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レストランのトイレにて
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部長会ランチの当日、私は美咲さんには気付かれないよう注意しながら、例の…と言ってもそれほど使ってはいないリモコンローターをバッグにしまい持ちだした。
朝から仕込む勇気はなくて、ビュッフェレストランのトイレあたりで仕込むつもりでいる。
部長会と言っても、ランチの会場は社のすぐ近くの複合商業ビルの中にある、アメリカンスタイルのステーキ等が有名なチェーン店だった。
貸し切りではなく、まとまったテーブルのいくつかを予約しておいて、一般客も普通にいる中で自由に食べる感じなので、懸念していたほど堅苦しい雰囲気ではなさそうだ。
はじめのうちは、進藤部長に連れ回されて、顔だけ、もしくは声だけは知っている他部署の部長以上の役職者と挨拶を交わして時間が過ぎていく。
そのうちに、進藤部長は親しい幹部の人たちとの話に夢中になっていき、私は邪魔にならないように、かつ気付かれないように進藤部長のそばを離れた。
急いでトイレの個室に駆け込み、準備していたリモコンローターをショーツの中に収める。
なぜかすごく手が震えてしまって、なかなかうまく装着できなかった。
準備が終わった後で、操作部の方に電池を入れて、ポケットの中にしまう。
美咲さんの驚いた、あるいは険しい顔を想像するのがやたらと楽しかった。
こういう会合そのものに、美咲さんは好んで参加するタイプではない事を私は知っている。
必要に迫られて参加するものの、一応嫌そうな雰囲気を表情に出す事なく、そつなくその場をやり過ごしているのだ。
だから、遠くからでも私が美咲さんに視線を送れば、きっと気付いてもらえる自信はあった。
目立たないように、サラダバーから戻った風を装って皿を片手にテーブル席に腰掛ける。
そうした所で美咲さんの姿を探すと、ちょうど誰かと話をしている様子だった。
ほんの少しそちらを凝視しただけで、美咲さんは私の視線に気づいてさりげなく話し相手の傍から離れていく。
そのまま、テーブル席に近づき私の隣に美咲さんは腰を下ろした。
私は何気ない風を装い、ポケットから取り出したリモコンを手探りで美咲さんに手渡す。
テーブルの上には手を出さず、リモコンを掴んだ手で美咲さんの指に触れて手の中のものを渡した。
「…どうしたの?」
言いながら美咲さんが視線を落とす。
私は、その手に握られたものはテーブルの上に出さないようにと目顔で訴えつつ、頷いた。
「……」
手の中の物が何かわかったようで、美咲さんの表情がほんの一瞬険しくなる。
…驚きより険しい顔が先だったか、と妙に私は冷静に観察していた。
そして私は、不自然にならないよう徐にフォークを手に取り、そこそこの量盛ったサラダを食べ始める事にした。
「…今着けて来たの?」
美咲さんがものすごく小さな声で尋ねてくる。
「……」
わざと即答を避けて私はサラダを食する。
美咲さんは片手に握ったリモコンがあるから、すぐに食事に手を付けずにいる。
早くポケットにしまえば良いのに。
「…今日は私と、お姉さまにとって大切な日ですから」
「それで、…コレなの?」
大きな声で話せる内容ではないが、不審に思われない程度に「話している」状態であらねばならない。
「使ってください、お姉さまの好きなように」
「……」
やはり、美咲さんはこういう不意打ちには弱いのかもしれない。
何か迷っているような顔で、美咲さんはテーブルの上のグラタンに視線を固定している。
「使わないんですか」
身体が震えてしまいそうなのが怖くて、私はあえて元気良くサラダを咀嚼し、話を続ける。
乱暴に食べているけれど、サラダは美味しい。
…まだ、美咲さんは何か考えているようだった。
「…使うけど」
「じゃ、早く」
あまりにじっとしているのが不自然に思われる事を懸念してか、美咲さんは一旦リモコンをポケットにしまってからグラタンに手を付けた。
ポケットへしまう前にスイッチが入るのかと思ったのに、ショーツの中の物は動かない。
何だ、と思い私は事前に考えておいた嘘を吐く。
「…使わないなら、それ進藤部長か亜里沙さんに渡しますよ」
やっと、美咲さんはまともに私の顔を見た。
進藤部長と亜里沙さんの名前を出したのは、二人ともこのビュッフェランチに参加しているからだ。
怒られるかもしれないと思うと、ものすごく怖かった。
でも、やり過ぎるぐらいでなければ「お仕置き」を受けられない。
美咲さんにじっと見据えられて、私は全身ががくがくと小刻みに震えている感覚を覚えた。
それはショーツの中の物が震えたからではなくて、突然こんなに大胆な行動に出てしまった私を、美咲さんがどう思うのか不安だったからだ。
「…そう」
美咲さんは、何かふっ切れたように呟く。
抑揚のない、冷めた口調だった。
「そんなに使って欲しいのなら、してあげる」
言い終わるかどうかのうちに私の身体は飛び跳ねそうになった。
いきなり、けっこうな強さの振動が秘部に与えられたから。
「…っ」
フォークを落としかけて慌てて握り直す。握り方が子供のようになってしまったが騒がしい音を立てられない以上気にしていられない。
「冴子、立ちなさい」
「…はい」
…立てるだろうか、こんな状態で。
私は、早くこの振動に身体が慣れてくれと必死に祈りつつ、それでも極力ゆっくりと椅子から立ち上がる。
「真っすぐ立ててないわよ」
美咲さんの手が私の背中に触れて、私はびくりと身体を硬直させた。
それと同時に、やっと慣れてきたかと思っていたのにショーツの中の物はこれまでと異なる、強弱変化するリズムの振動になった。
心がくじけそうだ。
大きな声を出してしゃがみ込んでしまいたい。
あるいは、走ってこの場から逃げ出したい。
「……」
泣きそうな顔になっていくのが自分でもわかる。
美咲さんは知らん顔でグラタンを食べているし。
「食べたい物取りに行って来たら?」
「はい…」
立ちあがった手前、また座るわけにもいかず、私はこの状態で「人前を歩く」事の恐怖を感じた。
…不自然に思われないようにできるだろうか。
もじもじしていると、美咲さんの反撃に合う。
「早く行かないと、これ小早川さんに渡すわよ」
「ダメです」
美咲さんはリモコンをしまっているであろうポケットを指差しつつ席を立とうとする。
私は慌てて美咲さんの腕に捕まりそれを阻止しようとした。
そうして身体をねじった瞬間に、ショーツの中でローターが動いて、あろう事か萌芽の先端にがっちりフィットしてしまった。
「……あっ」
わずかに声が漏れ、美咲さんの腕を掴んだ手が震えてしまう。
立っているのもやっとなのに、それ以上身体を動かせない。
「ちょっと、大丈夫?」
美咲さんはよそよそしい口調でそう言いながら、私の身体を支えてくれる。
ほとんど涙目の私はギブアップ寸前である。
「…ダメかもしれません」
「…」
まったく、と言う美咲さんの嘆息が聞こえてきそうである。
強がって大胆にやってみたが、早々に気持ちが折れそうだった。
「もう食べないの?」
「いえ、その…」
もう無理だ、と言おうと思った瞬間に、私は秘部に与えられる振動から開放される。
ショーツの中のローターの動きはぴたりと停止した。
「…せっかくだからもう少し食べないと」
そう小声で囁いてくれた美咲さんの声は優しかった。
私は、「ありがとうございます」と小さく頭を下げて、再びバーへと歩を進める。
しばらくの間はそのまま、ショーツの中のローターは沈黙していた。
*-*-*-*-*-
ところが私が概ね食事を終えてデザートにも手を出そうかと考えているあたりで、美咲さんは席を立ってしまう。
…ずっとここに座っているのも変かもしれないから、それ自体は仕方ないと思うのだが。
「…」
しかし見える範囲に美咲さんの姿はない。
探すのを諦めようかと思った所で私のスマホが振動し、美咲さんからのメッセージが表示された。
それは、トイレに来いという旨の内容だった。
反射的に席を立った瞬間、偶然だろうけど狙いすましたように、忘れかけていた振動が秘部に伝わってくる。
私はギリギリその刺激に耐えながら、小走りでトイレに向かった。
女子トイレには個室が2つあるけれど、美咲さんはそのうちの1つにいた。
私がぎこちなく「あの」と声を出すと、閉まっていた個室の扉が開いて美咲さんの顔が見える。
私はすかさずその個室に入り鍵をかけた。
美咲さんは腕を組んで私を見下ろしている。
至近距離だからか、やけに高い所から見下ろされているような気がしてならない。
私の方は逆に、身体を縮めて下を向いてしまっている。
そうしている間にもショーツの中の物は容赦なく私の秘部に機械的な刺激を与えてくるので、知らず身体のバランスが崩れて倒れそうになってしまった。
「……っ、く」
膝が笑っているような気がするけど、どうにかこらえて私は立ったままの姿勢を保つ。
…誰かが隣の個室に入ってくるかもしれないし、化粧を直しに洗面台を使うかもしれない。
だから私たちはおいそれと声を出して会話ができなかった。
美咲さんは明らかに、やり過ぎた私を咎めるような表情をしている。
私は、わざとした事とは言えやっぱり申し訳ない気分になり、頭を下げた。
美咲さんの唇が私の耳に限りなく接近してきて、私にだけ聞こえる声で囁いてきた。
「…何でこんな事したの?」
私の精神状態はギリギリだったから、ただ一つの願望をそのまま口にしてしまう。
「…お仕置きされたかったから……」
一瞬、美咲さんの息が止まったような気がした。
そのすぐ後に、美咲さんの指が私の顎にかかり顔を上げさせられたかと思うと、きつく唇を塞がれた。
そうしながら、美咲さんは私の制服のスカートをめくりショーツの上から、ローターを押して私の身体の中に挿入しようとする。
「……ん」
ローターは、完全に中に入ってしまっても取り出す事ができる構造だが、私の秘部がそれを飲み込む瞬間はそれなりに圧迫されて、声が漏れそうになった。
秘部がローターを飲み込んだ所で、美咲さんはショーツの上から私の萌芽を押し潰すように指でぐりぐりと押してくる。
その手つきは乱暴なぐらいで、私は二つの刺激に身体がばらばらになりそうなぐらい反応してしまった。
「…く、ふぅ…ん」
わずかに唇同士が離れた瞬間、美咲さんが煽ってくる。
「…こうやって感じてる所、みんなに見られたかったの?」
私は力を振り絞って首を左右に振る。
だけど、自分でも変だとわかるぐらいにショーツの中はびしょびしょに濡れていた。
だからこそ、美咲さんが押し込んだだけで、立ったままの状態なのに私の秘部は簡単にローターを飲み込んでしまったのだ。
「違うの?」
それに対して私は縦に首を振る。
美咲さんの指は、ショーツの上から強めに萌芽をこね回してきて、私は声を押し殺すのが難しくなってきた。
息はどうすれば吐く事ができるんだっけ、と思うほど、私の息は詰まり、身体は小刻みに震えてしまう。
それでも、できる限り喘ぎ声は出さないよう、私ははぁはぁと音のない呼吸を繰り返すよう心がけた。
身体の内側では機械的な振動が休む事なく続き、萌芽はショーツ越しにではあるがこね回され押し潰すように弄られている。
…気持ちいいけど、このままじゃ達しない。
「…ここではイカせないわよ、家まで我慢しなさい」
「え……」
突然、萌芽を押し潰していた指はさっと離れていき、身体の中に埋まったローターも振動を止められてしまう。
「…イキたそうな顔してるわね」
「だって…」
「でもダメ」
何の前触れもなく美咲さんの指が私のショーツにかかり、事務的に引き下げたかと思うと、秘部に挿入されていたローターをズボッと抜いてしまった。
「…はぁ…んっ」
圧迫感から開放された身体は、それと入れ替わるように喪失感に襲われる。
私が深く息を吐くと、美咲さんは「今日は定時で帰るからね」と言い残してトイレの個室から立ち去った。
「……」
私は再び個室の扉に鍵をかけて、落ち着くために便座に座る。
抜いたローターは美咲さんが紙にでも包んで持って帰ったのだろう。
あまりよく見ていなかったが私の手元には何もない。
はっとして時間を確かめると、思っていたほど長い時間は経っていなかった。
私は再びほーっと息を吐いて、どうにか正気を取り戻すよう努める。
濡らした秘部をペーパーで拭いて、仕方なく自分で濡らしたショーツを履いた。
