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第18話 不器用な告白と、契約書
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宿舎の部屋は、夜になると急に狭くなる。
昼はただの四角い部屋なのに、ランプの灯りだけになると、影が壁を押してくる。
布団の薄さが心細さを強調して、窓の外の風の音が「ここは異世界だ」と何度も言う。
私は机の前に座って、しばらく動けなかった。
勝った。
黒崎は追放された。地位も剥奪された。
ルーラに「君は正しかった」と言われた。
灰に小さな熱が戻った。
なのに、体が軽い。軽すぎる。
燃え尽きた紙みたいに、ふわふわする。
力が抜けたまま、落ち着かない。
それは、安堵じゃない。
それは、終わった後の空虚だ。
“もう十分だ”と心が言う。
私の中のどこかが、ずっと叫んでいる。
——もう帰りたい。
——もう戦いたくない。
——もう奪われたくない。
——もう、疲れた。
私は立ち上がって、鞄を引っ張り出した。
転移してきた時に持っていたものは少ない。
でも、ここで増えたものは多い。
木札の名札。チョークの粉の染みた手帳。ログの束。
そして、イレーが写しを取ってくれた紙。
紙は重い。
重いのに、放っていけない。
紙が私を守った。
紙が私の声になった。
紙が、黒崎を追い出した。
だから私は、紙を丁寧に束ねた。角を揃えた。紐で結んだ。
その動作だけが、私の呼吸を整える。
衣類を畳む。
薄いシャツ。皺だらけのスカート。
異世界の布は粗いのに、どこか温かい。
擦れる音が、現代のスーツの音と違う。
「……出ていく準備、してる」
自分で自分に言って、少し笑いそうになった。
追放されたのに、今度は自分で出ていく準備をしている。
皮肉だ。
でも、出ていく先なんてない。
現代には戻れない。
この世界で居場所を失ったら、私はただの異界人だ。
勇者でもない。魔法もほとんどない。
紙と段取りだけで生きてきた人間。
それでも、“もう十分だ”が止まらない。
荷物を詰めながら、頭の中で黒崎の声がまだ残っている。
「便利だね、ペンナちゃん」
便利。
その言葉が刺さって、今も抜けない。
私は鞄の口を閉めかけて、手を止めた。
……私、何が怖いんだろう。
黒崎はいない。
追放された。
なのに、怖い。
怖いのは、また同じことが起きることだ。
誰かが肩書きを振りかざして、現場を潰して、私の成果を奪う。
私がまた“便利”になる。
そして、また捨てられる。
それが、怖い。
だから、“もう十分だ”と言って逃げたい。
逃げたら、楽だ。
逃げたら、また薄いコピー用紙に戻れる。
責任がないから。
痛みもないから。
でも、逃げたら——
ギルドの黒板は消える。
名札は外れる。
チェックリストは破られる。
事故が増える。
誰かが死ぬ。
そう思った瞬間、胃が痛んだ。
私の正しさが、誰かを苦しめるなら?
その問いは消えない。
でも、私がいなくて苦しむ人がいるなら?
それもまた、消えない。
私は鞄の口を閉めきれずに、机の端に置いた。
ランプの火が揺れる。
影が揺れる。
心も揺れる。
コン、コン。
扉が叩かれた。
こんな夜に、また?
