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141 風呂場
しおりを挟むサーシャ嬢を横抱きにしたまま自分の部屋のドアを足で蹴り開けると風呂場に駆け込んだ。
彼女をタイル張りの床に寝かせて、洗面所に置かれていたコップに水を入れて彼女を抱き起こした。
「飲めッ!」
口元にコップを持っていく。
「ヒャイッ」
飲んだのを確認してから彼女の小さな口をこじ開け指を突っ込むと舌の付け根を乱暴に押す。
「ウゲェ゙~」
よしッ、吐いたッ!
「次だッ!」
更に水を飲ませて同じ事を繰り返す。
「ウゲェ゙~~」
若い女性にするようなことじゃ無いなと冷静に頭の隅で考えたが。
俺は鬼のような所業を繰り返した・・・
×××
「兄さんッ! 大丈夫?」
医者が彼女を診察しているので部屋から撤退して廊下で壁にもたれている所にクリスとチャーリーが慌ててやって来た。
「おう、大丈夫だ」
「会長が彼女を抱えて走って行くのが見えたので社長を捕まえて撤退してきましたが・・・」
「オマエ、婚約者は?」
「義両親に預けてますよ」
「クリス? お前の秘書は?」
「ロビーで残務整理してる。タクシーの支払いとか色々。従業員から医者が来てるって聞いたよ? 後、義姉さん達もロビーだよ。2人も兄さんが血相変えてサーシャ嬢を抱えて走って行くのが見えたみたい」
「彼女が催淫剤だか毒薬だか分からんがソレを飲んだんだ」
「「えッ!?」」
「俺を守ろうとしたらしい。例のキナ臭い領主の後妻が持ってたカクテルを取り上げて飲んだんだ・・・」
「「???」」
その時ドアが開いて看護師が顔を出した。
「もう大丈夫ですよ。早い対処と飲んだのが少量だったのが良かったようで、鎮静剤を打って落ち着きましたよ」
俺は絨毯の敷かれた廊下に力が抜けたようになって座り込み安心から溜息をついた。
2人は首を傾げていた――
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