身体は一応落ち着いたけれど、私の心は時間と共に期待に高鳴ってしまっている。
どさくさ紛れに「お仕置きされたい」と口走ってしまったが、流れとしては、される方向に展開したからだ。
朝から仕込む勇気はなくて、ビュッフェレストランのトイレあたりで仕込むつもりでいる。
部長会と言っても、ランチの会場は社のすぐ近くの複合商業ビルの中にある、アメリカンスタイルのステーキ等が有名なチェーン店だった。
貸し切りではなく、まとまったテーブルのいくつかを予約しておいて、一般客も普通にいる中で自由に食べる感じなので、懸念していたほど堅苦しい雰囲気ではなさそうだ。
はじめのうちは、進藤部長に連れ回されて、顔だけ、もしくは声だけは知っている他部署の部長以上の役職者と挨拶を交わして時間が過ぎていく。
そのうちに、進藤部長は親しい幹部の人たちとの話に夢中になっていき、私は邪魔にならないように、かつ気付かれないように進藤部長のそばを離れた。
急いでトイレの個室に駆け込み、準備していたリモコンローターをショーツの中に収める。
なぜかすごく手が震えてしまって、なかなかうまく装着できなかった。
準備が終わった後で、操作部の方に電池を入れて、ポケットの中にしまう。
美咲さんの驚いた、あるいは険しい顔を想像するのがやたらと楽しかった。
こういう会合そのものに、美咲さんは好んで参加するタイプではない事を私は知っている。
必要に迫られて参加するものの、一応嫌そうな雰囲気を表情に出す事なく、そつなくその場をやり過ごしているのだ。
だから、遠くからでも私が美咲さんに視線を送れば、きっと気付いてもらえる自信はあった。
目立たないように、サラダバーから戻った風を装って皿を片手にテーブル席に腰掛ける。
そうした所で美咲さんの姿を探すと、ちょうど誰かと話をしている様子だった。
ほんの少しそちらを凝視しただけで、美咲さんは私の視線に気づいてさりげなく話し相手の傍から離れていく。
そのまま、テーブル席に近づき私の隣に美咲さんは腰を下ろした。
私は何気ない風を装い、ポケットから取り出したリモコンを手探りで美咲さんに手渡す。
テーブルの上には手を出さず、リモコンを掴んだ手で美咲さんの指に触れて手の中のものを渡した。
「…どうしたの?」
言いながら美咲さんが視線を落とす。
私は、その手に握られたものはテーブルの上に出さないようにと目顔で訴えつつ、頷いた。
「……」
手の中の物が何かわかったようで、美咲さんの表情がほんの一瞬険しくなる。
…驚きより険しい顔が先だったか、と妙に私は冷静に観察していた。
そして私は、不自然にならないよう徐にフォークを手に取り、そこそこの量盛ったサラダを食べ始める事にした。
「…今着けて来たの?」
美咲さんがものすごく小さな声で尋ねてくる。
「……」
わざと即答を避けて私はサラダを食する。
美咲さんは片手に握ったリモコンがあるから、すぐに食事に手を付けずにいる。
早くポケットにしまえば良いのに。
「…今日は私と、お姉さまにとって大切な日ですから」
「それで、…コレなの?」
大きな声で話せる内容ではないが、不審に思われない程度に「話している」状態であらねばならない。
「使ってください、お姉さまの好きなように」
「……」
やはり、美咲さんはこういう不意打ちには弱いのかもしれない。
何か迷っているような顔で、美咲さんはテーブルの上のグラタンに視線を固定している。
「使わないんですか」
身体が震えてしまいそうなのが怖くて、私はあえて元気良くサラダを咀嚼し、話を続ける。
乱暴に食べているけれど、サラダは美味しい。
…まだ、美咲さんは何か考えているようだった。
「…使うけど」
「じゃ、早く」
あまりにじっとしているのが不自然に思われる事を懸念してか、美咲さんは一旦リモコンをポケットにしまってからグラタンに手を付けた。
ポケットへしまう前にスイッチが入るのかと思ったのに、ショーツの中の物は動かない。
何だ、と思い私は事前に考えておいた嘘を吐く。
「…使わないなら、それ進藤部長か亜里沙さんに渡しますよ」
やっと、美咲さんはまともに私の顔を見た。
