無自覚SubはDomの手に堕ちていく

麻路なぎ

文字の大きさ
8 / 42

8 おかしくなる★

しおりを挟む
 シュウさんは眼鏡を外し、足を組み俺を見下ろしている。
 見つめられただけで俺の中心に熱がたまり、下着の中がきつく感じてくる。

「今日はこの間より先の事をしようか、漣君」

 その言葉を聞いて俺は思わず大きく息を漏らす。
 何をするんだろうか。この間のオナニー以上のことをするんだよな?

「服脱いで?」

 言われて俺は、パーカーを脱ぎ、震える指でワイシャツのボタンを外す。
 見られながら俺は下着まで脱ぎ、シュウさんを見上げた。
 触ってないのにペニスは勃ちあがり先走りが出てきてる。

「見られてるだけで硬くしてるの? 漣君は淫乱なんだね」

「じゃあ中、綺麗にしようか」

 中を綺麗に、の意味がわからず呆然としていると風呂場に連れていかれた。



 中を綺麗にってそういう意味かよ……!
 風呂から出て服を着ることは許されず俺は、裸でベッドの横にペタリと座り込んでいた。

「漣君」

 名前を呼ばれて俺は顔を上げる。
 シュウさんはベッドに腰掛け、手に何かを持っていた。
 あれは……動画で見たディルドだっけ。
 黒いペニスの形のそれを持ったシュウさんはにこっと笑って言った。

「四つん這いになって、こっちにお尻を向けて?」

 考える前に身体が動き、俺は言われた通り四つん這いになって、尻をシュウさんの方に向ける。
 恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じる。
 けれど期待してるのも事実で、ペニスは相変わらず勃起していた。

「あ……」

 穴にとろりとした液体がかかりゆっくりと指が入ってくる。

「ひっ……」

 さっき、浣腸やシャワーを突っ込まれたとはいえ異物を挿れられるのに慣れるわけがなく、気持ち悪さが先に立ち腰を引いてしまう。
 すると手で腰を掴まれたそして、声がかかる。

「腰は動かさないの」

「あぁ……」

 指がぐい、と根本まで入り内壁を押すとそこから甘い痺れがひろがっていく。
 なんだよこれ……

「あ……はぁっ……」

「ここが前立腺だよ。気持ちいいでしょ」

「気持ち……い……あ……」

 自然と声が漏れ、俺はごくり、と息を飲む。
 なんだよこの声……俺の声じゃないみてぇだ。
 指が抜かれ、入るたびに中のしこりを押しつぶされて身体中に快楽の波が押し寄せてくる。

「ひ、あ……そこ、だめぇ……」

「何が駄目なの」

「お、かしく、なるからぁ……」

「いいんだよ、おかしくなって。君が乱れるほど僕は嬉しくなるから」

「ひ、あ……あぁ……」

 乱れると嬉しいんだ。
 俺は自分から腰を振り、もっと快楽を拾おうとした。
 指はぐちゅぐちゅと音を立てて出し入れを繰り返し、ローションが足されて中に入ってくる。

「ふ、あ……あぁ……」

「中、柔らかくなってきたね。そろそろ入るかな」

 そう呟き、シュウさんは俺の中から指を引き抜いた。
 そして、ディルドの先端を穴に押し付けるとゆっくりと中に差し入れてきた。
 指よりも太くて長いそれは、前立腺よりも奥へと入り異物感に気持ち悪さを覚える。
 びくびくと腰が揺れて俺は大きく息を吐いた。

「あ、はぁ……」

「辛かったら言うんだよ」

 優しく告げて、シュウさんはディルドの抜き差しを始めた。

「大、丈夫……んン……」

 先端が前立腺を掠めるたびにビリビリとした感覚が腰から這い上がってくる。
 もっと……欲しい。
 そんな想いが心の中で膨らみ、俺はなんとかシュウさんの方を振り返り、喘ぎつつ言った。

