【本編完結】偽物の番

麻路なぎ

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★番外編01 運命の番 side 千早

運命の番09★

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 俺が腰を揺らすたびに、琳太郎が喘ぐ。
 琳太郎がオメガじゃない。
 けれど俺は、彼を囲うと決めたらしい。
 琳太郎の目に涙が浮かんでいるように見える。
 俺は、琳太郎がなんで泣いているのか理解できず、彼の身体を揺さぶり続けた。

「う、あ……」

「ここもっと拡げないとな、琳太郎。どれ位で入るようになるかなあ」

 琳太郎の中はかなり狭い。
 俺のペニスを全て受け入れるのは時間がかかりそうだ。
 琳太郎は首を振り、顔を歪めて声を上げる。

「あ……あぁ……!」

 琳太郎の涙は止まることなくどんどん溢れているようだったが、俺は行為をやめようとは思わなかった。
 嬉しいはずだろう?
 俺が、お前を選んだんだから。
 浅いところまで引き抜いた後、前立腺を狙い腰を進める。
 すると琳太郎は目を大きく見開き、とめどなく声を漏らした。

「う、あ、あ、あ……そこ、やだぁ……!」

 言いながら琳太郎は首を振るが、俺が動きを止めるわけがなかった。
 俺に抱かれて、嫌なわけないよなあ、琳太郎。
 そう思い、俺は前立腺を責めたてた。琳太郎のペニスからはだらだらと精液が溢れ続け、中が収縮し俺のモノを締め付ける。
 俺は達してぐったりする琳太郎の中に、限界まで腰を進めた。
 すると彼は大きく目を開きそして、泣きながら首を振る。
 
「い、あ……あ……」

「結腸までは届くはずなんだよ。なのにそこまではまだ入んないから。でもそうなるまでは時間かかるだろうな。まあ、幸い週末だし、時間は沢山ある」

「ひっ!」

 これ以上は入らないか。
 途中であきらめ俺は、俺は前立腺ばかりを責めることにした。
 
「い、あ……あ……」

 琳太郎が声を耳にするたびに、俺の心は揺さぶられる。
 もっと啼かせたい。もっと、泣く顔が見たい。
 いいだろう、琳太郎。
 お前は、俺の物だから。
 俺がイく前に何回、琳太郎はイッただろうか?
 琳太郎の腹は精液にまみれ、ぴくぴくと膝をけいれんさせている。

「ん……あ、あ、千早……」

 琳太郎に名前を呼ばれるのは心地いい。
 琳太郎は首を振り、苦しそうに呻いた。

「苦し……千早、もう、無理……」

 無理?
 俺はまだ、満足してないって言うのに。
 俺は苦しみに悶える顔をする琳太郎に口づけ、舌を差し入れ唾液を混ぜ合わせる。
 すると琳太郎は自分から舌を動かしそして、俺の首に腕を絡めてくる。
 唇を離すと琳太郎はうっとりとした顔をし、吐息を漏らした。

「何、その声? キスがそんなに気持ちいいの? 琳太郎、もしかして初めて?」

 喉を鳴らして笑いながら俺は言い、俺は顔を見つめたまま乳首を摘まんだ。

「はぅっ!」

 琳太郎は声を上げて背を反らす。
 慣れればそのうちここだけでイけるようになるだろう。
 そうなるのが愉しみだ。
 俺はベッドに手をつきそして、激しく腰を動かした。
 俺の動きに合わせて、琳太郎は声を上げて腰を揺らす。

「あぁ……! あ、あ、い、だめぇ、また、クルからぁ!」

「イけよ、琳太郎。俺の名前呼んで」

 琳太郎に名前を呼ばれるたびに、俺の心は満たされる。

「あ、あ、あ……千早ちはや、もう、イくイく……!」

 琳太郎は俺が言った通り、俺の名前を呼びながら達し、ぐったりと荒い息を繰り返して虚空を見つめた。
 中がきゅうきゅうと締まり、俺の精液を搾り取ろうとする。

「あぁ……すごい締め付け……俺も、出る……」

 俺は動きを止め、ゴム越しに、琳太郎の中に熱い迸りを放った。
 まだ足りない。
 もっと抱いて、もっと刻み付けなければ。
 俺を。
 俺の匂いを。
 琳太郎は俺の物だ。
 そう俺の本能が告げる。
 だから早く閉じ込めなければ。
 琳太郎を、俺の檻の中に。
 その時、胸に痛みが走る。
 ――俺が抱いているのは、琳太郎だ。友達で……ベータで。
 わずかに残る理性が、目の前の現実を拒否しようとする。
 けれど俺は首を振り、琳太郎の中からまだ硬さを保ったままのペニスを引き抜いた。
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