8 / 53
第一章 柴イヌ、冒険者になる
第八話 はじめての労働
しおりを挟む
「頼むよモニカぁ、前借りさせてくれよぉ~、な、お願いっ!」
「昨日前借りして、今日また前借りさせろとか、リリアンさん、頭大丈夫ですか? 馬鹿なんですか?」
「仕方ないだろ、思ったよりめちゃくちゃ料金が高かったんだからさ!」
「当たり前でしょ! この街のセレブ御用達のビューティーサロンでカットとエステするとかどんだけよ!」
昨日ギルドから大慌てで出掛けて行ったリリアンさんは、戻って来るとちょっと別人のようになっていました。
匂いは変わらないので間違えることはありませんが、お肌ツルツル毛並みはツヤツヤ。とても綺麗です。
「んふふふん、でもいいんだ、コテツ殿が私の髪を綺麗だって褒めてくれたんだからっ! 私もこれで底辺女を卒業なのさ!」
「なにを今さら……あんたは元々ちゃんとしていれば美人なのよ、大きなネコ目も可愛いしね。けど何だって姫カット?」
「さあ? 店の人が勝手にこうしたんだけど……似合わない?」
「まあ似合うけどね、でも剣士としての迫力は半減だわ」
「べつにいいんだもーん、チラッ」
さっきからリリアンさんがオレをチラチラと見てきます。あの顔つきはオレもよく知っていますよ、褒められたい時のイヌの顔にそっくりですから。
なので褒めてあげないといけません。そうしないとストレスで毛が抜けてしまいます。
「チラッ、チラッ」
「リリアンさん、ツヤっツヤのフサっフサで、とても見事な毛並みですね!」
「えっ、そうですかぁ? それほどでもないと思うんですけどぉ」
「そんなことはありません。品評会に出れば一等になれますよ」
「え~っ、うっそぉ、美人コンテストの女王だなんて大げさですぅ!」
「ねえ、馬鹿なの? 死ぬの? 前借り分今すぐ返して、いや返せこの野郎!」
モニカさんはリリアンさんがご機嫌なのが気に入らないようです。
それにしても褒められたい時って、イヌも人間も同じなのですね。
でもリリアンさんはお金がなくて困っているみたいです。これはオレの恩返しの出番かもしれません。
お金というのは働いて稼ぐものだとリリアンさんが教えてくれました。だからこそオレは冒険者になったわけですし。
なので稼ぎましょう!
「モニカさん、オレに仕事をくださいっ」
「はいっ! よろこんでえっ! では私の部屋に行きましょう。うふっ、昼間っからでも問題ありませんわよ、私はそこの馬鹿女と違って経験豊富なので、お仕事の手ほどきはまかせて下さいね」
「はいっ! お願いしますっ!」
「おい待ていっ! モニカきさま、コテツ殿に何の仕事をさせる気だっ!」
「あら? 決まってるじゃない。大人のお・し・ご・と、キャッ」
「おのれ! ぶった斬るっ!」
また二人のケンカが始まりました……なんでもいいので早く仕事が欲しいです。
「モニカさん、冒険者とはどんな仕事をすればいいのでしょうか?」
「ああっ! わかってはいたけれど、やはりそっちの仕事のことなのですね……ハァ、仕方ないのでギルドの受付嬢として真面目にご案内いたしますわ」
「お願いします!」
「コテツさんは冒険者に成り立てですので最低ランクのEから始めます。ちなみにランクはEからSまでです。でもSランクは王都に数名いるだけで、このホークンの街にはAランクの者が二人、それが現在の最高位ですわ」
「ちなみにそのAランクの者のひとりが私です、ふふふ」
リリアンさんがまた褒められたそうな顔をしています。でももう面倒なので無視しましょう。毛が抜けてもしりません。
「あ、そうだ、リリアンも仕事しなさいね。依頼書掲示板に新しいの色々あるから選んでおいて」
「えっーー!」
「えっーじゃないだろ! 稼いでさっさと前借り返せよ!」
どうやらリリアンさんも働くようです。
「オレはリリアンさんと一緒には働けないのですか?」
「はい、自分のランクに応じた仕事をする決まりがあるんです。下位ランクの者たちの職業確保のためのセーフティネットですね」
ふむ、よくわかりませんが、駄目なようです。
「なのでコテツさんはとりあえず一人でか、もしくは同じEランクの者と仕事をする事になりますわ。ちなみにいまギルドにはコテツさん以外で三人Eランクがいますが、幽霊登録者なので事実上コテツさんは一人で依頼をこなす事になるでしょう」
「一人でですか? 働くのも生まれて初めてなのですが大丈夫でしょうか……」
「大丈夫ですよ、いまここにたむろしている有象無象たちは殆どがDかCのランカーなのですが、みんな一人で依頼を受けてランクを上げていきましたからね」
「そうですか。わかりました、頑張ります」
「頑張って下さいね! あ、あと依頼達成による報酬に応じてギルドポイントが貯まっていきますので、そのポイント数でランクも上がる仕組みです。それからBランク以上になれば特別依頼と言ってSABの混成パーティーでの仕事もありますから、そしたらリリアンとも組めますわ」
モニカさんの説明はほとんど理解できませんでしたが、とにかくイーという仕事をすればいいようです。
オレはモニカさんに教わった通り、掲示板で依頼というのを探しました。
ところでイーとはどの文字のことなのでしょうか……?
