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一章〈reason〉~本気の告白~
五
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「少ししか触ってないのに、本当に敏感なんだな」
あまりの早さにあっけらかんとしている有馬。
もう足が震えてきて前かがみになり有馬のシャツを掴みながら顔を上げては睨みつけて。
「俺の身体をナメんなよ……っ」
そう文句を垂れてみれば、有馬は口端を上げて頬に口づけてきた。
「可愛いよ」
「っ……! かっ、可愛いわけあるかッ!」
こんなこと、ただ聞き流せばいいのにカッとなってつっかかってしまう。男が可愛いなんてあるわけがない。そもそも早漏が可愛いと言われて嬉しいはずがない。
「あー……もう俺、やめる……立ってらんねぇ」
こんな一回イッただけで腰が抜けてしまうなんて情けない。
わかんねぇけど、なんか、一人でしてる時よりも感度が増してる気がする……緊張のせいか……?
「ああ、じゃあ座ろう。俺に跨って」
「え」
有馬の胸を借りてる状態である以上なす術もない。その場で有馬が足を伸ばして座り、俺は太腿辺りに乗る。床に両膝をついて、有馬の両肩に手を置いて跨っている状態。
なんだこの体勢……
「これ、すげぇ嫌だ……」
「俺はすっごくいいよ。チョコの顔がよく見えるから」
だから嫌だ。抱き合ってると互いの顔は見えないし、キスしてる時は目を瞑っていて殆どそれどころではない。しかしこの体勢はなんだ。顔も身体も見られてる感覚が強い。膝を床について跨っているので直ぐに立つことも難しい。強いて言えば相手のこともよく見えるのは利点かもしれない。
「チョコのお尻の感触も気持ちいいし、なんて素晴らしい眺めなんだ! 凄く興奮するよ!」
「ああそうかよっ……」
有馬が俺を見ながら自分のを規則的に擦り上げている。荒い息を吐きながら段々余裕が無くなっていく。澄ましたような整った顔が次第に快感で歪んでいく。
最近の俺はおかしい。屋上で有馬のを手伝った時も、今も、有馬の気持ち良さそうにしてる顔を見てるのは嫌じゃない。弱点を知れたとはまた違うけれど、普段と違う一面を見ている優越感というのか、とても気分が良いのは確かだ。
あの時は有馬が鼻血を出して慌ててそれどころではなかったが、今なら分かる。俺はまた興奮している。
尻が太腿に触れてて、揺れる振動で感じてしまっているのかもしれない。だがそれを抜きにしても反応するのが速い。また俺のモノは勃起している。
「はぁっ、はぁっ……チョコのも、また、勃ってるね……一緒に擦ろうか」
「ん、ああ……」
腰を引いて性器の位置を調整し重ね合わせる。有馬の手と俺の手が二つを包み込み、同時に扱いていく。
「はっ、はあ、すごいっ、チョコの、すっごく硬くなってるよっ」
「そりゃっ、はぁ、勃ったら、硬くなんだろっ」
「さっきよりも硬い気がするんだよ」
そうなのか……?
そんなことを意識したことはない。だが言われてみれば確かに硬いような気もする。
感度が増して硬度も増した。この変化は明らかに今日起こっている。もしかしたら、有馬を好きだと自覚したからなのかもしれない。
あまりの早さにあっけらかんとしている有馬。
もう足が震えてきて前かがみになり有馬のシャツを掴みながら顔を上げては睨みつけて。
「俺の身体をナメんなよ……っ」
そう文句を垂れてみれば、有馬は口端を上げて頬に口づけてきた。
「可愛いよ」
「っ……! かっ、可愛いわけあるかッ!」
こんなこと、ただ聞き流せばいいのにカッとなってつっかかってしまう。男が可愛いなんてあるわけがない。そもそも早漏が可愛いと言われて嬉しいはずがない。
「あー……もう俺、やめる……立ってらんねぇ」
こんな一回イッただけで腰が抜けてしまうなんて情けない。
わかんねぇけど、なんか、一人でしてる時よりも感度が増してる気がする……緊張のせいか……?
「ああ、じゃあ座ろう。俺に跨って」
「え」
有馬の胸を借りてる状態である以上なす術もない。その場で有馬が足を伸ばして座り、俺は太腿辺りに乗る。床に両膝をついて、有馬の両肩に手を置いて跨っている状態。
なんだこの体勢……
「これ、すげぇ嫌だ……」
「俺はすっごくいいよ。チョコの顔がよく見えるから」
だから嫌だ。抱き合ってると互いの顔は見えないし、キスしてる時は目を瞑っていて殆どそれどころではない。しかしこの体勢はなんだ。顔も身体も見られてる感覚が強い。膝を床について跨っているので直ぐに立つことも難しい。強いて言えば相手のこともよく見えるのは利点かもしれない。
「チョコのお尻の感触も気持ちいいし、なんて素晴らしい眺めなんだ! 凄く興奮するよ!」
「ああそうかよっ……」
有馬が俺を見ながら自分のを規則的に擦り上げている。荒い息を吐きながら段々余裕が無くなっていく。澄ましたような整った顔が次第に快感で歪んでいく。
最近の俺はおかしい。屋上で有馬のを手伝った時も、今も、有馬の気持ち良さそうにしてる顔を見てるのは嫌じゃない。弱点を知れたとはまた違うけれど、普段と違う一面を見ている優越感というのか、とても気分が良いのは確かだ。
あの時は有馬が鼻血を出して慌ててそれどころではなかったが、今なら分かる。俺はまた興奮している。
尻が太腿に触れてて、揺れる振動で感じてしまっているのかもしれない。だがそれを抜きにしても反応するのが速い。また俺のモノは勃起している。
「はぁっ、はぁっ……チョコのも、また、勃ってるね……一緒に擦ろうか」
「ん、ああ……」
腰を引いて性器の位置を調整し重ね合わせる。有馬の手と俺の手が二つを包み込み、同時に扱いていく。
「はっ、はあ、すごいっ、チョコの、すっごく硬くなってるよっ」
「そりゃっ、はぁ、勃ったら、硬くなんだろっ」
「さっきよりも硬い気がするんだよ」
そうなのか……?
そんなことを意識したことはない。だが言われてみれば確かに硬いような気もする。
感度が増して硬度も増した。この変化は明らかに今日起こっている。もしかしたら、有馬を好きだと自覚したからなのかもしれない。
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