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<ガンスリンガー>
乗客、語らい
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商談の後彼らに呼ばれ、その輪に加わり、食事と酒を振舞われる。
御者と乗客から自己紹介と礼の言葉を受ける。
「本当に命拾いした。改めて礼を言うよバリー・タフトだ。それと、タッドにも分け前をやってくれて、死んだ奴の代わりにも礼を言うよ。気休め程度かもしれんが、奴のカミさんの生活の足しには成る筈だ。責任を持って届けるよ」
御者の黒人の男が頭を下げる。
ヒゲ面で一見老けて見えるが、声は案外若々しい。
二十代後半か三十代前半と言ったところか。
「ああ、タッドと言う男を助けられんかったのは残念だったが、お前さんが無事で何よりだ」
「孫共々、アンタのお陰で助かった、有難う。儂はモーリス・リーランド。この子はケイティだ」
「猫さん、ありがとう♪」
モーリスは六十代くらいだろうか。
彼の話によると、息子夫婦が流行り病で亡くなり、その為、施設に預けられていた孫娘を引き取りに行った帰りだと云う。
孫娘の方は十歳程だろう。
笑顔の可愛い娘だ。
息子夫婦が無くなったのは気の毒に思うが……しかし、孫娘と共に居られると云うのは、今のワシにとっては羨ましい限りだ。
モーリスが、自分の鞄から琥珀色の液体の入った瓶を取り出し、コップに注いでワシに手渡す。
「儂の店の常連にケトもいるんだが。彼らは結構コレが好きでな、アンタも行ける口だろ?」
さて、どうだろうな……この体に生まれ変わってから酒など口にしたことが無い。
まあ、試してみるか。
「ああ、戴こう」
甘く香ばしく、そして荒々しい味わい。
上品と呼べるものでは無いが、美味いバーボンだ。
悪くない。
「ドウマさん。さっきは夫婦共々助かりました。レオナード・コクランと申します。そしてこっちは妻のリタ」
「猫さん……じゃ無くってドウマさんでしたわね。お口に合うか分かりませんけれど」
リタが焚き火で煮たポトフを皿によそってくれる。
この世界で初めて食べるちゃんとした料理だ。
何しろ、今までは魔物の肉を焼くか煮るかして、錬成した塩をまぶす程度だったからな。
「美味い」
肉と野菜を煮た簡単な料理だ。
入っている野菜もジャガイモと人参くらい、だがそれだけでも旨味が違う。
二人は二十代半ばだろうか。
見るからに初々しい夫婦だ。
彼らは、西の肥沃な大地を目指しての旅らしい。
そこで、農場を営むのだそうだ。
もし、盗賊にその資金を奪われていたとしたら、命は奪われなかったとしても路頭に迷っていただろうと、感謝された。
「猫さん、さっきは本当に助かったわ。お陰で、あんな小汚いゴロツキに手籠めにされずに済んだわ♪お礼に今夜如何かしら?」
「姉さん抜け駆けは、ズルいわ!」
「そうよ、そうよ!」
この娘たちは、マーゴ、ドロシー、ロージーと名乗ったが。
まあ、恐らく本名では無いだろうな。
彼女たちは娼婦で、コクラン夫婦と同じく西に向かうらしい。
彼らの話では、どうやら西には肥沃な大地、手つかずの資源豊富な鉱山、そういうフロンティアが広がっていると云う。
「じゃあ、誰にするか猫さんに選んで貰いましょ♪」
はぁ~、こう言のは苦手だ……。
「いや、今日のところは遠慮しておこう」
御者と乗客から自己紹介と礼の言葉を受ける。
「本当に命拾いした。改めて礼を言うよバリー・タフトだ。それと、タッドにも分け前をやってくれて、死んだ奴の代わりにも礼を言うよ。気休め程度かもしれんが、奴のカミさんの生活の足しには成る筈だ。責任を持って届けるよ」
御者の黒人の男が頭を下げる。
ヒゲ面で一見老けて見えるが、声は案外若々しい。
二十代後半か三十代前半と言ったところか。
「ああ、タッドと言う男を助けられんかったのは残念だったが、お前さんが無事で何よりだ」
「孫共々、アンタのお陰で助かった、有難う。儂はモーリス・リーランド。この子はケイティだ」
「猫さん、ありがとう♪」
モーリスは六十代くらいだろうか。
彼の話によると、息子夫婦が流行り病で亡くなり、その為、施設に預けられていた孫娘を引き取りに行った帰りだと云う。
孫娘の方は十歳程だろう。
笑顔の可愛い娘だ。
息子夫婦が無くなったのは気の毒に思うが……しかし、孫娘と共に居られると云うのは、今のワシにとっては羨ましい限りだ。
モーリスが、自分の鞄から琥珀色の液体の入った瓶を取り出し、コップに注いでワシに手渡す。
「儂の店の常連にケトもいるんだが。彼らは結構コレが好きでな、アンタも行ける口だろ?」
さて、どうだろうな……この体に生まれ変わってから酒など口にしたことが無い。
まあ、試してみるか。
「ああ、戴こう」
甘く香ばしく、そして荒々しい味わい。
上品と呼べるものでは無いが、美味いバーボンだ。
悪くない。
「ドウマさん。さっきは夫婦共々助かりました。レオナード・コクランと申します。そしてこっちは妻のリタ」
「猫さん……じゃ無くってドウマさんでしたわね。お口に合うか分かりませんけれど」
リタが焚き火で煮たポトフを皿によそってくれる。
この世界で初めて食べるちゃんとした料理だ。
何しろ、今までは魔物の肉を焼くか煮るかして、錬成した塩をまぶす程度だったからな。
「美味い」
肉と野菜を煮た簡単な料理だ。
入っている野菜もジャガイモと人参くらい、だがそれだけでも旨味が違う。
二人は二十代半ばだろうか。
見るからに初々しい夫婦だ。
彼らは、西の肥沃な大地を目指しての旅らしい。
そこで、農場を営むのだそうだ。
もし、盗賊にその資金を奪われていたとしたら、命は奪われなかったとしても路頭に迷っていただろうと、感謝された。
「猫さん、さっきは本当に助かったわ。お陰で、あんな小汚いゴロツキに手籠めにされずに済んだわ♪お礼に今夜如何かしら?」
「姉さん抜け駆けは、ズルいわ!」
「そうよ、そうよ!」
この娘たちは、マーゴ、ドロシー、ロージーと名乗ったが。
まあ、恐らく本名では無いだろうな。
彼女たちは娼婦で、コクラン夫婦と同じく西に向かうらしい。
彼らの話では、どうやら西には肥沃な大地、手つかずの資源豊富な鉱山、そういうフロンティアが広がっていると云う。
「じゃあ、誰にするか猫さんに選んで貰いましょ♪」
はぁ~、こう言のは苦手だ……。
「いや、今日のところは遠慮しておこう」
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