「う……んン……もっと、欲しい……」

 すると、息を飲む音が聞こえた気がした。

「もう少し……深く挿れるよ」

 そう言われたかと思うとディルドがより深く入り込み俺は背を反らして目を見開いた。
 深い……なんだよこれ……
 
「あ……あ、あぁ……」

 もう俺、戻れない。
 こんな快楽を知ったらもう……

「初めてじゃあ、後ろでイけないって聞くけど……漣君は大丈夫かもね。ペニスがパンパン」

 言いながらシュウさんはぐい、とディルドを押し込むと先走りが溢れる俺のペニスに触れた。

「ふ……あ……」

「それ、抜けないように力入れて」

 抜けないように……そう言われると中のディルドを意識してしまう。
 中も身体も熱い。
 俺……どうかなりそうだ。
 頭もぼうっとしてきて……何も考えらんねぇ……

「シュウ、さぁん……頭……変」

「その声で言われるとゾクゾクするね。僕はもっと君が欲しくなる」

 余裕のない声で告げ、シュウさんは俺のペニスから手を離すとディルドを激しく動かし始めた。

「ひ、あぁ! それ、ダメ、気持ちいい……あ、あぁ!」

「うん、漣君の腰、動いてるね。君が気持ちいいと僕も嬉しいよ」

「う……んン、イく、イくイく……」

 俺の視界が白くなり、身体がびくん、と震え俺は射精した。 
 腕に力が入らねぇ……
 俺は床に顔をつけ、尻を上げた姿勢で荒い息を繰り返した。
 頭変だ……
 オナニーしたってこんなに気持ちよくないのに、俺、男に尻を弄られて射精して……もっと欲しくてめちゃくちゃにしてほしい、て思ってる。

「漣君」

 名前を呼ばれてハッとすると、いつの間にか身体を起こされて、シュウさんに抱きしめられていた。

「大丈夫? トんでたみたいだけど」

 心配そうな声で告げ、シュウさんは俺の頭をそっと撫でた。

「トんでた……?」

「うん。すごく色っぽい顔してた」

 色っぽい顔……そう言われて恥ずかしさと嬉しさが心の中でせめぎ合う。
 俺、どんな顔してんだ今。
 さすがにわかんねぇ……

「頑張ったね、漣君」

 頭を撫でられ褒められて、もっと欲しいと思う自分がとてもあさましく見えてくる。
 どこまで求めていいんだろうか……いや、そもそも俺、求めていいのか……?

「君からもっと欲しい、て言われて嬉しかったよ。君がしてほしいこと、たくさんしてあげたいんだ」

 まるで俺の想いを見透かしたように言われて、俺は小さく頷いた。
 ていうか、この間も今日も、シュウさんはイってねぇよな……
 それは気になるけど、さすがに言いにくい。
 俺だったら耐えられねぇぞ。
   
「慣れないことして疲れたよね。落ち着いたらご飯、食べにいこうか」

「え?」

 驚いて目を見開きシュウさんの顔を見る。
 すると彼は目を瞬かせたあと言った。

「ご飯一緒に食べる約束だし。外に出るのが辛かったらデリバリー頼もう」

 いいや、そういうことが言いたいわけじゃねぇけど……シュウさんは出さなくて大丈夫なのかなんて言えず、俺は黙って頷いた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

世界で一番優しいKNEELをあなたに

珈琲きの子
BL
グレアの圧力の中セーフワードも使えない状態で体を弄ばれる。初めてパートナー契約したDomから卑劣な洗礼を受け、ダイナミクス恐怖症になったSubの一希は、自分のダイナミクスを隠し、Usualとして生きていた。 Usualとして恋をして、Usualとして恋人と愛し合う。 抑制剤を服用しながらだったが、Usualである恋人の省吾と過ごす時間は何物にも代えがたいものだった。 しかし、ある日ある男から「久しぶりに会わないか」と電話がかかってくる。その男は一希の初めてのパートナーでありSubとしての喜びを教えた男だった。 ※Dom/Subユニバース独自設定有り ※やんわりモブレ有り ※Usual✕Sub ※ダイナミクスの変異あり

