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55 アデライン視点⑬
しおりを挟むステファンと結婚してしまった・・・
男2人の間だけで交わされた約束だから、私には拒否権があるとエディは言ってくれたはずなのに。
しかも彼は行きたい道を選んでいいとまで言ってくれた。
でもステファンは、自分と結婚するのが幼い頃からの2人の約束だと言い張った。
しかも私のためにずっと婚約はしなかったのだから結婚して欲しいとプロポーズしてきた。
それを言われると、正直申し訳ない気持ちになって結婚を了承してしまったのは否めない。
でもアレってステフの一方的なアプローチで出来上がった約束だった気がするのだけれど・・・ 今考えるとおかしいわね。
弟がステファンとの結婚にはかなり渋い顔をしたけれど、実はエディに懐いてたから反対してただけ。
これからも義兄でいいと彼に言われて、あっさり意見を変えた。
「姉さん、おめでとうッ! 義兄さんと縁が切れなくて良かったよ」
って、私よりエディなのね・・・
まあ、いいわ。侯爵家に優秀な人材を揃えて、私が家政を取り仕切らなくても良いように仕上げたし。
あら、ステファンの仕事もついでに楽になったの?
私が好きな仕事をしたいから頑張ったのだけれど。
まあ、いっか。
・・・で? あの女誰? 何故ステファンは見知らぬ女性をエスコートしてるの?
ホテルのロビー前で固まって見てたら、呼ばれた気がして振り返ったらエディがいた。
私以上に怒ってる気がするのは気の所為じゃないわよね。
だって、3年お互いに溢れる出そうな気持ちに蓋をして見ないふりをお互いしてきたんだものね。
そう思ってるのは多分私だけじゃないわよね?
――で?
何だって私がステフの不倫相手の子供を育てなきゃいけないのよ?
え、あの後3回ヤッた?
出来るに決まってるでしょッ!
え?
生理不順で無排卵だから、不妊だって医者に言われたから大丈夫だって騙された?
馬鹿じゃないの?
そんなの侯爵夫人の席を欲しがってるから言ってるだけに決まってるでしょうッ!
あの女は私より歳上なんだから、焦ってたに決まってるじゃないッ!!
馬鹿ーーーーーーーーッ!!
でも1番の馬鹿はきっと私よね。
だって・・・・
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