覇気ある公爵令嬢は愛を叫ぶ

ここ、トルネード大国には眉目秀麗の皇太子が人気などではなく
(いるにはいるんですが)

一公爵令嬢が大変人気である。


え?何故かってそれはデスね~

まぁ、とにかく説明するよりもご本人にお聞きいたしましょう。

それでは、ナタリー公爵令嬢のご入場です!

チャララッラー♪

どこからともなく、音楽が鳴り公爵令嬢の顔にスポットライトが当たる。

「ちょっと、このような登場のさせ方はやめて下さる?」

司会者が強引に話を進めてくる。

「まぁまぁまぁ、自己紹介よろしくどうぞ~♪」

「ふっ...まぁいいわ、司会者後で覚えておくのね」

公爵令嬢の瞳がカッと開くと、司会者はパタリと倒れる。

「ごきげんよう皆様、私の名前はナタリー.クロレッチ
何故か私、大変嬉しくない通り名がありますの。
気づいた時には、もうそう呼ばれていたのですわ
超人令嬢(スーパーレディ)
それでは可愛らしくないので、皆様に普通の名前でと、お願いいたしましたら
誰一人異議を唱える者がいないので満場一致致しましたわ
うふふふふふ」

そう微笑みながら言うナタリー公爵令嬢は、
完璧な淑女の礼をする。

その様子は
一見見た目は普通の、いや美人と言われる部類の令嬢だった。

その令嬢の微笑みにポーとなる人多数。

「見た目で.....騙されると....自分のようになります....」

司会者が言い終わると、またパタリと倒れた。


一体、司会者はどうしたのでしょう?
見た目は、美しい公爵令嬢が
何かやったのでしょうか....?

気になりますが、「もう出番は終わったわね」
とばかりにナタリー公爵令嬢が退場なされました!


はっ!これ以上司会者のほうが持たないようなので、これにて我々リポーターも失礼させていただきます。

はてさて、ナタリー公爵令嬢はどのような人物か、こちらを御覧ください。

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