【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります

ナナメ
BL
 8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。  家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。  思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!  魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。 ※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。 ※表紙はAI作成です

大好きな婚約者を僕から自由にしてあげようと思った

こたま
BL
オメガの岡山智晴(ちはる)には婚約者がいる。祖父が友人同士であるアルファの香川大輝(だいき)だ。格好良くて優しい大輝には祖父同士が勝手に決めた相手より、自らで選んだ人と幸せになって欲しい。自分との婚約から解放して自由にしてあげようと思ったのだが…。ハッピーエンドオメガバースBLです。

被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。

かとらり。
BL
 セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。  オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。  それは……重度の被虐趣味だ。  虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。  だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?  そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。  ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…

婚約破棄されたSubですが、新しく伴侶になったDomに溺愛コマンド受けてます。

猫宮乾
BL
 【完結済み】僕(ルイス)は、Subに生まれた侯爵令息だ。許婚である公爵令息のヘルナンドに無茶な命令をされて何度もSub dropしていたが、ある日婚約破棄される。内心ではホッとしていた僕に対し、その時、その場にいたクライヴ第二王子殿下が、新しい婚約者に立候補すると言い出した。以後、Domであるクライヴ殿下に溺愛され、愛に溢れるコマンドを囁かれ、僕の悲惨だったこれまでの境遇が一変する。※異世界婚約破棄×Dom/Subユニバースのお話です。独自設定も含まれます。(☆)挿入無し性描写、(★)挿入有り性描写です。第10回BL大賞応募作です。応援・ご投票していただけましたら嬉しいです! ▼一日2話以上更新。あと、(微弱ですが)ざまぁ要素が含まれます。D/Sお好きな方のほか、D/Sご存じなくとも婚約破棄系好きな方にもお楽しみいただけましたら嬉しいです!(性描写に痛い系は含まれません。ただ、たまに激しい時があります)

【完結】名前のない皇后 −記憶を失ったSubオメガはもう一度愛を知る−

社菘
BL
息子を産んで3年。 瀕死の状態で見つかったエリアスは、それ以前の記憶をすっかり失っていた。 自分の名前も覚えていなかったが唯一所持品のハンカチに刺繍されていた名前を名乗り、森の中にひっそりと存在する地図上から消された村で医師として働く人間と竜の混血種。 ある日、診療所に運ばれてきた重病人との出会いがエリアスの止まっていた時を動かすことになる。 「――お前が俺の元から逃げたからだ、エリアス!」 「本当に、本当になにも覚えていないんだっ!」 「ととさま、かかさまをいじめちゃメッ!」 破滅を歩む純白竜の皇帝《Domアルファ》× 記憶がない混血竜《Subオメガ》 「俺の皇后……」 ――前の俺?それとも、今の俺? 俺は一体、何者なのだろうか? ※オメガバース、ドムサブユニバース特殊設定あり(かなり好き勝手に詳細設定をしています) ※本作では第二性→オメガバース、第三性(稀)→ドムサブユニバース、二つをまとめてSubオメガ、などの総称にしています ※作中のセリフで「〈〉」この中のセリフはコマンドになります。読みやすいよう、コマンドは英語表記ではなく、本作では言葉として表記しています ※性的な描写がある話数に*をつけています ✧毎日7時40分+17時40分に更新予定✧ ✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧

さかなのみるゆめ

ruki
BL
発情期時の事故で子供を産むことが出来なくなったオメガの佐奈はその時のアルファの相手、智明と一緒に暮らすことになった。常に優しくて穏やかな智明のことを好きになってしまった佐奈は、その時初めて智明が自分を好きではないことに気づく。佐奈の身体を傷つけてしまった責任を取るために一緒にいる智明の優しさに佐奈はいつしか苦しみを覚えていく。

処理中です...