進藤部長と亜里沙さんの名前を出したのは、二人ともこのビュッフェランチに参加しているからだ。
怒られるかもしれないと思うと、ものすごく怖かった。
でも、やり過ぎるぐらいでなければ「お仕置き」を受けられない。
美咲さんにじっと見据えられて、私は全身ががくがくと小刻みに震えている感覚を覚えた。
それはショーツの中の物が震えたからではなくて、突然こんなに大胆な行動に出てしまった私を、美咲さんがどう思うのか不安だったからだ。
「…そう」
美咲さんは、何かふっ切れたように呟く。
抑揚のない、冷めた口調だった。
「そんなに使って欲しいのなら、してあげる」
言い終わるかどうかのうちに私の身体は飛び跳ねそうになった。
いきなり、けっこうな強さの振動が秘部に与えられたから。
「…っ」
フォークを落としかけて慌てて握り直す。握り方が子供のようになってしまったが騒がしい音を立てられない以上気にしていられない。
「冴子、立ちなさい」
「…はい」
…立てるだろうか、こんな状態で。
私は、早くこの振動に身体が慣れてくれと必死に祈りつつ、それでも極力ゆっくりと椅子から立ち上がる。
「真っすぐ立ててないわよ」
美咲さんの手が私の背中に触れて、私はびくりと身体を硬直させた。
それと同時に、やっと慣れてきたかと思っていたのにショーツの中の物はこれまでと異なる、強弱変化するリズムの振動になった。
心がくじけそうだ。
大きな声を出してしゃがみ込んでしまいたい。
あるいは、走ってこの場から逃げ出したい。
「……」
泣きそうな顔になっていくのが自分でもわかる。
美咲さんは知らん顔でグラタンを食べているし。
「食べたい物取りに行って来たら?」
「はい…」
立ちあがった手前、また座るわけにもいかず、私はこの状態で「人前を歩く」事の恐怖を感じた。
…不自然に思われないようにできるだろうか。
もじもじしていると、美咲さんの反撃に合う。
「早く行かないと、これ小早川さんに渡すわよ」
「ダメです」
美咲さんはリモコンをしまっているであろうポケットを指差しつつ席を立とうとする。
私は慌てて美咲さんの腕に捕まりそれを阻止しようとした。
そうして身体をねじった瞬間に、ショーツの中でローターが動いて、あろう事か萌芽の先端にがっちりフィットしてしまった。
「……あっ」
わずかに声が漏れ、美咲さんの腕を掴んだ手が震えてしまう。
立っているのもやっとなのに、それ以上身体を動かせない。
「ちょっと、大丈夫?」
美咲さんはよそよそしい口調でそう言いながら、私の身体を支えてくれる。
ほとんど涙目の私はギブアップ寸前である。
「…ダメかもしれません」
「…」
まったく、と言う美咲さんの嘆息が聞こえてきそうである。
強がって大胆にやってみたが、早々に気持ちが折れそうだった。
「もう食べないの?」
「いえ、その…」
もう無理だ、と言おうと思った瞬間に、私は秘部に与えられる振動から開放される。
ショーツの中のローターの動きはぴたりと停止した。
「…せっかくだからもう少し食べないと」
そう小声で囁いてくれた美咲さんの声は優しかった。
私は、「ありがとうございます」と小さく頭を下げて、再びバーへと歩を進める。
しばらくの間はそのまま、ショーツの中のローターは沈黙していた。
*-*-*-*-*-
ところが私が概ね食事を終えてデザートにも手を出そうかと考えているあたりで、美咲さんは席を立ってしまう。
…ずっとここに座っているのも変かもしれないから、それ自体は仕方ないと思うのだが。
「…」
しかし見える範囲に美咲さんの姿はない。
探すのを諦めようかと思った所で私のスマホが振動し、美咲さんからのメッセージが表示された。
それは、トイレに来いという旨の内容だった。
反射的に席を立った瞬間、偶然だろうけど狙いすましたように、忘れかけていた振動が秘部に伝わってくる。
私はギリギリその刺激に耐えながら、小走りでトイレに向かった。
女子トイレには個室が2つあるけれど、美咲さんはそのうちの1つにいた。
私がぎこちなく「あの」と声を出すと、閉まっていた個室の扉が開いて美咲さんの顔が見える。
私はすかさずその個室に入り鍵をかけた。
美咲さんは腕を組んで私を見下ろしている。
至近距離だからか、やけに高い所から見下ろされているような気がしてならない。
私の方は逆に、身体を縮めて下を向いてしまっている。
そうしている間にもショーツの中の物は容赦なく私の秘部に機械的な刺激を与えてくるので、知らず身体のバランスが崩れて倒れそうになってしまった。
「……っ、く」
膝が笑っているような気がするけど、どうにかこらえて私は立ったままの姿勢を保つ。
…誰かが隣の個室に入ってくるかもしれないし、化粧を直しに洗面台を使うかもしれない。
だから私たちはおいそれと声を出して会話ができなかった。
美咲さんは明らかに、やり過ぎた私を咎めるような表情をしている。
私は、わざとした事とは言えやっぱり申し訳ない気分になり、頭を下げた。
美咲さんの唇が私の耳に限りなく接近してきて、私にだけ聞こえる声で囁いてきた。
「…何でこんな事したの?」
私の精神状態はギリギリだったから、ただ一つの願望をそのまま口にしてしまう。
「…お仕置きされたかったから……」
一瞬、美咲さんの息が止まったような気がした。
そのすぐ後に、美咲さんの指が私の顎にかかり顔を上げさせられたかと思うと、きつく唇を塞がれた。
そうしながら、美咲さんは私の制服のスカートをめくりショーツの上から、ローターを押して私の身体の中に挿入しようとする。
「……ん」
ローターは、完全に中に入ってしまっても取り出す事ができる構造だが、私の秘部がそれを飲み込む瞬間はそれなりに圧迫されて、声が漏れそうになった。
秘部がローターを飲み込んだ所で、美咲さんはショーツの上から私の萌芽を押し潰すように指でぐりぐりと押してくる。
その手つきは乱暴なぐらいで、私は二つの刺激に身体がばらばらになりそうなぐらい反応してしまった。
「…く、ふぅ…ん」
わずかに唇同士が離れた瞬間、美咲さんが煽ってくる。
「…こうやって感じてる所、みんなに見られたかったの?」
私は力を振り絞って首を左右に振る。
だけど、自分でも変だとわかるぐらいにショーツの中はびしょびしょに濡れていた。
だからこそ、美咲さんが押し込んだだけで、立ったままの状態なのに私の秘部は簡単にローターを飲み込んでしまったのだ。
「違うの?」
それに対して私は縦に首を振る。
美咲さんの指は、ショーツの上から強めに萌芽をこね回してきて、私は声を押し殺すのが難しくなってきた。
息はどうすれば吐く事ができるんだっけ、と思うほど、私の息は詰まり、身体は小刻みに震えてしまう。
それでも、できる限り喘ぎ声は出さないよう、私ははぁはぁと音のない呼吸を繰り返すよう心がけた。
身体の内側では機械的な振動が休む事なく続き、萌芽はショーツ越しにではあるがこね回され押し潰すように弄られている。
…気持ちいいけど、このままじゃ達しない。
「…ここではイカせないわよ、家まで我慢しなさい」
「え……」
突然、萌芽を押し潰していた指はさっと離れていき、身体の中に埋まったローターも振動を止められてしまう。
「…イキたそうな顔してるわね」
「だって…」
「でもダメ」
何の前触れもなく美咲さんの指が私のショーツにかかり、事務的に引き下げたかと思うと、秘部に挿入されていたローターをズボッと抜いてしまった。
「…はぁ…んっ」
圧迫感から開放された身体は、それと入れ替わるように喪失感に襲われる。
私が深く息を吐くと、美咲さんは「今日は定時で帰るからね」と言い残してトイレの個室から立ち去った。
「……」
私は再び個室の扉に鍵をかけて、落ち着くために便座に座る。
抜いたローターは美咲さんが紙にでも包んで持って帰ったのだろう。
あまりよく見ていなかったが私の手元には何もない。
はっとして時間を確かめると、思っていたほど長い時間は経っていなかった。
私は再びほーっと息を吐いて、どうにか正気を取り戻すよう努める。
濡らした秘部をペーパーで拭いて、仕方なく自分で濡らしたショーツを履いた。
身体は一応落ち着いたけれど、私の心は時間と共に期待に高鳴ってしまっている。
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