快感アプリ☆DREAMBOMB ~6:マッチョなランジェリーイケメンをイジめたい~

keino

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1 栞奈の場合

9 固定観念を一つ壊して

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「栞奈のお願いって、なに?」

 私はスマホを取りだし、快感アプリのアイコン、七色のシャボン玉をタップする。
 呪縛から抜けるきっかけをくれたこれ――。
 あの快感の高みから叩き落とされた時、拘束されてたらどうなるんだろう――?
 S系の亮が私に懇願するのだろうか。
 あの高みから叩き落とされた経験者として、これ以上ない罰に思えた。

「簡単だよ。このリラクゼーションムービーを黙って見て、寝てくれればいいだけ」

 亮が怪訝な顔をする。

「寝てる間に居なくなったりしないから安心してよ」

 生徒手帳を見せて学校名を教えてやる。まぁ制服でバレてるんだけど。
 亮はまだ怪訝そうな顔をしていたけど、学校と本名の答え合わせができたことで私が逃げないと思ったからか、大人しくベッドに横になった。
 私はロープを調整して、頭の上に腕を上げさせる。

「途中で音と映像が消えるから、そしたらいつでも寝ていいよ」

 亮はわかったと頷くと、私が掲げたスマホに目を落とした。
 しばらく眉根を寄せて画面を見つめていたが、やがて瞬きが重くなり亮は意識を落としていった――。


「んんっくっ……」

 亮が目を閉じてしばらくすると、体がピクリと小さく跳ね、吐息を漏らしはじめた。
 凄い……このアプリ、本物だ……。
 二人とも見れるなんて偶然じゃない。
 亮の股間はみるみる脹らみ、ズボンを押し上げた。

「ああっ、はぁっ……んんっ」

 かくかくと小さく腰を揺らして喘ぐ亮。
 すぐにハッハッと荒い息遣いになった。
 綺麗な顔が歪んで喘ぐ様子は、色っぽくて艶かしい。
 どんな相手とヤってるんだろう? やっぱり綺麗系かな。浮気相手もめちゃくちゃ美人だったし。

「あっあっんあ――――!」

 バチッと亮の目が開く。

「お目覚め?」

 私は亮の足元に、ソファーの背もたれを二つほど外して重ね、その上に座って亮を見下ろした。

「あ……栞奈……?」

「うん、気分はどう?」

「ひやあああ!!」

 くにっと足で、亮のアソコを触ってやった。

「あはっいい声ね?」

「あっあっ栞奈……俺……俺……!」

「ん?」

 亮の言いたいことはわかっている。だけれど小首を傾げてやる。

「栞奈……おね、がい……」

「何が?」

 足を微妙に浮かせると、追うように亮の腰が浮く。

「栞奈! ……イかせて! 苦しい……!」

「あはは! 確かにはち切れそうだよねぇ?」

 ペダルを踏むようにふにふにと踏んでやった。
 少しでも強い刺激を、と腰を突き出すけれど、手錠とロープで括られて私の足には届かない。

「うふふふ、脱がしてあげるよ」

 わざとゆっくり脱がすと、パンツに引っ掛かったモノがバチンッと音をたてた。

「スッゴい、血管浮いてるね? あ、パンツ濡れてるーやぁらしぃー」

 弾け出た亮の熱の塊は、先から玉の雫を次々と生んで、てらてらと光ってとても美味しそうだった。
 口で感じたいのを我慢して、裏筋を下から指で辿り血管に触れる。今の亮にはくすぐられた程度の刺激だろう。
 亮はあっあっと声を我慢せずにもらして腰を揺らし続ける。

「お願い栞奈! ちゃんと……触って! イかせて!」

「亮、かわいい……。
 でもだぁめ。まだヨリ戻すの、考え中だもーん」

「栞奈……変になっちゃう。苦しいぃ!」

「ふふふ、見て……」

 私は席に戻るとショーツを脱いだ。
 スカートをめくり、足を広げる。
 ソコはとろとろと蜜を垂れ流していた。

「あっああっ栞奈、舐めたい……挿れたい……」

 私は艶然と微笑むと、おもむろにバイブを取り出した。
 亮が寝ている間に買っておいたものだ。
 笑いながら亮の股間ギリギリ触るところに足を置き、バイブをこれ見よがしに舐め上げる。
 亮の熱いものをしゃぶるようにうっとりと。

 亮の放つ壮絶な色香に、私も相当煽られていた。
 亮は私の口許を凝視して、私の名前を呼びながら、必死に足にモノを擦り付けようともがいている。
 ギシギシと手錠とロープが鳴く。布タイプにしておいて良かったぁ。

「栞奈っ栞奈っお願いだよ、我慢できないぃ!!」

 少しだけ足を寄せてやって、私は亮を見下ろしながら、バイブを自らに埋めていく。

「ふぅんっふぁああ……あふっ……入っちゃった……」

「ああ……栞奈……」

 少しだけくにくにと刺激してやると、亮は仰け反って体を震わせた。
 私はそれを見ながらバイブをくねらす。

「ふぁ、んっ気持ちいい……」

「栞奈っお願い俺ので……!」

 いつもの余裕ある笑みはとっくに消え失せ、私にイかせて欲しいと懇願する。

「私のオモチャになる?」

「なる! なるから! 早く挿れてぇ!」

「! いいよ亮、イかせてあげる! 私の足でね!」

 間髪入れずに即答した亮に私は気を良くし、ぐぐっと踏んでやった。

「うああっああっ! イく! イくぅっ栞奈っ栞奈ぁあああ!!」

 相当焦らされたあげくの後の、ようやくイけそうな刺激に亮のアソコは悦ぶ。
 私に踏まれて恍惚の表情でイく亮を見ながら、私は心も体も気持ち良く果てた。
 私は、精液で汚れた亮のシャツを肌蹴させると、そこに跨がって頬を両手で挟みキスをした。

「可愛かったよ亮。
 ――栞奈の足でイくとこ」

 視線を合わせてにっこり笑って言うと、亮は「ぅ……ぁ……」と声にならない声をあげて感じている。
 チラリと後ろを見ると、亮の肉棒は未だにいきり勃っている。

 そりゃそうか。あんな程度の刺激で少しでも解放されたいがために、無理やり射精しただけだもんね?
 ずりずりとアソコを亮の胸に擦り付けながら、顔の上にあがると昂然と言った。

「舐めて? 亮……」

 私にかぶり付く亮の顔の上で腰を振る。
 今までは上から舐められたことしかなかった。なので相手のなすがままで。

 ――ああ、そうか……。

 なんで亮にずっと囚われたままだったのかが、今、解った。
 私やっぱり、こういう少し無理矢理なの、好きなんだ……。
 そして、亮が初めてだったから、セックスとは受け入れるものと刷り込まれただけで、私は攻めもイケるんだわ……。
 まだわからないけれど、もしかしたらこっちの方が好きなのかもしれない――?

 攻められるのも悪くはないけれど、私を満たしてくれないのならば、自ら攻めるのも悪くない。
 亮の綺麗な顔が必死に歪み、私の愛液にまみれるのを見ながら、自分の中の固定観念を一つ壊して、私は満足気に微笑んだ。


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