【完結】ずっと君を愛してる〜心惹かれる想いを君へ〜

hazuki.mikado

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139 ピンクカクテル

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 『耐性がない者が飲むと苦しいでしょうから、発散させてあげて下さいませね』


 片眉を上げたマリア・ギタレス嬢の言葉が頭の中でグルグル回る。


 発散って何だよおいッ!!


 ――ヤバい、彼女はピンク色のカクテルを舐めちまった!


 彼女を横抱きで抱え上げて礼もそこそこにパーティーホールを後にした。


 「会長、目が回ります・・・」


 赤い顔でそう呟くサーシャ嬢を抱えたままで廊下に出ると走って出口へ向かう。


 「何で飲んだ? 怪しいって思ったんだろう?!」

 「交換してしまった手前、飲まないわけにも・・・」

 「ひっくり返しゃ良かったんだよッ」

 「その手があったか~~・・・ 失敗」


 真っ赤な顔で酔っ払いのようにヘラヘラ笑うが額には玉のような汗が浮かんでいて苦しそうに見える。


 「いつ気が付いた?」


 オルコットの紋章が入ったホテルの送迎車に飛び乗り、運転手に兎に角急げとかして滞在中のホテルに大急ぎで戻ってもらう。


 「ずっとあの奥さんて人が会長に秋波を送るって言うんでしょうかアレ? ジロジロ見てて、旦那さんのほうが時々会長と奥さんを見比べてたのに気がついたんですよ・・・ で、チャーリーさんの言ってた薬の話? で合せて考えたら罠かなって・・・ 普通自分の奥さんが他の男性に色目を使ったら嫌ですよね」

 「まあ、確かに」

 「媚薬だったら私に使っても無意味、会長と旦那さんは同じ飲み物。色で違いがわかるのが女性用。消去法で奥さんの飲み物が怪しかったんですよ・・・」

 「何で言わないッ!」

 「確証が無かったんですよ~~」


 こんなに頭がいいのに、クソッ!

 俺のせいだッ!!


 「人目もありますしあの時は私が飲むしか無いでしょう・・・ オェッ キモチワルッ・・・」


 ああ、早くホテルに着いてくれッ!


 「医者だッ!! 早くッ!」


 ロビーに着くなり彼女を横抱きにしたまま、慌てるフロント係に叫んで自分の泊まっている部屋に飛び込んだ――



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