快感アプリ☆DREAMBOMB ~6:マッチョなランジェリーイケメンをイジめたい~

keino

文字の大きさ
16 / 49
2 桃音の場合

7 エロボタン誰が押したー?

しおりを挟む
 翌朝、体はだるくて、心なしか筋肉痛のような気もする。
 ウソでしょ……夢で筋肉痛ってアリ?!

 目が覚めた時は夢を覚えていたのに、マネージャーからのモーニングコールで吹き飛んでしまった。
 手から砂が落ちていくように、思い出そうとすればするほど零れ落ちていく。
 シャワーを浴び終わった時には、大まかな流れと印象的なシーンしか覚えていなかった。
 けれどそれも、相手の顔とかは覚えてなくて。

 あーめちゃくちゃイケメンでタイプだったのになぁー! 名前も何て言ってたっけ……。
 声だけでも耳に残っていただけ、良しとするか。夢だしね。
 気持ちよかったんだし、またアプリやればいいんだし。

 バナナやマンゴーなど、ねっとりとしたフルーツを抜いてもらったフルーツジュースだけをお腹に入れ、今日のロケの水上コテージへと向かった。

「おはよーございまーす」
「おはよー」
「今日もよろしくー」
「おっ、今日も可愛いねー」

 忙しなく準備が進む中、スタッフが口々に挨拶を返してくれる。
 私は監督との打ち合わせやヘアメイクを済ませて1着目の衣装を着ると、私が埋まってしまうような、大きな卵形の籐の椅子に深々と腰掛けた。
 ここならみんなの邪魔にならないよね。準備が済むまで、ちょっと休もう……。
 大きな椅子に身体を預けてうつらうつらしていると、マネージャーが飛んできて囁く。

「桃音ちゃん! 困るよ、そんな脚投げださないで! みんな見てるよ!」

 何言ってんのこの人は? 私の脚どころか、もっと際どい水着で際どいポーズも見てるでしょーが。
 こんなぴらぴらワンピでかわいーもんじゃない。
 無視を決め込んでると、マネージャーはさらに捲し立てる。

「今日の桃音ちゃんおかしいよ? まだ撮影始まってないのにすでに色気が半端ないって!」

 はぁ!? 気だるい頭を持ち上げてマネージャーを睨むと、周りのスタッフが赤い顔をしてチラチラとこちらを窺っている。
 マネージャーまでもが耳まで赤くして、目を逸らす始末。
 なんなのよ、もう! ちょっとダルいだけじゃない。撮影はちゃんとするからそれまで休ませてよ! 

 膝掛け案も却下されて、せめてその椅子で休むのは止めてくれと拝み倒された私は、仕方なくカウンターバーの椅子に移動した。

 確かに普段の私は、撮影以外では微塵も色気など出ないのだ。カメラを向けられてはじめて、エロポーズをし始めてから徐々にエロモードになっていく。
 この時の私はだるさで、そんなことには気が付かなかった。


 今日のコンセプトは、彼氏と初めて来た海外旅行の昼間の寛ぎ編。
 ワンピースで波打ち際を散歩したり、水上コテージから景色や魚を見たり、ベッドで少しじゃれて笑いあったり……とほのぼのな一日を撮る。
 ちなみに昨日は、海外旅行初日で思い切りはしゃぐってテーマのを撮っていた。

「桃音ちゃーん、もっといつもみたいに無邪気にはっちゃけちゃってくれるー?」

「えー普段通りですよぉー?」

「そうか? もうエロスイッチ入ってねぇ?」

「桃音ちゃん、いつもより顔が赤いからじゃありません? 昨日陽に焼けたとか」

「そこかー? うーん。そうだよなぁ、スイッチ入るには早すぎる。
 じゃ、メイクでとりあえず抑えといて」

 メイクさんがきて、メイクを直してくれる。

「なんか今日さー桃音ちゃん、我慢できないーって感じだよね」

「えー? まさかー」

 なんなのさっきのマネージャーといい、メイクさんといい、みんなして。
 そんなに私おかしい? 普段通りのつもりだけど?
 メイクさんがグロスを指で拭ってくれたとき、ぴくりと体が震えた。

「ほらね? スイッチ入ってる。
 ――おーい、桃音ちゃんのエロボタン誰が押したー?!」

 メイクさんが声を張り上げると、やっぱりかー、撮影変更するぞー、マジかよーなんて声が上がる。

「え?! ちょっ……」

「無意識? それは危ないから気を付けた方がいいよ、桃音ちゃん」

「ひゃんっっ」

 メイクさんは私の耳をぺろりと舐めて、ね?危ないデショ、と笑いながら行ってしまった。

 な! な! な! なにあれぇー!?
 無意識ってなによっ! 危ないってなによっ!
 危ないのはあんたでしょおがあぁー!

 急遽撮影はコテージに変更され、彼氏とイチャイチャするイメージの方を先に撮ることになった。
 陰から飛び出したり、カウンターバーでカクテルを作り、フルーツをつまみ食いしたり、ソファーから振り向いたり。
 そんなのを撮るのだ。

 しばらく撮っていたけれど、カメラマンの表情はよろしくない。
 イメージと合わないのかな……。
 ADとしばらく相談していたけれど、やがてADがこちらに来た。

「やっぱり桃音ちゃんのスイッチがかなり入ってるみたいだから、ベッドシーンを先行させることになったよ」

「え! こんなに陽も高いのに?」

「日程があるし天気は不確定だからねー、じゃ悪いけど頼むよ」

「はい……ごめんなさい……」

 しゅんとうつ向くとADさんは私の頬に手を触れて見つめてくる。

「あ……あの?」

「うわっごっごめん!」

 慌てて飛び離れ、そんな時もあるさ! と顔を赤らめてADさんは行ってしまった。
 なに? みんななんかおかしいよ……。
 それに私はスイッチなんか入ってないのに……。
 気を取り直して別のワンピースに着替えて、ベッドに向かった。

 ここではベッドでじゃれ合って、だんだんとその気になっていくと言うのを撮る。
 本当は夕陽に合わせて撮る予定だったんだけど、仕方がない。
 ベッドに座ったところから始まる。

 撮影は今度こそ順調かと思われたその時。
 ベッドで仰向けからうつ伏せになった瞬間のことだった。
 ビクンッと強烈な快感が身体を突き抜けた。

「ふぁああっっ!!」

 な、なに――?
 身体が、身体が――!

 たぶん掛け布団が中で重なっていたか何かで、微妙な取っ掛かりがそこに出来ていたんだと思う。
 私が反転した時に、ちょうどソコがクリに当たったのだ。
 思わず声が出て、私はうつ伏せのまま布団をぎゅうっと握り締めて耐えた。
 けれど心臓は早鐘を打ち、身体はどんどん熱を持って、頭はぼうっとしてくる。

 やぁっ、だめ……気持ちいい……。
 動かないまでも、ソコにアソコを無意識に押し付けていた。擦り付けるのも時間の問題だ。

「ハァッ……ハァッ……ハァッ……ハァッ……」

 呼吸は荒くなり、少しずつ腰は動いていった。

「どうしたの桃音ちゃん? 大丈夫?」

 異変に気付いたスタッフが寄ってくる音がする。

「やっだめっ来ちゃ――ひゃうんっっ」

 スタッフに肩に手を置かれ、ただそれだけで身体が跳ね上がった。
 動いた拍子にクリが強く擦られて、もう堰を切ったように止められなかった。

「あっあっあっ気持ちいいっっ、止まらないよぉっ!」

 必死に出っぱりに擦り付けた。あまりの気持ちよさに、涎が溢れる。

「えっ桃音ちゃん!?」

 声のする方を見ると、苦しそうなズボンが目に入った。

 私は夢中ですがり付き、ソレを解放すると口に含む。

「ちょっ! やめっ桃音ちゃん! うわぁっ!」

「せーしっせーし欲しいのっ」

 必死で咥えて、自分のアソコに指を突き立てた。
 いやらしい水音がコテージにこだまし、私は頭から精子を浴びた。
 ワンピースに塗りたくり、その指を舐めとる。

「あっあっ美味しい……もっと欲しいのぉ! ああんっ」

 ちゅくちゅくとアソコをかき混ぜながらねだる。

「桃音ちゃん俺の出すとこ見てー!」
「こっちもザーメンあげるよ桃音ちゃん!」
「桃音ちゃん最高ー!!」
「ああんっイくっイイよぉーイくぅっイくぅっふあああああんっっ!!」

 いつの間にやら私を囲んでいた男たちに、全身に精液を浴びせかけられ、私は見せつけるように大股開きでアソコに指を挿し、腰を振って果てた――――。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...