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<ヌアザの攻防>
ゴブリン・クイーン、二体
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その人影は、壁の上を東に向かう。
そして、目線を東の方に向けると、巨大な影が二体。
その大きさはともかく、姿形には見覚えがある。
間違いない、女王だ。
一体は炎を避ける様に、東の方へ。
もう一体は、その炎を踏み消す様にこっちに向かって来る。
あの男が、これ見よがしに、壁の上を東に向かって走り出したのは、東に向かった女王は、自分が始末すると言っておるのだ。
そして、向かって来るもう一体は、ワシに任せると。
「うむ、承知した」
十四年式の空に成った弾倉を捨て、新たに弾倉を差し替える。
刻印は大と描かれたものだ。
この弾倉を使うのは、森を出て以来か。
今、眼前から向かって来るのは人では無く、まごう事無き化け物、遠慮は必要あるまい。
それに、壁からはいささか距離もある、そうそう目立つ事も無い。
「さて、いざ参る!」
あえて、女王の気を引く為に、殺気をぶつける。
あれ程の巨体、壁に近付ける分けには行かんからな。
女王の姿は、下半身が蜘蛛の様に成って居る。
その為か、先日のオーガより頭一つ分背が低く見えるが、その巨大な下半身の分、オーガより重量感がある。
実際、女王の方が重かろう。
アレが壁にぶち当たれば、まずひとたまりも無く突き崩され、ゴブリン共に雪崩れ込まれてしまう事に成る。
だが、そうは、させるモノか!
巨大な女王がワシに気付き、ガラスを引っ掻いた様な、耳障りな甲高い咆哮を上げ、向かって来る。
燃え盛る炎など、まるで意にも介して居らん。
ターン、ターン!
バン、バン、バン!
女王に従う様に侍るゴブリン共が、手にした銃を撃って来る。
思いの外、正確な射撃だが、ワシを捉える事など出来ん。
ズドン、ズドン!
ワシの放った弾丸は、ゴブリン共を数体纏めて薙ぎ払う。
だが、この大砲を以てしても、あの女王の巨体、一撃で撃ち抜けるとも思えん。
「と成れば、今一度」
ゴブリン共の銃撃を、飛び跳ね躱しつつ、左手に刀印を結んで、アモンの魔法陣を描き胸に押し当てる。
「くっ!」
一瞬、全身の筋肉に痛みが走る。
さすがに連続で三度もこの術を掛けると成れば、体に掛かる負荷は結構なものだ。
まあ、耐えられん程では無い、今のところはな、だが……明日は少々、筋肉痛に悩まされる事には成るだろうな……。
ズドン!
更に、女王の取り巻きのゴブリン共を薙ぎ払い、そして、十四年式の照星を迫りくる女王に重ね合わせ、引き金を引く。
ズドン!
そして、目線を東の方に向けると、巨大な影が二体。
その大きさはともかく、姿形には見覚えがある。
間違いない、女王だ。
一体は炎を避ける様に、東の方へ。
もう一体は、その炎を踏み消す様にこっちに向かって来る。
あの男が、これ見よがしに、壁の上を東に向かって走り出したのは、東に向かった女王は、自分が始末すると言っておるのだ。
そして、向かって来るもう一体は、ワシに任せると。
「うむ、承知した」
十四年式の空に成った弾倉を捨て、新たに弾倉を差し替える。
刻印は大と描かれたものだ。
この弾倉を使うのは、森を出て以来か。
今、眼前から向かって来るのは人では無く、まごう事無き化け物、遠慮は必要あるまい。
それに、壁からはいささか距離もある、そうそう目立つ事も無い。
「さて、いざ参る!」
あえて、女王の気を引く為に、殺気をぶつける。
あれ程の巨体、壁に近付ける分けには行かんからな。
女王の姿は、下半身が蜘蛛の様に成って居る。
その為か、先日のオーガより頭一つ分背が低く見えるが、その巨大な下半身の分、オーガより重量感がある。
実際、女王の方が重かろう。
アレが壁にぶち当たれば、まずひとたまりも無く突き崩され、ゴブリン共に雪崩れ込まれてしまう事に成る。
だが、そうは、させるモノか!
巨大な女王がワシに気付き、ガラスを引っ掻いた様な、耳障りな甲高い咆哮を上げ、向かって来る。
燃え盛る炎など、まるで意にも介して居らん。
ターン、ターン!
バン、バン、バン!
女王に従う様に侍るゴブリン共が、手にした銃を撃って来る。
思いの外、正確な射撃だが、ワシを捉える事など出来ん。
ズドン、ズドン!
ワシの放った弾丸は、ゴブリン共を数体纏めて薙ぎ払う。
だが、この大砲を以てしても、あの女王の巨体、一撃で撃ち抜けるとも思えん。
「と成れば、今一度」
ゴブリン共の銃撃を、飛び跳ね躱しつつ、左手に刀印を結んで、アモンの魔法陣を描き胸に押し当てる。
「くっ!」
一瞬、全身の筋肉に痛みが走る。
さすがに連続で三度もこの術を掛けると成れば、体に掛かる負荷は結構なものだ。
まあ、耐えられん程では無い、今のところはな、だが……明日は少々、筋肉痛に悩まされる事には成るだろうな……。
ズドン!
更に、女王の取り巻きのゴブリン共を薙ぎ払い、そして、十四年式の照星を迫りくる女王に重ね合わせ、引き金を引く。
ズドン!
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