いえ、文字というものは知っています。ご主人様がオレに見せてくれましから。
『コテツ、お前にはこれが何に見える? これは文字というものだ。人間にのみ許された叡智の結晶なのだよ。俺はこれを使った仕事をして二次元の世界の王となり嫁を独り占めにするのだ!』
そう目を輝かせていたご主人様は尊かったです。
「コテツ殿、何かいい依頼は見つかりましたか?」
リリアンさん! 助けてくださいっ。
「これが文字というのはわかるのですが、どれがイーだかわかりません!」
「あ、コテツ殿は文字が読めないのですね。えっと、これがEですよ」
「なるほど、これがEですか」
「文字が読めなくても心配いりませんよ。こうして指で文字をなぞると──」
【Eランク依頼です。先日ペットの猫のニャンキチが家出をしました。どうか探して見つけて下さい。報酬は六千キンネ】
おお? 誰かが急に話し出しました!
「依頼主が魔法で文字に自分の声を付加させていて、こうしてなぞると聞こえてくるという仕組みです。実際文字の読めない者は多いですからね」
難しい話のようですが、紙が話してくれるなら良かったです。
「六千キンネというのがお金ですか?」
「そうです、だいたいここのご飯なら八回くらい食べられる価値ですね」
八回も!?
「これに決めました! ニャンキチを探してみます!」
道に迷わないように気を付けて下さいねと、リリアンさんが微笑んでくれました。
ほんとにいつもリリアンさんは優しいです。
ところでこの紙からは微かにネコの匂いがします。この匂いの主がニャンキチなのでしょうか?
これと同じ匂いは、くんくんくん────あっ、ありました! いまやデキるオスのオレにかかればどこにいようと匂いで探しだせるのです!
でも結構遠くにいますね。まあ問題ないでしょう。
「リリアンさん、ニャンキチを見つけたので、ちょっと捕まえてきます」
「は? 見つけたとは?」
「もしかするとニャンキチではないかもしれませんが、同じ匂いのネコです」
「えっと?……」
ぐずぐずしているとまたネコが移動してしまいそうです。あいつらはほんとに気まぐれで迷惑な奴らです。
なので急ぎます。
「あっ、コテツ殿!……って、行っちゃった……」
街の外を歩くのはこれで二度目ですが、相変わらず人間だらけですね。
うほっ! 肉の焼けるいい匂いがそこら中からしてきます。
「おい兄ちゃん、ひと串どうだ? 鎧ネズミの肉だ、旨いぜー!」
オレを呼び止めたのでしょうか? この男の人が焼いている肉の匂いっ! ああ、強烈な幸福感をオレに与えてくれる匂いですね。
食べたいっ! が、しかし……
「いま交換できるお金がありません。しかしニャンキチを捕まえると六千キンネになるので、少し待っていてください!」
「お? お、おう、待ってるぜ兄ちゃん」
これは肉のためにも急がなければなりませんね!
「みろチュー! ネズミだチュー、ネズミの肉が焼かれているチュー!」
こ、この声はネズミさん?
