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幸運と無理難題④
しおりを挟む真希さんは、私の反応のにぶさから、こちらの思考を読みとったのか、
「確かに、年配者が多いね。でも、考えてみて。彼ら彼女らに頼んで、イケメンで有能なお弟子さんを紹介してもらう手はある」
「なるほど。でも、それって、かなり地道な作業ですね」
「リサーチは常に、地味な作業の積み重ねだよ。だから、見つかった時は半端なく快感なんでしょ。あっさり見つかったら、ちっとも面白くないじゃない」
「いえ、あっさり見つかって欲しいです」
「それなら、イケメン霊能者への最短ルートを見つけ出すことだね」
「最短ルート? それって、例えばどんな?」
「イケメンってファクターからアプローチするなら、元タレントとか元ホストという経歴から探っていく手だね。そうそう、確か、半年前に同じようなリサーチ依頼があったはず。深夜番組の新企画案で、結局、没になっちゃったけど」
お、真希さんは続いて、ダブルクリップでまとめたリストを出してきた。
これは期待できるのでは。やっぱり、もつべきものは、有能かつ優しい先輩だね。
リストの一枚目に、早速、細面に切れ長の目をもつ茶髪男の顔写真。
この爽やかな笑顔なら、文句なし、おば様受けも期待できるだろう。
「そうね、一番のお勧めは彼かな。ホスト経験もあるからトークとサービス精神に関しては問題クリアでしょ」
茶髪男の名前は、桐生晋之介。28歳。本業は、除霊相談と占い。
恵比寿に個人事務所をもち、依頼人の相談を受けている。全国どこへでも出張し、週イチで渋谷の占いハウスに出店、と。
「ルックスといい、仕事ぶりといい、バッチリじゃないですかぁ!」
「あと確認すべきことは、霊能者としての信用性だと思う。過去の除霊エピソードなどを聞き出すことが必要だろうね」
そう、テレビで扱う以上、この男は本物だ、この人の言うことは信用できる、という客観的な裏付けも必要なのだ。
「わかりました。早速電話をしてみます」
リサーチというのは勢いだ、というのは真希さんの弁。
チャンスの糸口は即たどって、いけるところまで突き進むこと。
リサーチの神様は気まぐれなので、糸口なんてすぐ消えてしまうからね。
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