息子の運命、父の執着。2

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side 父(正義)

亮太の進学と成長期。

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亮太の2回目の誘拐は、亮太が高校3年生の受験シーズン真っ只中だった。

無事に帰ってきた亮太は、ソレをモノともせず、大学進学を決め、今は卒業を待つばかりだ。

元々亮太は進学校で学年首席を修めていたので、大学進学に関しては、私もあまり心配はしていなかった。

今年受験に失敗しても、私が1年間亮太を囲えただけだっただろう。

変わった事と言えば、亮太はここ半年で急に身長が伸びた。
10cm位か?
私とはまだ20cm近く差があるが、亮太はまだ伸びる様だ。

わたしと血の繋がりがない”、と勘違いしていた亮太は、『成長する=父親に捨てられる』という潜在意識が働き、体が成長を止め、子供のままで居ようとしていたのだろう。

医学に身を置く者として、人の心が体に及ぼす影響の大きさに驚かされる。

背が伸びた亮太は少し幼さが抜け、親の贔屓目で言えば、美人になった。
可愛い事に変わりはないが。

亮太は、小さい頃から「パパみたいな薬のプロになる。」と張り切っていたから薬学部を受験しただろうとは思っていた。

国公立や私立あちこち受かったようだが、亮太が決めたのは、ウチから通える1番近い大学の薬学部だった。

高校の卒業を前に、「父さんと同じ研究者になりたい。」と、今から大学の準備している。

「高校生の内にしかできない事を、今の内に楽しんでおきなさい。」と言っても、
「父さんと一緒がいい。」と私優先だ。
健気で可愛い。

市井くんには
「・・・もう亮太くんと結婚すればいいんじゃないですか?」
と言われてしまった。

やぶさかでもない。

だがその前に私達は親子でもある。

日本は、セクシャルマイノリティに対する社会的許容度がかなり低い。
いつか社会が私から亮太を奪うかも知れない。

さて、どうすべきか。

日本にも居住メリットはある。
私も、世界に誇る治安の良さを信頼し、亮太を日本で育てることにした。

今も十分可愛い亮太は、子供の頃は本当に危険だった。

海外なら即誘拐されていただろう。

亮太に空手を習わせるなど自衛の努力はさせたが、武器を持つ相手では適わない。

それが日本では、護衛を1人付け(厳選した)、学校やPTAへの根回し、家政婦さわさんやタワーマンションのコンシェルジュとの連携で何とかなった。

もちろん亮太に怪しいことをしようとした教師や同じタワーマンションの居住者も居たが、メデイアに曝して社会的に抹殺した後、解雇させたり、引っ越させた。
それも数人で収まった。

これからも、亮太の生活を思えば日本を拠点にした方が良いだろうか。

私に抱かれて眠る亮太を見て分かるのは、“私は亮太を手放す気がない。”と言うことだけだ。




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