私は身構えた。
黒崎はもういない。
でも、夜の扉の音は良い知らせになったことがない。
「……誰ですか」
声が少し掠れた。
扉の向こうから、低い声が返ってくる。
「罫堂ルーラだ」
心臓が、跳ねた。
ルーラ。
私は慌てて鞄を足で隠すように押しやり、扉を開けた。
廊下のランプの灯りの中に、ルーラが立っていた。
いつもの制服。いつもの直線。
でも、今夜は少しだけ違う。
彼は、言葉を探している顔をしていた。
眉は動かない。表情も大きく変わらない。
なのに、わかる。
彼は“言葉を選んでいる”。
その不器用さが、妙に人間らしくて、胸がじんとする前に笑いそうになる。
「……こんな時間に?」
私が言うと、ルーラは一拍置いた。
「必要がある」
必要。
その単語が、胸の奥を軽く叩く。
ルーラは部屋の中を見た。
机の上の紙束。
鞄。
畳まれた衣類。
彼の視線が止まる。
定規の角が、私の鞄の口に触れる。
ルーラが、低く言った。
「……出るつもりか」
隠せない。
隠しても意味がない。
私は息を吸って、吐いた。
「……はい。少し、休みたくて」
休みたくて。
嘘じゃない。
でも、本当の全部でもない。
ルーラは、ほんの少しだけ沈黙した。
その沈黙が、圧ではなく、考える時間に見えた。
彼はいつも合理的だ。
だから今も、感情ではなく、必要な言葉を探している。
やがて、ルーラが言った。
「君がいないと、この国の計画は破綻する」
……まるで不器用な告白だった。
“好きだ”とか“頼りにしている”じゃない。
“破綻する”。
言い方が堅すぎて、逆に本気が透ける。
私は、堪えきれずに笑ってしまった。
「……言い方、ひどいですね」
ルーラが眉をわずかに動かす。
それは“ひどい”を理解した反応。
でも彼は言い返さない。言い返す余裕がない。
「事実だ」
「事実って……」
笑いながら、胸が熱くなる。
必要とされることが、こんなに温かいなんて知らなかった。
現代では、必要とされる=便利、だった。
便利は、捨てられる前提の言葉だった。
だから私は、必要とされることが怖かった。
でも、今のルーラの「必要」は違う。
奪うための必要じゃない。
支えるための必要だ。
私は喉の奥が熱くなり、涙が出そうになった。
でも、涙の前に笑いが出る。
笑いながら泣きそうになる、変な感覚。
「……そんな顔しないでください」
私が言うと、ルーラは少しだけ目を細めた。
「どんな顔だ」
「……困ってる顔」
「私は困っている」
堂々と言い切るから、また笑ってしまう。
この人、ほんとに不器用だ。
不器用だからこそ、信じられる。
私は鞄に視線を落とし、ゆっくりと口を開いた。
「……じゃあ、条件があります」
ルーラが頷く。
「聞く」
私は鞄の口を開けたまま、机の上に戻した。
紙束の横に置く。
逃げる準備を、いったん“保留”にする動作。
そして、私は笑った。
「じゃあ、契約書作りましょう。勤務条件、明文化で」
ルーラが一瞬、固まった。
「……契約書」
「はい。口頭の『頼む』は、信用しないって決めました」
私が言うと、ルーラの視線が私の手帳に落ちた。
罫線の手帳。ログ。署名。受領印。
彼は理解するのが早い。
「合理的だ」
その言葉が、また胸を潤す。
ルーラの“合理的だ”は、私を道具にしない。
私を人として評価する。
私は頷いた。
「業務範囲。責任範囲。権限。休暇。報酬。これ、全部書きます。署名と日付、必須」
「休暇?」
「必須です。燃え尽きた紙は、灰になって終わります」
「……君は、燃え尽きるのか」
「燃え尽きます。私、人間なので」
ルーラが、ほんの少しだけ口元を緩めた。
笑った、とは言えない。
でも、硬い線が少しだけ丸くなった。
「作れ」
「はい。今夜、雛形作ります」
「今夜?」
「はい。今夜です。明日に回すと、逃げたくなるので」
ルーラは、短く頷いた。
「分かった。王城の印章も用意する」
印章。
それは、この世界の“ちゃんとした約束”だ。
私は鞄を机から完全に離し、壁際に押しやった。
荷物を置く。
それは、留まる意思の形。
胸の中が、さっきより温かい。
必要とされることは怖い。
でも、明文化されるなら怖くない。
奪われないなら、怖くない。
私は机に紙を広げ、ペンを取った。
罫線の上に、タイトルを書く。
【勤務契約書(案)】
ルーラが部屋の入口に立ったまま、静かに言った。
「……君は、ここにいていい」
「はい。契約書が通れば」
私が言うと、ルーラは少しだけ息を吐いた。
それが、安堵に聞こえた。
ランプの灯りの下で、私は線を引いた。
言葉を置いた。
署名欄を作った。
この世界で初めて、私は“便利”じゃなく、“必要”として残る準備を始めた。
昼はただの四角い部屋なのに、ランプの灯りだけになると、影が壁を押してくる。
布団の薄さが心細さを強調して、窓の外の風の音が「ここは異世界だ」と何度も言う。
私は机の前に座って、しばらく動けなかった。
勝った。
黒崎は追放された。地位も剥奪された。
ルーラに「君は正しかった」と言われた。
灰に小さな熱が戻った。
なのに、体が軽い。軽すぎる。
燃え尽きた紙みたいに、ふわふわする。
力が抜けたまま、落ち着かない。
それは、安堵じゃない。
それは、終わった後の空虚だ。
“もう十分だ”と心が言う。
私の中のどこかが、ずっと叫んでいる。
——もう帰りたい。
——もう戦いたくない。
——もう奪われたくない。
——もう、疲れた。
私は立ち上がって、鞄を引っ張り出した。
転移してきた時に持っていたものは少ない。
でも、ここで増えたものは多い。
木札の名札。チョークの粉の染みた手帳。ログの束。
そして、イレーが写しを取ってくれた紙。
紙は重い。
重いのに、放っていけない。
紙が私を守った。
紙が私の声になった。
紙が、黒崎を追い出した。
だから私は、紙を丁寧に束ねた。角を揃えた。紐で結んだ。
その動作だけが、私の呼吸を整える。
衣類を畳む。
薄いシャツ。皺だらけのスカート。
異世界の布は粗いのに、どこか温かい。
擦れる音が、現代のスーツの音と違う。
「……出ていく準備、してる」
自分で自分に言って、少し笑いそうになった。
追放されたのに、今度は自分で出ていく準備をしている。
皮肉だ。
でも、出ていく先なんてない。
現代には戻れない。
この世界で居場所を失ったら、私はただの異界人だ。
勇者でもない。魔法もほとんどない。
紙と段取りだけで生きてきた人間。
それでも、“もう十分だ”が止まらない。
荷物を詰めながら、頭の中で黒崎の声がまだ残っている。
「便利だね、ペンナちゃん」
便利。
その言葉が刺さって、今も抜けない。
私は鞄の口を閉めかけて、手を止めた。
……私、何が怖いんだろう。
黒崎はいない。
追放された。
なのに、怖い。
怖いのは、また同じことが起きることだ。
誰かが肩書きを振りかざして、現場を潰して、私の成果を奪う。
私がまた“便利”になる。
そして、また捨てられる。
それが、怖い。
だから、“もう十分だ”と言って逃げたい。
逃げたら、楽だ。
逃げたら、また薄いコピー用紙に戻れる。
責任がないから。
痛みもないから。
でも、逃げたら——
ギルドの黒板は消える。
名札は外れる。
チェックリストは破られる。
事故が増える。
誰かが死ぬ。
そう思った瞬間、胃が痛んだ。
私の正しさが、誰かを苦しめるなら?
その問いは消えない。
でも、私がいなくて苦しむ人がいるなら?
それもまた、消えない。
私は鞄の口を閉めきれずに、机の端に置いた。
ランプの火が揺れる。
影が揺れる。
心も揺れる。
コン、コン。
扉が叩かれた。
こんな夜に、また?
