36 / 50
出たとこ勝負
やり残したこと2
しおりを挟む
バッタもんは長く重いため息を吐いた。
苛立ちを隠さずに語気を強めて話す。
「立ち聞きをしたあの日から恵と二人きりで会おうとしなくなったのなぜだ?」
バッタもんから目を逸らして答える。
「複雑なんだよ今の僕と恵さんは。お互いの勘違いから始まった不幸な関係。恵さんが待ち続けていたのは偽物の僕ではなくバッタもんなんだ。事実を知ったあの日を境に、偽物の僕は恵さんの元カレとしての役を終えたんだ」
バッタもんは乱暴にティーカップを掴みコーヒーを一気飲みして、乱暴に受け皿の上の置いた。
明らかに不満そうである。
バッタもんはぎろりと僕を睨む。
「勘違いしてんのはお前だぜ。パチもん」
僕もコーヒーを一口飲んでから、ティーカップを乱暴に受け皿に置いてから訊ねた。
「何が勘違いだって?」
「恵との仲を複雑な関係にしてるのはパチもんの方だろ。お前が避けているからな」
確かに僕は恵さんを避けている。
こうして面と向かって言われるとムカツク。
僕は感情をバッタもんへぶつけた。
「バッタもんが僕という人格を生み出さなければ、母さんが病んだり、亜希が家族の問題を背負い込んだり、恵さんが僕のことで悩んだりせずに済んだ。全部バッタもんのせいじゃないか」
バッタもんは僕から目を逸らしてし俯く。
きつく目を閉じて、強く唇を噛んだ。
強く当たってしまった。
苦悶の表情を浮かべるバッタもんに僕は深く後悔した。
バッタもんは雑念を振り払うかのように首を降ってから僕を真っ直ぐに見据えた。
そして深々と頭を下げて言った。
「全て俺の心の弱さが招いた事態だ。本当にすまいと思っている。だからこそ恵を恨まないで欲しいし、避けないで欲しい。頼むよこの通りだ」
バッタもんはソファーから降りて土下座した。
僕はバッタもんの元へ歩みより、跪いて肩を叩いた。
「止せよ。顔を上げろよ。僕も少し感情的だった。きつく言ってごめん」
バッタもんは顔を上げ、正座したまま言った。
「恵の奴はよ、きっと反省していると思う。本人の前で喜んでしまったからな。だからよ、恵が謝るチャンスと環境を与えくれよ」
バッタもんは捨てられた子犬のような目でじっと見つめてきた。
「ああ……わかったよ。僕も少し意地を張っていたと思う。僕から話の場を設けるよ」
「ありがとうパチもん。それと確認したいことがあるんだが?」
真剣だったバッタもんの表情が崩れてニヤリ。
嫌な予感がするけれど「話の続きを」とバッタもんを急かした。
「さっきさパチもんは『お互いに勘違いがあった』と言ったけど、あれはどういう意味だ?」
やはりそうきたか。
おかげで妙な汗が吹き出てくる。
バッタもんは僕の様子を窺いながら重ねて訊ねた。
「ひょっとしてパチもんは本気で恵に惚れていたのか?」
言い訳してもボロが出そうなので正直に答えた。
「好きで何が悪い。あんな美人の文学少女から告白されたら、誰だってその気になってしまうのが普通だろ。あの当時はお互いが病気の真実を知らなかったわけだから勘違いしても仕方がないだろ」
「なら告白しちゃおうぜ」
「は? はあ?」
僕の間抜け声がリビングに響く。
バッタもんは真剣な表情で話を進める。
「いやだってよ、パチもんのそれって初恋だろ? とても大事な恋をしているわけだし、告白しないなんて勿体ないぜ」
「あのな、恵さんが好きなのはバッタもんの方。フラれると分かっていて告白するか? 馬鹿なのか?」
バッタもんは僕の両肩に両手を置き、じっと見つめてから言った。
「馬鹿になれよパチもん。人を好きになるってそういうことだろ? それに人格が一つになったら、告白する機会を二度と来ないんだぜ。それはパチもんと恵にとってすごく不幸だ」
「不幸?」
「想いを伝えなかったら恵には苦い思い出として残る。けどよ、パチもんが告白したら恵には甘酸っぱい思い出として残る。これは差は大きな違いだとは思わんか? パチもんだって恵の中でいい思い出のままで残りたいだろ?」
バッタもんめ。
大人の意見でゴリ押しするつもりか。
まあ恋愛経験は僕よりもある訳だから、アドバイスできる立場にある。
反論できない僕にバッタもんは諭すように話を続けた。
「俺はパチもんを勝手に生み出した。本当に悪いと思っている。だからこそ人格が統合される前に、パチもんには高校生活を楽しんで欲しい。部活や恋とかな。えっと恵は無理そうだから。麗なんかはどうよ?」
いきなり麗さんと付き合えとか話は随分と飛躍してしまっている。
