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「ね、就職や将来のこととか、いろいろ考えている?」
「まぁ、人並みに幸せになりたい、と思っているけど」
「突っ込みづらいので、真面目に答えてくれるかな」
「漠然とだけど、物作りに関わりたいと思っている」
「はぁ、物作り? それってメーカー志望ってこと?」
「家電製品とか時計とか、あ、玩具や文房具もいいな」
「細かい作業が苦手なくせに?」香里は呆れ顔だ。「あまりにも漠然としすぎだよ。せめて業種ぐらいキチンと考えないと」
「ああ、キチンと考えてみるよ」僕は素直に応じる。皮肉ったわけではない。
それにしても、口の中が燃えるようだ。さすが激辛カレー。慌てて、水を飲み干す。
香里が近くの水差しをとって、僕のコップに注いでくれた。
「ふん、拍子抜けね。いつもなら、あれこれ理屈をこねまわすのに」
「こねまわすって、人聞きが悪いな。僕はいつも素直なつもりだよ」
香里は首を横に振って、小さく溜め息を吐く。
「キレのないリアクション。つまんないね、今日の駿介くん。普段の半分も頭が働いていない感じ。ひょっとして、秋の花粉症?」
「ああ、それかもな。春の花粉ほどじゃないけど、脳ミソが乾いて縮んでいる感じ」
「幼馴染として率直に言わせてもらうとさ、全然らしくない。駿介くんは思考型というより行動型でしょ。考える前に、とりあえず動く。うじうじ悩んでいるなんて、全然似合わないよ」
ハッとした。そうかもしれない。いや、きっと香里の言うとおりなのだろう。
激辛カレーを完食して、汗をかいたこともあって、少し血の巡りがよくなったのかも。
もしかしたら、僕は問題の本質を見失っていたのかもしれない。あれこれ考えたところで、何も行動を起こさないのでは、状況は変わらない。それどころか、心が澱んで腐ってしまう。
「香里、悪かったな。何か、心配をかけたみたいで」
素直な気持ちを口にすると、意外にも香里は慌てた。
「いやいや、大して心配はしていないよ。駿介くんが元気ないとつまんないしさ」
それでも、ありがたい。照れくさいので、口にはしないけど。
香里の言うとおりだと思う。うじうじ思い悩むのは僕らしくない。
「香里のおかげで、スポンと結論が出たよ。つまるところ、あれこれ思い悩むより、僕は何をどうしたいのか、肝心なのはそいつだな」
香里は無言で頷いた。
「まぁ、人並みに幸せになりたい、と思っているけど」
「突っ込みづらいので、真面目に答えてくれるかな」
「漠然とだけど、物作りに関わりたいと思っている」
「はぁ、物作り? それってメーカー志望ってこと?」
「家電製品とか時計とか、あ、玩具や文房具もいいな」
「細かい作業が苦手なくせに?」香里は呆れ顔だ。「あまりにも漠然としすぎだよ。せめて業種ぐらいキチンと考えないと」
「ああ、キチンと考えてみるよ」僕は素直に応じる。皮肉ったわけではない。
それにしても、口の中が燃えるようだ。さすが激辛カレー。慌てて、水を飲み干す。
香里が近くの水差しをとって、僕のコップに注いでくれた。
「ふん、拍子抜けね。いつもなら、あれこれ理屈をこねまわすのに」
「こねまわすって、人聞きが悪いな。僕はいつも素直なつもりだよ」
香里は首を横に振って、小さく溜め息を吐く。
「キレのないリアクション。つまんないね、今日の駿介くん。普段の半分も頭が働いていない感じ。ひょっとして、秋の花粉症?」
「ああ、それかもな。春の花粉ほどじゃないけど、脳ミソが乾いて縮んでいる感じ」
「幼馴染として率直に言わせてもらうとさ、全然らしくない。駿介くんは思考型というより行動型でしょ。考える前に、とりあえず動く。うじうじ悩んでいるなんて、全然似合わないよ」
ハッとした。そうかもしれない。いや、きっと香里の言うとおりなのだろう。
激辛カレーを完食して、汗をかいたこともあって、少し血の巡りがよくなったのかも。
もしかしたら、僕は問題の本質を見失っていたのかもしれない。あれこれ考えたところで、何も行動を起こさないのでは、状況は変わらない。それどころか、心が澱んで腐ってしまう。
「香里、悪かったな。何か、心配をかけたみたいで」
素直な気持ちを口にすると、意外にも香里は慌てた。
「いやいや、大して心配はしていないよ。駿介くんが元気ないとつまんないしさ」
それでも、ありがたい。照れくさいので、口にはしないけど。
香里の言うとおりだと思う。うじうじ思い悩むのは僕らしくない。
「香里のおかげで、スポンと結論が出たよ。つまるところ、あれこれ思い悩むより、僕は何をどうしたいのか、肝心なのはそいつだな」
香里は無言で頷いた。
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