私は身構えた。
黒崎はもういない。
でも、夜の扉の音は良い知らせになったことがない。
「……誰ですか」
声が少し掠れた。
扉の向こうから、低い声が返ってくる。
「罫堂ルーラだ」
心臓が、跳ねた。
ルーラ。
私は慌てて鞄を足で隠すように押しやり、扉を開けた。
廊下のランプの灯りの中に、ルーラが立っていた。
いつもの制服。いつもの直線。
でも、今夜は少しだけ違う。
彼は、言葉を探している顔をしていた。
眉は動かない。表情も大きく変わらない。
なのに、わかる。
彼は“言葉を選んでいる”。
その不器用さが、妙に人間らしくて、胸がじんとする前に笑いそうになる。
「……こんな時間に?」
私が言うと、ルーラは一拍置いた。
「必要がある」
必要。
その単語が、胸の奥を軽く叩く。
ルーラは部屋の中を見た。
机の上の紙束。
鞄。
畳まれた衣類。
彼の視線が止まる。
定規の角が、私の鞄の口に触れる。
ルーラが、低く言った。
「……出るつもりか」
隠せない。
隠しても意味がない。
私は息を吸って、吐いた。
「……はい。少し、休みたくて」
休みたくて。
嘘じゃない。
でも、本当の全部でもない。
ルーラは、ほんの少しだけ沈黙した。
その沈黙が、圧ではなく、考える時間に見えた。
彼はいつも合理的だ。
だから今も、感情ではなく、必要な言葉を探している。
やがて、ルーラが言った。
「君がいないと、この国の計画は破綻する」
……まるで不器用な告白だった。
“好きだ”とか“頼りにしている”じゃない。
“破綻する”。
言い方が堅すぎて、逆に本気が透ける。
私は、堪えきれずに笑ってしまった。
「……言い方、ひどいですね」
ルーラが眉をわずかに動かす。
それは“ひどい”を理解した反応。
でも彼は言い返さない。言い返す余裕がない。
「事実だ」
「事実って……」
笑いながら、胸が熱くなる。
必要とされることが、こんなに温かいなんて知らなかった。
現代では、必要とされる=便利、だった。
便利は、捨てられる前提の言葉だった。
だから私は、必要とされることが怖かった。
でも、今のルーラの「必要」は違う。
奪うための必要じゃない。
支えるための必要だ。
私は喉の奥が熱くなり、涙が出そうになった。
でも、涙の前に笑いが出る。
笑いながら泣きそうになる、変な感覚。
「……そんな顔しないでください」
私が言うと、ルーラは少しだけ目を細めた。
「どんな顔だ」
「……困ってる顔」
「私は困っている」
堂々と言い切るから、また笑ってしまう。
この人、ほんとに不器用だ。
不器用だからこそ、信じられる。
私は鞄に視線を落とし、ゆっくりと口を開いた。
「……じゃあ、条件があります」
ルーラが頷く。
「聞く」
私は鞄の口を開けたまま、机の上に戻した。
紙束の横に置く。
逃げる準備を、いったん“保留”にする動作。
そして、私は笑った。
「じゃあ、契約書作りましょう。勤務条件、明文化で」
ルーラが一瞬、固まった。
「……契約書」
「はい。口頭の『頼む』は、信用しないって決めました」
私が言うと、ルーラの視線が私の手帳に落ちた。
罫線の手帳。ログ。署名。受領印。
彼は理解するのが早い。
「合理的だ」
その言葉が、また胸を潤す。
ルーラの“合理的だ”は、私を道具にしない。
私を人として評価する。
私は頷いた。
「業務範囲。責任範囲。権限。休暇。報酬。これ、全部書きます。署名と日付、必須」
「休暇?」
「必須です。燃え尽きた紙は、灰になって終わります」
「……君は、燃え尽きるのか」
「燃え尽きます。私、人間なので」
ルーラが、ほんの少しだけ口元を緩めた。
笑った、とは言えない。
でも、硬い線が少しだけ丸くなった。
「作れ」
「はい。今夜、雛形作ります」
「今夜?」
「はい。今夜です。明日に回すと、逃げたくなるので」
ルーラは、短く頷いた。
「分かった。王城の印章も用意する」
印章。
それは、この世界の“ちゃんとした約束”だ。
私は鞄を机から完全に離し、壁際に押しやった。
荷物を置く。
それは、留まる意思の形。
胸の中が、さっきより温かい。
必要とされることは怖い。
でも、明文化されるなら怖くない。
奪われないなら、怖くない。
私は机に紙を広げ、ペンを取った。
罫線の上に、タイトルを書く。
【勤務契約書(案)】
ルーラが部屋の入口に立ったまま、静かに言った。
「……君は、ここにいていい」
「はい。契約書が通れば」
私が言うと、ルーラは少しだけ息を吐いた。
それが、安堵に聞こえた。
ランプの灯りの下で、私は線を引いた。
言葉を置いた。
署名欄を作った。
この世界で初めて、私は“便利”じゃなく、“必要”として残る準備を始めた。
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