「麗さんの件は置いといて。恵さんに告白するよ。けれど複雑だよな。恵さんの好きな相手がバッタもんであって僕ではないとか。勝ち戦なのか、負け戦なのか訳分からんよ」
「ちげねぇや」
僕ら笑った。
こんな冗談を言い合えるのは、世界で僕らだけだろう。
「もう少しゆっくりしていけよ。もう一度コーヒー入れ直す」
バッタもんが指を鳴らすとティーカップが消えて、再び新しいティーカップが現れた。
湯気が立ち昇っている。
僕ら再びソファーに座って会話を始めた。
「バッタもん、僕は明日の放課後、恵さんに告白する」
「急だな」
「何を呑気な。僕の体を見ろよ。消えそうなくらい透明だ。何かを切っ掛けに記憶が戻った途端に人格統合が起こるかもしれん。だから明日なんだ」
「そうだな。人格統合する前に……な」
陽気だったバッタもんの表情が曇る。
まだ人格統合で不安を抱えているのだろうか。
気になって訊ねた。
「何か心配事か?」
「いや何でもねえよ」
「それじゃ後のケアをお願いするぜ」
「何が?」
「いや、明日の放課後に告白するって言っただろ?」
「お、おう分かった。フラれた後のことは俺に任せておけ。四月に白井先生と恵を招待した時のご馳走を用意しておく。残念会を開いてやるぜ。ところでどんな言葉で告白する? もう決めてあるのか?」
「無い」
「は?」
「つまりは――出たとこ勝負さ」
「ハハハッ、そいつはウケる。パチもんらしくないけど、俺はそういうスタイルが好きだぜ。頑張って散ってこい。骨は拾ってやる」
「ああ行ってくる!
バッタもんは僕の背を強く叩いて闘魂注入してくれた。
* *
「兄さん家に着いたよ。起きて兄さん」
後部座席のドアは開け放たれていた。
亜希に手を引っ張られて車外に出る。
さっきまでの曇り空が嘘のような快晴となり、耳障りなセミの鳴き声が鼓膜を激しくノックして眠気を吹き飛ばした。
肌に当たる直射日光が痛い。
ギラつく太陽に手をすかして細目で見ながらフンッと鼻で笑った。
今の僕の心はあの太陽よりも熱い。
苛立ちを隠さずに語気を強めて話す。
「立ち聞きをしたあの日から恵と二人きりで会おうとしなくなったのなぜだ?」
バッタもんから目を逸らして答える。
「複雑なんだよ今の僕と恵さんは。お互いの勘違いから始まった不幸な関係。恵さんが待ち続けていたのは偽物の僕ではなくバッタもんなんだ。事実を知ったあの日を境に、偽物の僕は恵さんの元カレとしての役を終えたんだ」
バッタもんは乱暴にティーカップを掴みコーヒーを一気飲みして、乱暴に受け皿の上の置いた。
明らかに不満そうである。
バッタもんはぎろりと僕を睨む。
「勘違いしてんのはお前だぜ。パチもん」
僕もコーヒーを一口飲んでから、ティーカップを乱暴に受け皿に置いてから訊ねた。
「何が勘違いだって?」
「恵との仲を複雑な関係にしてるのはパチもんの方だろ。お前が避けているからな」
確かに僕は恵さんを避けている。
こうして面と向かって言われるとムカツク。
僕は感情をバッタもんへぶつけた。
「バッタもんが僕という人格を生み出さなければ、母さんが病んだり、亜希が家族の問題を背負い込んだり、恵さんが僕のことで悩んだりせずに済んだ。全部バッタもんのせいじゃないか」
バッタもんは僕から目を逸らしてし俯く。
きつく目を閉じて、強く唇を噛んだ。
強く当たってしまった。
苦悶の表情を浮かべるバッタもんに僕は深く後悔した。
バッタもんは雑念を振り払うかのように首を降ってから僕を真っ直ぐに見据えた。
そして深々と頭を下げて言った。
「全て俺の心の弱さが招いた事態だ。本当にすまいと思っている。だからこそ恵を恨まないで欲しいし、避けないで欲しい。頼むよこの通りだ」
バッタもんはソファーから降りて土下座した。
僕はバッタもんの元へ歩みより、跪いて肩を叩いた。
「止せよ。顔を上げろよ。僕も少し感情的だった。きつく言ってごめん」
バッタもんは顔を上げ、正座したまま言った。
「恵の奴はよ、きっと反省していると思う。本人の前で喜んでしまったからな。だからよ、恵が謝るチャンスと環境を与えくれよ」
バッタもんは捨てられた子犬のような目でじっと見つめてきた。
「ああ……わかったよ。僕も少し意地を張っていたと思う。僕から話の場を設けるよ」
「ありがとうパチもん。それと確認したいことがあるんだが?」
真剣だったバッタもんの表情が崩れてニヤリ。
嫌な予感がするけれど「話の続きを」とバッタもんを急かした。
「さっきさパチもんは『お互いに勘違いがあった』と言ったけど、あれはどういう意味だ?」
