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5 美貴の場合
3 凶悪さを増していた
しおりを挟む「今、なんて? 意味がわからないんだけど?」
相上君はガバッと下げていた頭をまたガバッと上げる。
「うち親が厳しくて、PCはリビングだしスマホも部屋に持ち込んじゃ駄目だし、彼女もいないしおかずも無いから中途半端にしか抜けないんすよ!」
吹っ切れたからなのか、相上君のキャラがカワイイイケメンから若干逸れた気がする。
相上君はまくしたて続ける。
「イきたいのにイけない気持ちわかります? イったってマジイキじゃない辛さわかります? こんっな辛いことないっすよ! 気を逸らそうにもモンモンモンモン、集中なんてできやしねぇ。思春期男子の辛さわかります!? ねえ先生!」
「え、あ……ごめん、わかんない、……です」
「ですよね! じゃなきゃそんな恰好や髪形してこないですよね」
「ええっ!?」
これかなり気を使ってやってるんだけど!? 私普段こんなモッサイ恰好なんてしないからね!?
「そんな、その服の下はどんなだか想像させるような服なんて着ちゃってさ! うなじ全開とか誘ってるようにしか見えないんすけど!」
「はぁ~!?」
それは言いがかりも甚だしくない!?
オバサン上等の体形が出ない服とひっつめ髪なんですが! 何なのこの子、これがウワサの熟女好きってやつなの?
カワイケメンのくせになんて不憫なの。
「パンツだけでいいっすから! こうなった責任は先生にもあるんすから!」
「いやいやいやいや! 責任なんてないよ! もしあったって見せるのおかしいから! 私が辞めれば済む話しだし!」
ちょっとなんでこんな日に限って親御さんお留守なの!? 助けて!
「先生辞めたら俺の成績もっと落ちますからね、俺泣きますから。それでもいいんすか」
「何その脅し!」
相上君の一人称、俺だったっけ!?
「見せてくれるだけで成績上がってwin-winじゃないすか!」
「いやいやおかしいって! 冷静になろう!」
「冷静になれないから言ってるんすよ!」
それな!
「み、見るだけなら最近のマンガでもすごいじゃない。グラビアもついてる少年誌あるんだし」
「そんなんじゃ抜けなくなったから辛いんじゃないですか……!」
な、なるほど……。
急に勢いがなくなるとマジ困るんだけど。椅子の上で膝抱えられてもマジ困るんですけどっ。
「じゃあパンツは諦めますからブラだけでも……! 水着だと思ってお願いします」
三角座りで膝を抱えたまま顔を上げた相上君は涙目で訴えてくる。
「助けてください、先生……」
その言葉に、うっと気持ちがグラついた。幸い今日の下着はサテンの無地だ。色は茶色でババ臭くなく色気もなくで、この状況ではベストチョイスだと思う。これなら、まぁ……。
「……わかった」
相上君の目が見開かれる。
「その代わり、次のテストで私が納得できる点数じゃなかったら、私家庭教師やめるから」
「わ、わかりました!」
こうなったらさっさと済ませてもらおう。
潔くまずは、あえてデカめのモールセーターを脱ぐ。
ネルシャツのボタンを外すところは見られたくなかったので、背を向けてプチプチと外しだすと、相上君の方でもカチャカチャと、たぶんベルトを外すような衣擦れの音が聞こえてきた。
一瞬自分の手が止まるが、覚悟を決めて最後まで外す。ネルシャツを脱ぐ気はない。その下のインナーシャツをまくり上げるだけだ。ネルシャツの合わせ目を握って、椅子を回転させる。
「!!?」
相上君はすでに自分のモノを握っていた。思わず固まり、凝視してしまった。
だって、デカイ。
私の手じゃ、間違いなく握り切れない。
相上君の身長や体型は普通だ。イケカワイイ顔の下に、こんなブツをぶら下げていたとは。こりゃ彼女になる子苦労するわ。
「先生?」
「ごっ、ごめん」
慌てて目を逸らすが、相上君は、
「いいえ、見させてもらうんだからお互い様です。むしろ見てください」
「相上君?」
「先生に見られながらシコるなんてヤバイっす」
「あ、相上君?」
「すげぇ、いつもと全然、比べ物にならねぇ……」
私の顔を凝視しながら相上君は自分のモノを扱く。
ちょっとこの子! 一体いくつの扉を開けちゃってんのよー!?
性癖多すぎヤバすぎ問題だよ!
「セ、センセ早く……っ」
「あ、ああ、うん……」
縮こまっていた体を開き、シャツをまくり上げた。ものすごく恥ずかしい。相上君はもちろんものすごく凝視している。口は半開きで呼吸が荒い。手の動きも早くなっている。
「あっ、せんせっ、先生っ、出るっ出る……ッ!」
え、もう!?
思わずそちらに目を向けて、その瞬間を見てしまった。
相上君の手の中でビクビクと震えながら白濁を噴き上げる。ビクッビクッと腰を手に押し付けるみたいに揺らしていて、めっちゃエロい。
噴き上げが終わっても手をゆっくりと動かして、それに合わせてびゅるっと精液があふれている。
すごい、あんなふうに出るんだ……。しかもすっごい量……。
ジッと見つめてしまっていたことに今更気づいて慌てて視線を切った。
しかし脳裏にばっちり射精の光景が焼き付いていて、顔に血が上ってものすごく熱い。
「先生、足に力入ってる」
「えっ!?」
無意識に太ももに力が入っていた。
「ドキドキしてるでしょ。俺もうバクバクっすよ」
「もう! これでいいでしょ!? バカなこと言ってないで勉強再開するよ!」
「いえ、まだなんで」
「はっ!?」
思わず顔を相上君の方に戻せば、モノの大きさは変わっていなかった。
更にはてらてらと光り、にちにちと音をさせていて凶悪さを増していた。
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