【完結】守り姫[short]-守り姫の夢-

桐生千種

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2.女の子が見る夢

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ある日、
男の子がいつものように女の子のもとを訪れると、
いつもと様子が違っていました。

眠る女の子の身体が淡く光っていたのです。

男の子は、
もしかしたら女の子が目覚めるのかもしれないと、
期待を込めて女の子に触れました。

すると…。



男の子の周りが眩しい炎に包まれました。

熱く燃え盛る炎の中、
苦しくて焼けてしまいそうな炎の中で、
男の子は声を聞きました。


「助けて、熱いよ」

「息ができないよ」


助けを求める、子供達の声でした。

そしてもう一つ、
助けを求める声とは別の声を男の子は聞きました。


「皆を助けて下さい」


女の子の声でした。

苦しくて薄れていく意識の中、
一心に祈る女の子の声を男の子は聞いたのです。

その時…。
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