【完結】ずっと君を愛してる〜心惹かれる想いを君へ〜

hazuki.mikado

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30 殴って良いかな

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 「お前が独身の時なら俺も何も文句はないよ。けどな、お前結婚してまだ1年だろう? 恋焦がれてやっと一緒になったんじゃなかったのかッ?」

 「そうなんだけどさぁ・・・」


 デザートのドルチェが運ばれて来たのでそれを受け取りスプーンでかき混ぜながら次を促す。


 「で?」

 「ちょっとした出来心だったんだよ、学生時代の彼女の1人と久しぶりに夜会で会って、食事をしようって誘われてさ・・・ 一緒に食事位なら付き合ってもいいかなって思ってさ」

 「ふ~ん。その後自宅へ送って行って終わりじゃないの? 何でお前んちの寝室にその女がいたわけぇ?」


 嫌味ったらしく俺がそう言うと、口を尖らせて睨んできた。

 うーん男前でも可愛くないな。

 あ、元妻の方が段違いに可愛いな?


 「お前だって男だからわかるだろう?」

 「いや? ぜんっぜん判らん」

 「だってお前、結婚してた時どうしてたんだよ?」

 「何をだ?」

 「だって、お前と彼女と白い結婚だったろ? お前どうしてたの?」


 お前の下半身事情と俺を一緒にするなよ。


 「俺はその時結婚してたんだぞ? 嫁がいるのに他の女の所へ行けるわけ無いだろ?」


 大体オマエが彼女を護ってくれって俺に託したんじゃなかったのか?


 「え、だって・・・ え? おまえ、ひょっとして3年の間ずっと無し? え。うそ」

 「もし他の女にしろ娼館にしろ行ったりしたのが他所にバレたら、妻の名誉が穢される事になるからな。独身時代はどうあれ結婚してからは一切そんな事はしてない」


 護るってのは、心も身体も一緒に大切にしなきゃ意味が無いだろう?


 「え? 噓だよね?」

 「お前に噓を言っても俺には何の利も無いが?」



 珍獣を見るような目で俺を見てくるコイツを、思い切り殴り倒しても許されるだろうか?


 なぁ、やっちゃっていいか?

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