8 / 31
4
しおりを挟む
放課後。
私と要と紬の3人は、駅前通りにやってきた。
ガヤガヤと騒がしく、学生やサラリーマン、主婦などが交差点を通り過ぎ駅周辺が
大変賑わっていた。
「いらっしゃいませ~!」
元気な声と若い女性の店員が、3人の注文を聞いていた。
新しく出来た店内の中には、女性客が沢山いた。
明るいBGMに可愛いらしい店内。
「私ねぇ、これとこれ!」
「じゃあ~私は~」
二人が注文していく中、私も注文する。
目の前の二人がとても可愛い。
数分して品物がくると早速要から
「に、しても奏が花嫁に選ばれたなんてねぇ...」
サラッと流れる黒髪は、後ろでひとつ結びにしている。
食べる時だけの要のクセ。
「いいじゃん!本当スゴイ事だよ」
「まぁね」
私は二人の会話を聞きながら乾いた笑しか出なかった。
「奏だけ?」と要
「後、もう一人いるわよ」
「誰?」と紬
「2組の朝陽さん」
「朝陽、ってあの朝陽?」
要がまた目を丸くする。
「そう!あの朝陽さん」
あの朝陽、ライバル役の朝陽さんは一言で表すと才女。首席。
バイリンガル。
一条学園に於いて彼女の名前を知らない人はいない。
才女だけじゃなくて、一条学園の中でもトップクラスの美女。
才色兼備。とは彼女のような女性を言うのでしょうね。ってくらいなのよね。
朝陽、と名前の変更がないから多分大丈夫よね。
二人して「骨は拾ってあげる」と私に向かって頷き合う。
はぁ........。憂うつ。
「よろしくね」と二人に向かって笑う。
食べ終わったら、レジに向かうと
「あ、お客様の分は支払いが済んでるので大丈夫ですよ」と店員が言ってきた。
先に出た二人がにっこり笑ってピースしている。
もぉ~.....泣かせるねぇ...二人とも嬉しいよ。
「ありがとう」
二人にお礼を言うと
「いいって!私奏に奢れって言ったけどアレ冗談だったから」
と要も笑って言う。
知ってるよ。
「要ちゃんって相変わらずツンデレ~笑」
「っるさいなぁ///」
紬からからかわれた要は、そっぽを向く。
要が髪の毛をほどいてないから、耳が赤く染まってるのが見える。
もぉ~本当可愛い。
それから3人で、プリクラ撮ったりカラオケ行ったりして夕方には帰宅した。
主人公の家には両親はいない。
二人して、海外での生活している。
娘を残して?って当時はゲームの設定だから何も疑問に思う事なかったけれど、こうしてみると都合がよくて助かる。
今だったら、大騒ぎだよ。
確か、エアメールは出すんだよね。
そう事している内に、夜更け。
時代に合わせたのか、家電話からスマホになってる。
もしかしてこういう所も変更点だったら細かいと素直に笑った。
はぁ.....それにしても
久し振りに遊んだかも。
友達とプリクラ撮ったりカラオケに行って歌って....
楽しかった。
プリクラの機能もムービーだったり、化粧しているような感じに出来たり、フォントもポーズも
変わってた事は知ってたけど
感傷に浸ってる場合じゃないけど、頑張ってみよう。
うん.....。
ゲームの中だったとしても、やっぱり
嬉しい気持ちは嘘じゃない。
主人公の役だけど、あの二人も応援してくれてるんだもんね。
要様!紬様!
もしもの時は
骨、拾ってよね!
私と要と紬の3人は、駅前通りにやってきた。
ガヤガヤと騒がしく、学生やサラリーマン、主婦などが交差点を通り過ぎ駅周辺が
大変賑わっていた。
「いらっしゃいませ~!」
元気な声と若い女性の店員が、3人の注文を聞いていた。
新しく出来た店内の中には、女性客が沢山いた。
明るいBGMに可愛いらしい店内。
「私ねぇ、これとこれ!」
「じゃあ~私は~」
二人が注文していく中、私も注文する。
目の前の二人がとても可愛い。
数分して品物がくると早速要から
「に、しても奏が花嫁に選ばれたなんてねぇ...」
サラッと流れる黒髪は、後ろでひとつ結びにしている。
食べる時だけの要のクセ。
「いいじゃん!本当スゴイ事だよ」
「まぁね」
私は二人の会話を聞きながら乾いた笑しか出なかった。
「奏だけ?」と要
「後、もう一人いるわよ」
「誰?」と紬
「2組の朝陽さん」
「朝陽、ってあの朝陽?」
要がまた目を丸くする。
「そう!あの朝陽さん」
あの朝陽、ライバル役の朝陽さんは一言で表すと才女。首席。
バイリンガル。
一条学園に於いて彼女の名前を知らない人はいない。
才女だけじゃなくて、一条学園の中でもトップクラスの美女。
才色兼備。とは彼女のような女性を言うのでしょうね。ってくらいなのよね。
朝陽、と名前の変更がないから多分大丈夫よね。
二人して「骨は拾ってあげる」と私に向かって頷き合う。
はぁ........。憂うつ。
「よろしくね」と二人に向かって笑う。
食べ終わったら、レジに向かうと
「あ、お客様の分は支払いが済んでるので大丈夫ですよ」と店員が言ってきた。
先に出た二人がにっこり笑ってピースしている。
もぉ~.....泣かせるねぇ...二人とも嬉しいよ。
「ありがとう」
二人にお礼を言うと
「いいって!私奏に奢れって言ったけどアレ冗談だったから」
と要も笑って言う。
知ってるよ。
「要ちゃんって相変わらずツンデレ~笑」
「っるさいなぁ///」
紬からからかわれた要は、そっぽを向く。
要が髪の毛をほどいてないから、耳が赤く染まってるのが見える。
もぉ~本当可愛い。
それから3人で、プリクラ撮ったりカラオケ行ったりして夕方には帰宅した。
主人公の家には両親はいない。
二人して、海外での生活している。
娘を残して?って当時はゲームの設定だから何も疑問に思う事なかったけれど、こうしてみると都合がよくて助かる。
今だったら、大騒ぎだよ。
確か、エアメールは出すんだよね。
そう事している内に、夜更け。
時代に合わせたのか、家電話からスマホになってる。
もしかしてこういう所も変更点だったら細かいと素直に笑った。
はぁ.....それにしても
久し振りに遊んだかも。
友達とプリクラ撮ったりカラオケに行って歌って....
楽しかった。
プリクラの機能もムービーだったり、化粧しているような感じに出来たり、フォントもポーズも
変わってた事は知ってたけど
感傷に浸ってる場合じゃないけど、頑張ってみよう。
うん.....。
ゲームの中だったとしても、やっぱり
嬉しい気持ちは嘘じゃない。
主人公の役だけど、あの二人も応援してくれてるんだもんね。
要様!紬様!
もしもの時は
骨、拾ってよね!
0
あなたにおすすめの小説
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる