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35 殿下ソレ違うと思います〜王子&ヒロイン視点有り〜
しおりを挟むフロイラインが家を出ると時折零す理由が、まさか義父母によって猥褻行為を強要されていたとは!!
これっぽっちも彼女の事情を知ろうとしていなかった自分に気が付いた彼は情けなくなった――1年もの間一緒にいたのに・・・と。
「フラウの置かれている状況に全く気がついて無かったなんて・・・
俺って奴は・・・」
「え? そりゃあそうでしょ?
だって今日初めて私から聞いたんだから知らなくて当たり前じゃないですか」
「へ?」
彼女の言葉に鳩が豆鉄砲を喰った様な顔になった殿下である。
×××
目の前の彼女は腰に手を当てて呆れ顔でこちらを見ていた。
濃いピンク色の目は半目になり、眉尻は上がっている・・・ 怒ってる。多分。いや絶対だ。
「あのねー。
いっくら仲良くても相手にな~んにも言わなかったら普通誰だって相手の事は分かんないもんなのよ?
優秀な魔法士だってそんなの無理よ無理!
どんな相手の気持ちだって、ちゃんと言葉で聞かないと正確には分かんないわよ」
フラウは更に呆れ顔になった。
「いや、だって友人だぞ?」
×××
友達なら以心伝心とか思ってそうね・・・ どこのスポ根漫画よッ!
思わずため息をついてコメカミをグリグリ押してしまう。
「いや、そりゃあ友人って言ってもらえるのはありがたいけどさー。
男爵家の令嬢のオトモダチが一国の王子様って・・・ なくない?」
「え、じゃあ俺はお前のなんなんだよ?!」
『俺はお前のなんなんだ?』って、アンタのそのイケメン面で言うんじゃないッ!
その辺りにウジャウジャいる小娘だったらめっちゃ勘違いしそうな発言してんじゃないわよーーーーーッ!!
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周りの学生達はそう思ってないと思うけどね」
「? え?」
「多分だけど、イイとこ殿下の恋人? 愛人?
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忘れたの? そういう役目を私に負わせたの殿下だよ?!
最初に『ソレは悪手じゃね?』って確認したよねッ?
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何言ってんのさッ!!」
アホかコイツッ!
「えぇええええッ!?」
何驚いてんのよッ! 誰かこの世界の常識、ヤツにプリーズ!
「だから、卒業後は王宮女官に士官させてくれっつったじゃん!!
それなら学園在学中にアンタらに引っ張り回されても、大多数の高位貴族達が納得してくれるからよッ!
『ああ、気に入ってたから見習いさせてただけ』って事にしとくか~ くらいの大人な対応してもらえるからだよッ! ね?」
最後の『ね?』は側近候補達4人への念押しで。
王子が彼等に視線を向けると、全員がウンウンと頷いていたのを見て目眩を起こしそうになったのはハロルド殿下だけだった・・・
この世界の男女間の貞操観念はユルッユルッなのである。
ただし未成年と王族は除く。
「そもそもリアーヌ様にヤキモチ妬かせたいから恋人のフリを一緒にしろっつったの殿下でしょうがッ!!!
忘れたんかーい!」
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オカン爆発~(꒪꒳꒪)~
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