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ふむ....マスターヒバナには挨拶しておきたかったんだがな
と、思いながら次の目的地に足を運ぶ。
☆
とある孤児院の前にて
「また寄らせてもらう」
人が出てきたようだな、来客中だったのか
孤児院の玄関前の呼び鈴を鳴らそうとしたものの、
声が聞こえたため素早く身を隠す。
孤児院に生えてある樹がちょうどユリウスを隠す。
誰だ....ここからじゃ姿が見えないな。
「お兄ちゃん!お姉様また来てね!!」
「こら!!」
「いいの、シスター
また来るわ」
....この、声...
まさか...ユリアなのか...?
ドクンドクンとユリウスの鼓動が早く鳴る。
落ち着け!顔が見たい
だが、...ユリアには俺が誰かまでは話していない。
ここの、シスターにはバレているが
どうする...!
「また来るから泣かないで....ね?」
ユリアだ....この声はユリアだ!間違いない!
ああ...顔が見たい!
どうしているんだ...声だけなら元気そうだ
どうして...ああ...ユリア...君の顔が見たい
「それじゃまた時間出来たら訪問する」
「はい、ヒバナ様」
.....!!!
ヒバナ?マスターヒバナと?何故?
いや、ユリアは俺と同じくSランクの冒険者だ
マスターヒバナと顔見知りでも可笑しくないが
「それじゃ失礼します」
話終わって、子ども達の泣き声がだんだん小さくなる。
そしてゆっくりドアが締まる。
ドアが閉まった後、ユリウスは少し建物の影から身を乗り出し
ユリアかどうか確かめる。
....ああ、やっぱり君だったユリアだ!
綺麗だ、ドレス姿も似合うな...。
今なら俺が出て行っても...イヤ、冷静になれ。
何故、二人で訪問していた?
孤児院に寄付している話はマスターから聞いていない。
まぁ、俺も言っていないが
少しずつ孤児院が綺麗になっていて、子ども達も食べられているとシスターから聞いているから問題はないと思っていたが
ユリア...君にようやく逢えたと言うのに
シスターに話を聞いてからでも遅くはない。
と、思いながら次の目的地に足を運ぶ。
☆
とある孤児院の前にて
「また寄らせてもらう」
人が出てきたようだな、来客中だったのか
孤児院の玄関前の呼び鈴を鳴らそうとしたものの、
声が聞こえたため素早く身を隠す。
孤児院に生えてある樹がちょうどユリウスを隠す。
誰だ....ここからじゃ姿が見えないな。
「お兄ちゃん!お姉様また来てね!!」
「こら!!」
「いいの、シスター
また来るわ」
....この、声...
まさか...ユリアなのか...?
ドクンドクンとユリウスの鼓動が早く鳴る。
落ち着け!顔が見たい
だが、...ユリアには俺が誰かまでは話していない。
ここの、シスターにはバレているが
どうする...!
「また来るから泣かないで....ね?」
ユリアだ....この声はユリアだ!間違いない!
ああ...顔が見たい!
どうしているんだ...声だけなら元気そうだ
どうして...ああ...ユリア...君の顔が見たい
「それじゃまた時間出来たら訪問する」
「はい、ヒバナ様」
.....!!!
ヒバナ?マスターヒバナと?何故?
いや、ユリアは俺と同じくSランクの冒険者だ
マスターヒバナと顔見知りでも可笑しくないが
「それじゃ失礼します」
話終わって、子ども達の泣き声がだんだん小さくなる。
そしてゆっくりドアが締まる。
ドアが閉まった後、ユリウスは少し建物の影から身を乗り出し
ユリアかどうか確かめる。
....ああ、やっぱり君だったユリアだ!
綺麗だ、ドレス姿も似合うな...。
今なら俺が出て行っても...イヤ、冷静になれ。
何故、二人で訪問していた?
孤児院に寄付している話はマスターから聞いていない。
まぁ、俺も言っていないが
少しずつ孤児院が綺麗になっていて、子ども達も食べられているとシスターから聞いているから問題はないと思っていたが
ユリア...君にようやく逢えたと言うのに
シスターに話を聞いてからでも遅くはない。
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