「あれは鎧ネズミの肉だチュー、俺たちドブネズミにとっては神のような存在だチュー! 人間はあれを食べるチュー、ひどいチュー、悪魔だチューっ!」
「…………」
なんだか急にあの肉が食べたくなくなりました……
ちょっとだけ憂鬱な気分になってきましたが、深く考えないようにしましょう……それより今はニャンキチです!
「ご主人様! お帰りなさいませっ!」
えっ!? ご主人様??
ご主人様がここにいるのですかっ!? あ、でも……匂いはしないです……
「ご主人様! お帰りなさいませっ!」
どうやらあそこにいる女の人が言っているようです……もしかしてオレのご主人様のことを知っている人でしょうか?
とにかく訊いてみましょう!
「あの、ご主人様を知っているんですか?」
「はい! ご主人様! あなたが私たちのご主人様ですよ! ハート」
「いえ、オレは柴イヌのコテツてす! オレはご主人様を探しているんです!」
「はやく見つかれ萌え萌えキュン!」
どうやら知らないようですね……
よくわからないのですが、ちょっと目まいがしてきたので失礼します……
なんだかこの街はとても恐ろしい場所のような気がしてきました。
っと! ネコの匂いが移動しましたよっ。これはうかうかしてはいられません。見失う前にたどり着いてしまわねば!
オレは色々と寄り道をしてしまったことを後悔し、今度は一直線にネコの匂いのする場所へと向かうのでした。
「昨日前借りして、今日また前借りさせろとか、リリアンさん、頭大丈夫ですか? 馬鹿なんですか?」
「仕方ないだろ、思ったよりめちゃくちゃ料金が高かったんだからさ!」
「当たり前でしょ! この街のセレブ御用達のビューティーサロンでカットとエステするとかどんだけよ!」
昨日ギルドから大慌てで出掛けて行ったリリアンさんは、戻って来るとちょっと別人のようになっていました。
匂いは変わらないので間違えることはありませんが、お肌ツルツル毛並みはツヤツヤ。とても綺麗です。
「んふふふん、でもいいんだ、コテツ殿が私の髪を綺麗だって褒めてくれたんだからっ! 私もこれで底辺女を卒業なのさ!」
「なにを今さら……あんたは元々ちゃんとしていれば美人なのよ、大きなネコ目も可愛いしね。けど何だって姫カット?」
「さあ? 店の人が勝手にこうしたんだけど……似合わない?」
「まあ似合うけどね、でも剣士としての迫力は半減だわ」
「べつにいいんだもーん、チラッ」
さっきからリリアンさんがオレをチラチラと見てきます。あの顔つきはオレもよく知っていますよ、褒められたい時のイヌの顔にそっくりですから。
なので褒めてあげないといけません。そうしないとストレスで毛が抜けてしまいます。
「チラッ、チラッ」
「リリアンさん、ツヤっツヤのフサっフサで、とても見事な毛並みですね!」
「えっ、そうですかぁ? それほどでもないと思うんですけどぉ」
「そんなことはありません。品評会に出れば一等になれますよ」
「え~っ、うっそぉ、美人コンテストの女王だなんて大げさですぅ!」
「ねえ、馬鹿なの? 死ぬの? 前借り分今すぐ返して、いや返せこの野郎!」
モニカさんはリリアンさんがご機嫌なのが気に入らないようです。
それにしても褒められたい時って、イヌも人間も同じなのですね。
でもリリアンさんはお金がなくて困っているみたいです。これはオレの恩返しの出番かもしれません。
お金というのは働いて稼ぐものだとリリアンさんが教えてくれました。だからこそオレは冒険者になったわけですし。
なので稼ぎましょう!
「モニカさん、オレに仕事をくださいっ」
「はいっ! よろこんでえっ! では私の部屋に行きましょう。うふっ、昼間っからでも問題ありませんわよ、私はそこの馬鹿女と違って経験豊富なので、お仕事の手ほどきはまかせて下さいね」
「はいっ! お願いしますっ!」
「おい待ていっ! モニカきさま、コテツ殿に何の仕事をさせる気だっ!」
「あら? 決まってるじゃない。大人のお・し・ご・と、キャッ」
「おのれ! ぶった斬るっ!」
また二人のケンカが始まりました……なんでもいいので早く仕事が欲しいです。
「モニカさん、冒険者とはどんな仕事をすればいいのでしょうか?」
「ああっ! わかってはいたけれど、やはりそっちの仕事のことなのですね……ハァ、仕方ないのでギルドの受付嬢として真面目にご案内いたしますわ」
「お願いします!」
「コテツさんは冒険者に成り立てですので最低ランクのEから始めます。ちなみにランクはEからSまでです。でもSランクは王都に数名いるだけで、このホークンの街にはAランクの者が二人、それが現在の最高位ですわ」
「ちなみにそのAランクの者のひとりが私です、ふふふ」
リリアンさんがまた褒められたそうな顔をしています。でももう面倒なので無視しましょう。毛が抜けてもしりません。
「あ、そうだ、リリアンも仕事しなさいね。依頼書掲示板に新しいの色々あるから選んでおいて」
「えっーー!」
「えっーじゃないだろ! 稼いでさっさと前借り返せよ!」
どうやらリリアンさんも働くようです。
「オレはリリアンさんと一緒には働けないのですか?」
「はい、自分のランクに応じた仕事をする決まりがあるんです。下位ランクの者たちの職業確保のためのセーフティネットですね」
ふむ、よくわかりませんが、駄目なようです。
「なのでコテツさんはとりあえず一人でか、もしくは同じEランクの者と仕事をする事になりますわ。ちなみにいまギルドにはコテツさん以外で三人Eランクがいますが、幽霊登録者なので事実上コテツさんは一人で依頼をこなす事になるでしょう」
「一人でですか? 働くのも生まれて初めてなのですが大丈夫でしょうか……」
「大丈夫ですよ、いまここにたむろしている有象無象たちは殆どがDかCのランカーなのですが、みんな一人で依頼を受けてランクを上げていきましたからね」
「そうですか。わかりました、頑張ります」
「頑張って下さいね! あ、あと依頼達成による報酬に応じてギルドポイントが貯まっていきますので、そのポイント数でランクも上がる仕組みです。それからBランク以上になれば特別依頼と言ってSABの混成パーティーでの仕事もありますから、そしたらリリアンとも組めますわ」
モニカさんの説明はほとんど理解できませんでしたが、とにかくイーという仕事をすればいいようです。
オレはモニカさんに教わった通り、掲示板で依頼というのを探しました。
ところでイーとはどの文字のことなのでしょうか……?
いえ、文字というものは知っています。ご主人様がオレに見せてくれましから。
『コテツ、お前にはこれが何に見える? これは文字というものだ。人間にのみ許された叡智の結晶なのだよ。俺はこれを使った仕事をして二次元の世界の王となり嫁を独り占めにするのだ!』
そう目を輝かせていたご主人様は尊かったです。
「コテツ殿、何かいい依頼は見つかりましたか?」
リリアンさん! 助けてくださいっ。
「これが文字というのはわかるのですが、どれがイーだかわかりません!」
「あ、コテツ殿は文字が読めないのですね。えっと、これがEですよ」
「なるほど、これがEですか」
「文字が読めなくても心配いりませんよ。こうして指で文字をなぞると──」
【Eランク依頼です。先日ペットの猫のニャンキチが家出をしました。どうか探して見つけて下さい。報酬は六千キンネ】
おお? 誰かが急に話し出しました!
「依頼主が魔法で文字に自分の声を付加させていて、こうしてなぞると聞こえてくるという仕組みです。実際文字の読めない者は多いですからね」
難しい話のようですが、紙が話してくれるなら良かったです。
「六千キンネというのがお金ですか?」
「そうです、だいたいここのご飯なら八回くらい食べられる価値ですね」
八回も!?
「これに決めました! ニャンキチを探してみます!」
道に迷わないように気を付けて下さいねと、リリアンさんが微笑んでくれました。
ほんとにいつもリリアンさんは優しいです。
ところでこの紙からは微かにネコの匂いがします。この匂いの主がニャンキチなのでしょうか?
これと同じ匂いは、くんくんくん────あっ、ありました! いまやデキるオスのオレにかかればどこにいようと匂いで探しだせるのです!
