12 / 15
HAPPY HALLOWEEN
5.ウサニさんの場合
しおりを挟む
うーん。
私は今、悩んでます。
「お菓子をあげないと、いたずらしてくれるの?」
うーん……。
ちょっと意味が理解できない。
「ウサニさん? お菓子くれないなら、いたずら、するよ?」
「うん。お菓子あげないからいたずらして?」
やっぱりちょっとわからない。
「いたずら、してほしいの?」
しなきゃいけないの?
「そうしたら、ミヨちゃん僕と一緒にいてくれるでしょ?」
「一緒にいたいの?」
「僕、ずーっとミヨちゃんと一緒にいたい。ずーっとミヨちゃんにくっついて、ずーっとずーっとミヨちゃんになでなでしてほしい。だから、ずーっとずーっとずーっと、僕と一緒にいて?」
……とりあえず、やたらずっと一緒にいたいってことはわかった。
でも、どこか話がかみ合ってない気がする。
「ウサニさん?」
「なぁに?」
「いたずらって、なにされるかわかってる?」
「わかってるよ。かみかみするんでしょ?」
ん?
「僕、ケン兄が探の靴かみかみして怒られてるの見たもん。いたずらしちゃダメって」
――ケン兄さんっ!! なにしてるの!?
……って思ったけど、よく考えればケン兄さんはワンコだもんね。
しかたないよね。
「でも、かみかみするのは靴じゃなくて僕にしてね。僕、ミヨちゃんにかみかみされたい。かみかみして?」
いやいやいやいや!!
私はウサニさん噛んだりしないよ!?
でもウサニさんはそれを待っているようで……。
ウサミミのウサニさんが、ウサギのぬいぐるみを抱えてわくわくしながら待っている……。
「私、ウサニさんに痛いことしたくないなぁ」
ウサニさんに手を伸ばして、撫でる。
「そもそも噛んだりしないし。でもいたずら、考えてなかったしなぁ」
ミミの付け根辺りが、ウサニさんの絶好の気持ち良いポイントなんだよね。
「あ、そうだ」
思いついたいたずらは。
「お菓子をくれないウサニさんはこうだ」
両頬をつまんで、ほっぺのびのびの刑。
「うぃよひゃんいひゃい(ミヨちゃん痛い)」
意外とよく伸びることを発見しました。
「はい、いたずら終わり。ごめんねー」
伸ばしたほっぺをもみもみしてあげる。
……ほっぺ、柔らかいな。
ウサニさんのほっぺの柔らかさに気がつきました。
「ミヨちゃん、これあげる」
ほっぺもみもみがお気に召したようで、キャンディをゲットしました。
「また、ほっぺもみもみして?」
「こ、今度、ね……」
ウサニさんからキャンディをゲットできたのはいいけど、無事に部屋を出て来れたのはいいけど……。
変なこと覚えさせちゃった……。
さて、次はメェ子さん。
メェ子さんは常識人だから、気が楽。
コンコンコンコン――
「とりっく おあ とりーと。お菓子をくれないといたずらするぞ」
私は今、悩んでます。
「お菓子をあげないと、いたずらしてくれるの?」
うーん……。
ちょっと意味が理解できない。
「ウサニさん? お菓子くれないなら、いたずら、するよ?」
「うん。お菓子あげないからいたずらして?」
やっぱりちょっとわからない。
「いたずら、してほしいの?」
しなきゃいけないの?
「そうしたら、ミヨちゃん僕と一緒にいてくれるでしょ?」
「一緒にいたいの?」
「僕、ずーっとミヨちゃんと一緒にいたい。ずーっとミヨちゃんにくっついて、ずーっとずーっとミヨちゃんになでなでしてほしい。だから、ずーっとずーっとずーっと、僕と一緒にいて?」
……とりあえず、やたらずっと一緒にいたいってことはわかった。
でも、どこか話がかみ合ってない気がする。
「ウサニさん?」
「なぁに?」
「いたずらって、なにされるかわかってる?」
「わかってるよ。かみかみするんでしょ?」
ん?
「僕、ケン兄が探の靴かみかみして怒られてるの見たもん。いたずらしちゃダメって」
――ケン兄さんっ!! なにしてるの!?
……って思ったけど、よく考えればケン兄さんはワンコだもんね。
しかたないよね。
「でも、かみかみするのは靴じゃなくて僕にしてね。僕、ミヨちゃんにかみかみされたい。かみかみして?」
いやいやいやいや!!
私はウサニさん噛んだりしないよ!?
でもウサニさんはそれを待っているようで……。
ウサミミのウサニさんが、ウサギのぬいぐるみを抱えてわくわくしながら待っている……。
「私、ウサニさんに痛いことしたくないなぁ」
ウサニさんに手を伸ばして、撫でる。
「そもそも噛んだりしないし。でもいたずら、考えてなかったしなぁ」
ミミの付け根辺りが、ウサニさんの絶好の気持ち良いポイントなんだよね。
「あ、そうだ」
思いついたいたずらは。
「お菓子をくれないウサニさんはこうだ」
両頬をつまんで、ほっぺのびのびの刑。
「うぃよひゃんいひゃい(ミヨちゃん痛い)」
意外とよく伸びることを発見しました。
「はい、いたずら終わり。ごめんねー」
伸ばしたほっぺをもみもみしてあげる。
……ほっぺ、柔らかいな。
ウサニさんのほっぺの柔らかさに気がつきました。
「ミヨちゃん、これあげる」
ほっぺもみもみがお気に召したようで、キャンディをゲットしました。
「また、ほっぺもみもみして?」
「こ、今度、ね……」
ウサニさんからキャンディをゲットできたのはいいけど、無事に部屋を出て来れたのはいいけど……。
変なこと覚えさせちゃった……。
さて、次はメェ子さん。
メェ子さんは常識人だから、気が楽。
コンコンコンコン――
「とりっく おあ とりーと。お菓子をくれないといたずらするぞ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる