月の都の花嫁

ようやく登場、ローレンス

話がまとまり後は帰るだけ。

そう思ったのだけど

｢ローレンスはいるか？｣


殿下の言葉に従いローレンスが前に出てくる。


ようやく登場のローレンス。


｢はい。何でしょう｣

ローレンス.クレメント。

黒髪が印象の(日本ではお馴染み)男性。

パートナー候補である一人。
殿下か一介の竜騎士か。

普通なら、竜騎士団長のアルベルトだと思うのに
(失礼)
でも、ストーリーの変更があったのなら
候補も変わる？
まぁとりあえず。


何故、一介の竜騎士なのか。

理由は簡単。
出世するんですなぁ。

まぁ、所謂、主人公の身分差の恋とツンデレ。

このローレンスも伯爵家の次男坊なんだけど
色んな事ありまして。

主人公が花嫁になる瞬間に.....とか
様付けされちゃう、とか.....おっと。

にやにやしたらダメ。

殿下とローレンスとアルベルトさんが
説明にやってくるから
顔、引き締めて。


んん。こほん。



でもここは殿下の紹介とストーリー同じみたいね。

私の前に３人がやってきた。

｢奏さん、こちら竜騎士のローレンス.クレメントだ。
ローレンス、花嫁候補の櫻井奏さんだ
今後、竜騎士の君が宿舎にいる間奏さんの護衛となる。｣

それはつまり....。


｢ローレンス、君は奏さんの護衛件案内役だ｣


そういう事ですね。

主に竜宿舎にいる時だけの、限定。

ローレンスと接する時間は短い。


｢ご命とあらば.....｣

うわーだからルノーさんといいローレンスといい
顔(表情)に出てますよ。


目の前のローレンスの表情は、眉間にシワが寄っている、不貞腐れた顔である。


面倒だな！って思っているんでしょうねぇ....。

まぁ、それもそっか。
ローレンスからしてみれば、龍王のお気に入りだけで目障りだもの。




｢ローレンス、殿下は君の実力を買っている、という事だ。｣

アルベルトさんがフォローすると眉間のシワは和らいだ。

扱いやすそう...。


｢護衛する事になったローレンス.クレメントだ
....よろしく。｣


はぁ......。

初対面にコレはないわ。仏頂面。
仕方ないよね。お互い初対面なわけだけど
ゲームの中でもそうだったけど、スキップ出来ない分、イラッとするわね。

まぁ、挨拶だけはするけど。
一応、大人ですし。


｢こちらこそ、よろしくお願いいたします。
櫻井奏です｣


にっこり微笑む。



..........この仏頂面がデレた時の笑顔が最高なんだけどねぇ。



ファンの中でも、賛否両論があるローレンスの態度。

ひとつは
最初の｢お前か....｣から素っ気ない態度から好感度上がるにつれ
｢来たんだな、俺が案内するからゆっくりしていけよ｣の態度の変化が

落としがいのある態度が萌える。というもの。
時間限定というのも、攻略の難しさ。があるし
落とした時のデレが最高なんだけど


二つ目は

｢礼儀がなってない｣｢サイテー｣などの辛辣なお言葉。

多分、これはまぁちやほやされたいのと
ライバル役を褒めるシーンがあるせいで、後殿下との揉めるシーンがあるせい。かな....。

殿下推しのコメントを読む限り。だけどね。



ちなみに話が終わって、今は女子寮の自分の部屋にいる。


目の前のノートに書いておく。