でも結構遠くにいますね。まあ問題ないでしょう。
「リリアンさん、ニャンキチを見つけたので、ちょっと捕まえてきます」
「は? 見つけたとは?」
「もしかするとニャンキチではないかもしれませんが、同じ匂いのネコです」
「えっと?……」
ぐずぐずしているとまたネコが移動してしまいそうです。あいつらはほんとに気まぐれで迷惑な奴らです。
なので急ぎます。
「あっ、コテツ殿!……って、行っちゃった……」
街の外を歩くのはこれで二度目ですが、相変わらず人間だらけですね。
うほっ! 肉の焼けるいい匂いがそこら中からしてきます。
「おい兄ちゃん、ひと串どうだ? 鎧ネズミの肉だ、旨いぜー!」
オレを呼び止めたのでしょうか? この男の人が焼いている肉の匂いっ! ああ、強烈な幸福感をオレに与えてくれる匂いですね。
食べたいっ! が、しかし……
「いま交換できるお金がありません。しかしニャンキチを捕まえると六千キンネになるので、少し待っていてください!」
「お? お、おう、待ってるぜ兄ちゃん」
これは肉のためにも急がなければなりませんね!
「みろチュー! ネズミだチュー、ネズミの肉が焼かれているチュー!」
こ、この声はネズミさん?
「あれは鎧ネズミの肉だチュー、俺たちドブネズミにとっては神のような存在だチュー! 人間はあれを食べるチュー、ひどいチュー、悪魔だチューっ!」
「…………」
なんだか急にあの肉が食べたくなくなりました……
ちょっとだけ憂鬱な気分になってきましたが、深く考えないようにしましょう……それより今はニャンキチです!
「ご主人様! お帰りなさいませっ!」
えっ!? ご主人様??
ご主人様がここにいるのですかっ!? あ、でも……匂いはしないです……
「ご主人様! お帰りなさいませっ!」
どうやらあそこにいる女の人が言っているようです……もしかしてオレのご主人様のことを知っている人でしょうか?
とにかく訊いてみましょう!
「あの、ご主人様を知っているんですか?」
「はい! ご主人様! あなたが私たちのご主人様ですよ! ハート」
「いえ、オレは柴イヌのコテツてす! オレはご主人様を探しているんです!」
「はやく見つかれ萌え萌えキュン!」
どうやら知らないようですね……
よくわからないのですが、ちょっと目まいがしてきたので失礼します……
なんだかこの街はとても恐ろしい場所のような気がしてきました。
っと! ネコの匂いが移動しましたよっ。これはうかうかしてはいられません。見失う前にたどり着いてしまわねば!
オレは色々と寄り道をしてしまったことを後悔し、今度は一直線にネコの匂いのする場所へと向かうのでした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
【マグナギア無双】チー牛の俺、牛丼食ってボドゲしてただけで、国王と女神に崇拝される~神速の指先で戦場を支配し、気づけば英雄でした~
月神世一
ファンタジー
「え、これ戦争? 新作VRゲーじゃなくて?」神速の指先で無自覚に英雄化!
【あらすじ紹介文】
「三色チーズ牛丼、温玉乗せで」
それが、最強の英雄のエネルギー源だった――。
日本での辛い過去(ヤンキー客への恐怖)から逃げ出し、異世界「タロウ国」へ転移した元理髪師の千津牛太(22)。
コミュ障で陰キャな彼が、唯一輝ける場所……それは、大流行中の戦術ボードゲーム『マグナギア』の世界だった!
元世界ランク1位のFPS技術(動体視力)× 天才理髪師の指先(精密操作)。
この二つが融合した時、ただの量産型人形は「神速の殺戮兵器」へと変貌する!
「動きが単調ですね。Botですか?」
路地裏でヤンキーをボコボコにしていたら、その実力を国王に見初められ、軍事用巨大兵器『メガ・ギア』のテストパイロットに!?
本人は「ただのリアルな新作ゲーム」だと思い込んでいるが、彼がコントローラーを握るたび、敵国の騎士団は壊滅し、魔王軍は震え上がり、貧乏アイドルは救われる!
見た目はチー牛、中身は魔王級。
勘違いから始まる、痛快ロボット無双ファンタジー、開幕!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる