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第51話 第二部 21・川相祥子
しおりを挟む「お前なんでそんなミニスカなんだよ! 普段そんな格好してないだろ!」
「なによ!学校じゃないんだからいいじゃん。たまにはこういう格好するのも気分転換で良いんだよー」
「そんなのお前、父さんとか智子とか黙ってるわけないだろう!」
「あのねタケベー、私はあんたの彼女でも何でもないんだからね、そんなことまで言われる必要ないでしょ」
「お前と、いやお前たちと俺はさ、小学校の時からずーっと一緒にいただろう! 家もすぐ近くだしさ、お前となんか小学校から連続4年間も同じクラスだったんだぞ。だからよ、双子じゃなくて三つ子みたいなもんだろう」
「なに変なこと言ってんのさ。タケベは智子が好きなんでしょ。たまたま一緒に応援に来ただけなんだからねー。勝手に家族みたいに言わないの! そんなことよりさ、そのごついカメラ。周りの人がなんかヒイテルと思わない? きっとさ、ぴちぴちユニ接写してネットにアップしてる変態やろうって思われてるよ!」
「冗談じゃねえよ。ほら! ちゃんと南ヶ丘新聞部の腕章つけてるでしょ。大会本部からだってしっかり報道のネームもらってるって!」
「なーんか、その望遠レンズの三脚みたいなの危ない人にしか見えないぞ!」
「はいはい、ちゃんとお前も撮ってやるよ。この前だって書道パフォの時の写真いっぱい見せただろ。ほら、サチコさんポーズとって……」
「もー、止めてよ! あっ、ほらノダケン出て来たよ! ちゃんと撮って、ほらあそこ!」
9月22日厚別陸上競技場で新人戦全道大会が始まり南ヶ丘陸上部1年生と2年生からは7人の選手が出場を勝ち取っていた。野田賢治は走り幅跳びと110mハードルで共に決勝に進んでいる。
「ノダケーン!」
高校生の陸上競技大会の声援としては異常に思えるほどの派手な声援に振り返ると、スタンドの最前列には巨大な望遠レンズを構えた武部と、北園高校の制服のスカートを短かすぎるくらいに上げて着ている川相祥子が両手を大きく振っていた。
110mハードルは予選、準決勝とリズムよく走れてどちらも着順で決勝まで勝ち進んできた。札幌地区の新人戦では上野先生の教えを参考に両腕を前に出すダブルアームアクション(と自分で勝手に呼んでいる)で走ることでバランスよく走れるようになってきた。まだまだ安定感はないけれど、再現性を高めるためにも何度も試合に出ることが一番の練習だと思っている。今日もその目的の為に参加している。
決勝の8人の中で函館北洋高校の南一樹という二年生が14秒台の記録を出していた。今年のインターハイ全道大会でも入賞している彼が、このメンバーの中では突出して速いことは誰もが分かっていた。その彼の隣でスタートを待っていると川相祥子の声だけでなく、スタンドから大きな声援が飛んで来た。同じ札幌圏の高校が多いこともあってこれが地元の利ってやつだ。
南一樹は並んでみるとずいぶんと小さな印象を受けた。準決勝までの走りを見ている限り、そんなことを感じさせはしなかったのにいざ隣に並ぶと彼は小さな選手だった。背の高さは自分より10㎝くらいも低いだろうか。肩幅もさほど広くなく威圧感を全く感じさせない。
ところがスタートと同時に彼の速さに圧倒されてしまった。スタートから一台目までの速さがダントツなのだ。スタートの反応が早いこと以上に、そのピッチの速さに驚かされた。そして彼は約99センチの高さがあるハードルを跳ぶのではなく本当に跨ぐようにして走っている。陸上の解説本には「ハードルを跨ぐように」という言葉としては出てくるが、そんなことは誰もできはしない。どうしてもジャンプする。着地する。という二つの動作からは逃れられずにいた。「踏切―空中-着地」という動きになるのだ。
ところが南一樹は跨いでいく。身長が低い分上方向に踏み切っているはずなのに走りが分断されないのだ。全力の走りの中にハードルが置かれている。そんな走りが本当にできるのだった。その為ハードル間の三歩が異常に速く見える。僕らが意識的にインターバルのピッチを早く刻もうとするのとは違って、彼のインターバルは通常の走りそのものなのだ。身長が低い分だけハードルに足が接触するリスクは高いのだが、そんなことは全く気にせずに彼はピッチを刻んでいく。
14秒62というタイムは大会記録に近い。彼の走りに引っ張られるように他の七人も自己記録を更新する選手が何人もいた。僕は自分の目標通りリズムを作ることだけを考えていた。何度かハードルを引っ掛け、前足の脹脛で倒してしまいそうなところまでいったが、バランスを保って走り切ることができた。15秒23という記録は札幌地区新人戦の時より0秒12速くなっていた。フィニッシュの下手さから胸の差で苫小牧の選手に逆転されてしまったけれども、新人戦とはいえ大きな関門だったハードルで全道の3位になれた。
このレースを武部が「動画もとれるミラーレス」というすごい性能(らしい)のカメラで撮っていて、コマ送りのような動作解析に使える映像として仕上げてくれた。後日この映像を見た沼田先生がえらく気に入ってくれて、その日から武部は陸上部公認のカメラマンとして、どの大会でもフリーパスの通行証を発行してもらえることになった。ただし南ヶ丘陸上部の選手以外は撮影禁止で個人的な目的で女の子を狙った時点でアウトになるという条件付きではあった。
「ねえねえタケベ、ノダケンってほんとに誠さんに似てるよね。スタートラインに立った時メッチャカッコ良くない! 最後抜かれちゃったけどさ、他の人と線の太さチガウクナイ?」
「お前さー、いつからそんなしゃべり方になったのさ。北園ってそんな感じなのか?」
「こんなの普通だし! それよっかさ、なんでタケベはノダケンと仲いいのさ。全然違うタイプ過ぎるっしょ!」
「うーん……お前さ、タ行の次はナ行だって知ってるか?」
「なにそれ?」
「入学してさ、初めは出席順に座るだろ。そしてよ、知らない人同士で初めて話しするとしたら近くの席同士だろう大抵はさ。んで、俺もケンジも目立ってたってこと」
「はー、やっぱ頭いいねタケベは」
「なーに言ってんの、中学ん時お前たち姉妹の方が上だっただろ」
「学校の成績なんか頭いいかどうかに関係ないよ。そんなの言わなくてもわかってるくせに。学校の成績だったら『マジカルミーちゃん』に叶わないけど、本当に頭いいのは武部裕也だよ」
「おーい、その言い方しばらくぶり!うちのバカ姉(ねえ)のヤッバイあだ名だったなそれ」
「だってさ、何やってもミーさんに叶わなかったでしょ! だーれも! 勉強はもちろんだけど、テニスも全市大会出てるしさ、絵描いたら必ず賞もらってたしー……有島文学賞だっけ、作文も一番でしょ……、もう別世界だったよね!」
「でもよ、普段の中身なんかほんとガキンチョだった!!」
「近所のガキ大将みたいだったよねー。でも、だれも叶わないんだからしょうがないよーって、みんな認めてたよね『マジカルミーちゃん』……もう普通じゃなかった」
「今も普通じゃないみたいだ。京都行っても同じ。父さん苦労してんに違いないって!!」
「お父さんと一緒なの? えー、離婚したんじゃなかったの?」
「それがさー、うちの親って、なんか変な関係だからさ、離婚するとか何とかあんまり関係ないみたいでさ、今だって母さんが父さんとこの会社役員だからな。しかも会計監査だぞ。あえて見張りつけてるみたいだろ。そんで美由起はさ父さん大好きなんだから、なんかよくわかんねえよな。うちの爺さんも婆さんもしっかり呆れきってますって」
「面白いよね。武部ん家のお母さん、あんなに素敵なのにね」
「そうか?」
「そう思うけど」
「まあ、まあいろいろあっからな、まあいっか」
「それよりさ、ノダケンだって。ノダケンってなんであんなに線太いのさって」
「あのさー、お前の言ってることがよくわかんねえって」
陸上競技場のスタンドでそんな会話を大声で交わしている二人は珍しく、当然ながら周りから浮き上がった存在になっていた。そして彼らのこの会話はノダケンを取り巻く話をますます複雑に絡ませ、より深く発展させていくことになった。
「ねえ、話し中ごめんね!……ちょっと聞いても良いかな?」
後ろから声がかかって川相祥子が振り向くとそこにいたのは菊池美咲だった。
「あら、あなた旭川であった人だよね? 南ヶ丘の陸上部の……、えっ、でもその制服は北園高校? ヘアースタイルも違う、かなー?」
「あっ……あのー、もしかすると、それは姉のことじゃないですか? 私たち双子なので、良く間違われるんですけど……」
「双子? そうなのー。あー、あのね、さっきからノダケンの話してたよね。野田賢治君のことでしょ? 友達なのかなって思って」
「ノダケンの知り合いなんですか?」
武部裕也は川相智子に聞いていた菊池美咲の容姿を思い返していた。
「あの! もしかして、菊池さん? ですか?」
「あら、なに、私のこと知ってた?」
「あ、いやー、この子の双子の姉に菊池さんの雰囲気を聞いていたので、その特徴にぴったり当てはまるかなー、もしかして、そうかなー、と思って」
「あー、それがあの時旭川で会った人なんだ! で、気になるなそれ、どんな風に言ってたの私のこと?」
「あのー、背が高くて、小顔で、ちょっと野田に似てるかもしれないって……」
「あー、そう言えばなんか似てる気がする! 智子は似顔絵描くの上手だからちゃんと特徴とらえてる。その通りだよね!」
「……そう? あなたのお姉さんだったんだ。あの時の人だもんね……」
「サチコやったぞ、これでさケンジを取り巻く三人のスーパーウーマンたち全員に会うことができた!」
「スーパー? 何?」
「ほらこの前の、北園の誠さんと、うちの高校の山口美憂さんと、そして菊池さん……。みんな三年生だし、ケンジは年上にもてるんだなって……。しかもみんなスーパーウーマンだろ!」
「あれー、マコトさんって聞いたことあるような気がするなー。その人って岩内に関係してる?」
「はい、あの誠さんは岩内でノダケンと剣道で一緒だったらしいです」
「剣道!? 野田君は剣道やってたの? 野球じゃなくって?」
「小さいころから剣道と書道やってたみたいですよ。誠さんって北園の書道部なんです」
「書道……!?」
「もう凄いんですよ。剣道二段で書道パフォーマンスのスターなんですから」
「書道パフォーマンスって、あの音楽に合わせて踊りながら作品作りするやつだよね? そうだね、北園高校の……聞いたことあるよ、この前テレビかなんかでやってたよねー」
「そうなんです。あの時代表としてインタビュー受けてたのが誠さんです」
「そしてコイツが書道部一年生の誠さんストーカー、サチコなんですよ」
「タケベー、変なこと言わないの!」
「とにかくその誠さんはスーパーなんですよ。そしてもう一人はわが校のスーパーバイリンギャルの山口さん。でも悲しいことに帰国子女の山口さんはまたカナダに戻っちゃうんですよね。心理学者になるのにもう大学行っちゃうんですよ」
「タケベ、その人って陸上部のマネージャーだった人でしょ。この前ノダケンと話してた人だよね」
「もう凄いんですよ。南ヶ丘の中でも有名だけど清嶺高校の上野先生も太鼓判押すくらいなんですよ。上野先生だって養護教諭界の心理学者みたいなもんですからね」
「上野先生って陸上部の……、養護の先生だったものね! そう! だから聞くのも上手なんだよね……」
「で、菊池さんは全国大会3位のスーパーアスリートでしょう。もう、野田を取り巻く三人のスーパーな高三美女たちでしょうが!」
「私はスーパーなんて言えないけど、そうなの、みんな三年生の……。そう、すごいねぇ」
「あのー、菊池さんは何の種目なんですか? うちの姉は走り高跳びでやっと力発揮し始めたらしいんで今日応援に来たんですけど」
「バカだな祥子、ちゃんと聞いてないのか。さっき全国大会で三位だって言っただろ」
「タケベ―、あんた何の種目か言ってないでしょ」
「そりゃお前、全国大会三位だぞ、お前、全国三位なんだからな……」
「私はね、七種競技。ナナシュ。いやー、あなたたちホントに面白いね。いっつもこんな感じ? 姉弟みたいでしょ。あなたが双子だとしたら、あなたたちは三つ子みたいなものだね」
「やだー、タケベみたいな弟いらないから」
「こっちこそだよ。しかも弟とは言ってないでしょう。なんで決めつけるー」
「ちょっとさ、ごめんね、話、戻していいかな? そのすごいレンズつけたカメラでさっきのレース撮ってたよね。よければ見せてもらえないかなー?」
「ああ、ケンジのハードルですね」
武部がバッグの中からタブレットを取り出して、菊池美咲に渡した。
「これで見れますよ。こうやってカードを挿して。はい、オッケー」
菊池美咲は野田賢治の110mハードルのレース映像を何度も戻しながら見直している。
「ねえ、えーっと、タケベくんだったかな、この映像先生に見せてあげて。南ヶ丘の先生だけじゃなくて、さっき言ってた上野先生にも見せてあげて」
「はい、そのつもりですけど」
「いやー、タケベ君もスーパーだよ! こんなにブレないし、対象を逃さない映像って、なかなか見られないよ。トップになった南一樹って選手はね、全国的にも一流の技術持ってる選手で有名なの。この映像にはねちゃんとその特徴がとらえられてるし、野田君と並べて見えるようになってる。こんなにうまく比較できる映像なんてめったにないよ。タケベ君、その腕章伊達じゃないね。すごい技術。スーパーカメラマンになれるよ!」
「そうだね、タケベは写真だけはすごいもの」
「それで、えーっとあなたのお姉さんの走り高跳びもうすぐでしょ。高跳びは南ヶ丘の山野さんって一年生が全道大会で入賞してたと思うけど」
「そう、山野紗季さんです。うちの姉はいつもその人の後ばっかり追っかけてたんですけどね、札幌市の大会で勝っちゃったらしいんですよ。まぐれですねきっと。まあ、今日もまぐれ発揮してくれればいいなって思って」
「そう、そうなのー。あの時の彼女が山野さんに勝ったんだ。それはちょっと大変だね。南ヶ丘って陸上の強豪校になっちゃうかもしれない」
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