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しおりを挟む「ユゥイチ! イタッ!」
急に聞こえる叫び声に、この上何が起こったよ? という顔で後ろを振り返る美奈とアイーシャ。
そして正面に視線を向けてマックシェイクを一緒に吹き出しそうになり咽る祐一と麗奈。
そこに立っていたのは、先刻のエリザベスというプラチナブロンドの女性。
と通訳さん。
更に後ろには、ボランティアの代表と辰夫会長。
この二人は、困った顔をして立っていた。
「何?
アレが例のアレ?
確かに可愛いっちゃ可愛いけどさ~
ママやお姉ちゃんの方がずっと美人じゃん」
美奈が小さい声でブツクサ言っている。
彼女はツカツカとヒールの音をさせ四阿に進んできて、正面からガッと麗祐一の左腕を掴んだ。
ぎょっとしたのは祐一以外の全員だろう。
『ユゥイチ、ずるいわ。
映画がクランクアップしたら日本に帰るって聞いてなかったもの。
デートしてくれって何回も言ったのにどうして何にも言わずに勝手に帰っちゃうのよ?
追いかけて日本に来るために仕事だって真面目に取ったのに!
せっかく会えても逃げるし。
リズのこと嫌いになったの?』
物凄い早口で英語をまくし立てる。
ポカンとした顔のギャラリーの中でこれに真っ先に反応したのは美奈だった。
口を尖らし不満そうな顔をすると
『アタシの義兄さんに勝手に触らないでよ!
失礼だよ!
姉さんとデートしてるのに邪魔しないでよっ!』
負けじと流暢な英語で喚くと祐一の腕を掴んでいた彼女の手に空手チョップを落とす。
『痛っ!
なにするのよッ!』
無理矢理その手を離させてフンスッと腰に手を当てる美奈。
『アタシのグリーン様に触らないでよッ!
減るわッ!!』
現役モデルはハリウッド女優に負けていなかった。
「ああああぁ・・・」
祐一が天を仰いだ。
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