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第四章 三つの世界の謎

ピストン

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「すごいよ。こんな小さな穴なのに、しっかり男を銜えこんでる……。可愛い。リオ、本当に君は可愛いよ」
「いやっ、ねえ、やめて……抜いてっ……おじさん……」
 あまりの痛みと衝撃に、リオは首を後ろに回し、必死の形相で訴えた。
「無理だったら。こんな美味しい身体、味わった後で許すなんて、できっこないよ。わかってんでしょ?」
 沙蘭の言う通り、男は、哀願に惑わされる事なく、より一層腰を進めてくる。とてつもない直径にじわじわと開かれ、リオの意識は薄れ始めた。
 男は自身を挿入したまま、もどかしげに汗の浮いた尻たぶを掴んだ。左右に開き、もう一段深く押し入れる。
「ああっ……!」
 リオは両目をぎゅっと瞑った。
「ぜーんぶ、入った……。えらいね。リオ。可愛い。必死で、涙を堪えてるとこが、すごくいいよ……。でも、もうわかってるよね。まだ、セックスは始まったばかりって事」
 沙蘭は、額に張りついたリオの髪を人差し指で、そっとなでつけた。
「今から、彼は動くんだよ。さあ、抉ってもらうんだ……。そんな事言わなくても、君は十分知っているよね。男にされるのが、どんなに気持いいか、十分にわかってるはずだ」
「わかんない……ああ、沙蘭、お願い……やめさせて……」
 ただ挿入されただけで、息が止まりそうなほど苦しいのに、その上に動かれるなんて耐えられない。
「往生際が悪いね。そこがまた可愛いんだけど」
 沙蘭は、男に目配せし、男はリオの腰を抱え直した。
 軋んだ音を立てて、男根か根元近くまで抜かれ、そしてまた捻り入れられる。
「はっ……やっ……!」
「そう、いいよ。いい顔だ」
 ずちゃり、と淫媚な音がして、また男根が抜き出された。
 内蔵が、引きずり出されるような感覚に目眩がする。ずん、と鈍い音がして、欲棒が最奥への到達を告げる。男は、後ろからリオの身体を抱き抱え、膝の上に乗せた。
「い……いやっ……」
 男のあぐらの上でリオは必死で、中腰を維持しようとした。腰を落とせば、まさに串刺しだ。男は、後ろから、リオの首筋を舐めた。
「ああ……」
 吸盤がついてるかのような、べとついた舌が、弱い部分を攻めたてる。くったりと脱力してしまった隙を狙って、男は下から思い切り、突き上げた。
「はっ……ひっ……やあっ……ああっ……」
 一度されてしまったら、もうこらえる事は出来なかった。
 力の抜けた身体を、男は引き寄せ、突き上げを繰り返す。
 ばしばしと尻が打ち合わされ、肉がえぐり取られていく。怖くて、痛くてたまらないのに、首筋を這う舌の動きは優しくて、リオの胸は切なく軋んだ。
 どうして、男は皆こうなんだろう。恥ずかしくて、痛い事をいっぱいするのに、まるで、裏腹に優しくもするのだ。
「くっ……う……ん」
 男のものでかき回され、いつしか下腹が溶けていく。男の動きに合わせて、リオは甘い声を上げ始めた。

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