やはりそうきたか。
おかげで妙な汗が吹き出てくる。
バッタもんは僕の様子を窺いながら重ねて訊ねた。
「ひょっとしてパチもんは本気で恵に惚れていたのか?」
言い訳してもボロが出そうなので正直に答えた。
「好きで何が悪い。あんな美人の文学少女から告白されたら、誰だってその気になってしまうのが普通だろ。あの当時はお互いが病気の真実を知らなかったわけだから勘違いしても仕方がないだろ」
「なら告白しちゃおうぜ」
「は? はあ?」
僕の間抜け声がリビングに響く。
バッタもんは真剣な表情で話を進める。
「いやだってよ、パチもんのそれって初恋だろ? とても大事な恋をしているわけだし、告白しないなんて勿体ないぜ」
「あのな、恵さんが好きなのはバッタもんの方。フラれると分かっていて告白するか? 馬鹿なのか?」
バッタもんは僕の両肩に両手を置き、じっと見つめてから言った。
「馬鹿になれよパチもん。人を好きになるってそういうことだろ? それに人格が一つになったら、告白する機会を二度と来ないんだぜ。それはパチもんと恵にとってすごく不幸だ」
「不幸?」
「想いを伝えなかったら恵には苦い思い出として残る。けどよ、パチもんが告白したら恵には甘酸っぱい思い出として残る。これは差は大きな違いだとは思わんか? パチもんだって恵の中でいい思い出のままで残りたいだろ?」
バッタもんめ。
大人の意見でゴリ押しするつもりか。
まあ恋愛経験は僕よりもある訳だから、アドバイスできる立場にある。
反論できない僕にバッタもんは諭すように話を続けた。
「俺はパチもんを勝手に生み出した。本当に悪いと思っている。だからこそ人格が統合される前に、パチもんには高校生活を楽しんで欲しい。部活や恋とかな。えっと恵は無理そうだから。麗なんかはどうよ?」
いきなり麗さんと付き合えとか話は随分と飛躍してしまっている。
「麗さんの件は置いといて。恵さんに告白するよ。けれど複雑だよな。恵さんの好きな相手がバッタもんであって僕ではないとか。勝ち戦なのか、負け戦なのか訳分からんよ」
「ちげねぇや」
僕ら笑った。
こんな冗談を言い合えるのは、世界で僕らだけだろう。
「もう少しゆっくりしていけよ。もう一度コーヒー入れ直す」
バッタもんが指を鳴らすとティーカップが消えて、再び新しいティーカップが現れた。
湯気が立ち昇っている。
僕ら再びソファーに座って会話を始めた。
「バッタもん、僕は明日の放課後、恵さんに告白する」
「急だな」
「何を呑気な。僕の体を見ろよ。消えそうなくらい透明だ。何かを切っ掛けに記憶が戻った途端に人格統合が起こるかもしれん。だから明日なんだ」
「そうだな。人格統合する前に……な」
陽気だったバッタもんの表情が曇る。
まだ人格統合で不安を抱えているのだろうか。
気になって訊ねた。
「何か心配事か?」
「いや何でもねえよ」
「それじゃ後のケアをお願いするぜ」
「何が?」
「いや、明日の放課後に告白するって言っただろ?」
「お、おう分かった。フラれた後のことは俺に任せておけ。四月に白井先生と恵を招待した時のご馳走を用意しておく。残念会を開いてやるぜ。ところでどんな言葉で告白する? もう決めてあるのか?」
「無い」
「は?」
「つまりは――出たとこ勝負さ」
「ハハハッ、そいつはウケる。パチもんらしくないけど、俺はそういうスタイルが好きだぜ。頑張って散ってこい。骨は拾ってやる」
「ああ行ってくる!
バッタもんは僕の背を強く叩いて闘魂注入してくれた。
* *
「兄さん家に着いたよ。起きて兄さん」
後部座席のドアは開け放たれていた。
亜希に手を引っ張られて車外に出る。
さっきまでの曇り空が嘘のような快晴となり、耳障りなセミの鳴き声が鼓膜を激しくノックして眠気を吹き飛ばした。
肌に当たる直射日光が痛い。
ギラつく太陽に手をすかして細目で見ながらフンッと鼻で笑った。
今の僕の心はあの太陽よりも熱い。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
妹の仇 兄の復讐
MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。
僕、孝之は高校三年生、十七歳。妹の茜は十五歳、高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。
その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる