追放後に拾った猫が実は竜王で、溺愛プロポーズが止まらない

タマ マコト

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第8話「村を襲う魔物と、竜王の片鱗」

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 最初にそれが起きたとき、誰も「魔物」だなんて思っていなかった。

 昼過ぎ。
 マリアの家の前で、リラは洗濯物を干していた。
 風がちょうどよく吹いて、濡れた布がぱたぱたと音を立てる。
 シロは足元で、ごろりと転がって土をつけ、そのまま「汚したからもう一回洗ってね」と言わんばかりの顔をしてくる。

「いやほんと、洗濯物の真下で転がるのやめよ? わざとでしょ?」

「にゃ」

「はいはい、“そうです”って言ったね今。自白したね」

 そんな平和な掛け合いをしていた、そのとき——。

 村の奥の方から、牛の悲鳴が響いた。

「……え?」

 ただの鳴き声じゃない。
 空気を裂くような、切羽詰まった悲鳴。
 続いて、人間の怒鳴り声と、何かが倒れる音。

「リラ!」

 マリアが家の中から飛び出してきた。
 エプロンのまま、顔色がさっと変わっている。

「牛小屋のほう!」

「……っ!」

 胸がひゅっと縮む感覚と同時に、足が動いていた。

「シロ、来ちゃダメ。ここに——」

 言いかけたが、足元を見たときには、シロの姿はもうなかった。
 白銀の毛が視界の端をすり抜けて、村の奥へすでに駆け出している。

「ちょ、待って! 勝手に行かないで!」

 追いかけるしかない。



 牛小屋の前は、すでに修羅場だった。

 土と血と、獣臭。
 鼻を突く生臭さが、肺の奥まで入り込んでくる。

 牛舎の木の柵は一部が粉々に砕け、地面には巨大な爪痕が生々しく残っていた。
 牛の一頭が倒れていて、その近くで二人の村人が必死に棒切れで何かを追い払おうとしている。

「なんだ、あれ……」

 視線を向けた先にいたそれは、森で見たことのあるどんな獣とも違っていた。

 四足で立っているけれど、肩のあたりまで大人の背丈ほどある。
 毛の代わりに黒い瘴気のようなものがまとわりつき、目だけがぎらぎらと赤く光っていた。

 口から垂れるよだれは黒い。
 そのたびに地面がじゅ、と音を立てて焦げる。

「……魔物」

 神殿の本で見た挿絵と、耳で聞いてきた話が、頭の中で一致する。

 あれは、明らかに「この世界の獣」じゃない。

「うわああああっ!」

 村の男の一人が、棒を振り下ろした。
 だが、魔物はそれを軽く弾き飛ばす。
 木の棒は空中で折れ、男は逆に吹っ飛ばされた。

「危ない!」

 リラは反射的に駆け寄る。
 転がった男の腕に、ぱっくりと裂けた傷。
 血が土に滲み、じわじわ広がっていく。

「リラ、下がって!」

 別の男が叫ぶ。

「神官も騎士もいない辺境じゃ、あんなもん相手にできねえ! 逃げろ!」

 その声には、あからさまな絶望が混じっていた。

 ここには、王都みたいに騎士団はいない。
 神殿みたいに、戦闘用の魔法を扱える神官もいない。

 せいぜい、農具と度胸だけで、どうにかしている村だ。

(怖い)

 足が、がくがく震える。
 喉がカラカラに乾く。
 全身の血が一斉に逆流したみたいに、指先まで冷たくなった。

(でも——)

 視界の端で、傷ついた牛が弱々しく鳴いた。
 投げ出された男の腕から、血がまだ止まらない。
 後ろでは、隠れながら泣いている子どもの声。

(放っておけない)

 あの雨の森で、シロを拾った時と同じ言葉が、胸の奥から浮かび上がる。

 リラはぐっと歯を食いしばった。

「マリアさん!」

 振り返らずに叫ぶ。

「後ろの人たち、下がらせてください! 怪我した人は家の中へ!」

「ちょっとアンタ——!」

「シロ!」

 白銀の影が、柵の上にぴょんと飛び乗っていた。
 小さな背中が、魔物とリラの間に立ちはだかる。

「アンタ何やってんのよ猫のくせに!!」

「にゃあ」

 マリアの怒鳴り声に、シロはいつもの調子で返事をする。
 でも、次の瞬間——。

 空気が、変わった。

 村のざわめきも、魔物の唸り声も、一瞬だけ遠くなる。
 世界の音が少し引いて、代わりに聞こえてくるのは、低く響く、竜の鼓動みたいな気配。

 白銀の毛並みが、ふわりと逆立つ。
 次の瞬間、シロの小さな体を包むように、蒼い光が炸裂した。

「またそれ!?」

 リラのツッコミが追いつかない速さで、光が膨れ上がる。

 猫のシルエットが伸び、広がり、形を変えていく。
 光の中に浮かび上がったのは、しなやかな手足と、長い黒髪、そして——見慣れた蒼い瞳。

 ただし、今日は裸ではない。
 マリアの古いシャツもズボンも、どうにかそのまま巻き込まれてくれたらしい。助かった。

「アゼル……!」

 魔物の唸り声が、ぴたりと止まる。

 目の前に現れた青年の周りの空気が、ぐっと重くなった。
 森で感じたことのある「魔物の気配」とは、質の違う重さ。

 それは、「上位捕食者」のそれだった。

「——下がっていろ、リラ」

 アゼルが言う。
 声は低いが、よく通る。

「こいつは?」

「森の魔力の歪みの余波で生まれた、下級の魔物だ。
 竜の巣の外の、腐った魔力の溜まりに時々湧く」

「“下級”でこれなんですか……?」

 思わず引きつった声が漏れる。

「おとなしくしていれば、人間の家畜を少し齧って帰る程度だが——」

「いやそれでも困るんですけど!?」

「村の外で追い返すのが筋だったな。油断していた」

 アゼルは静かに息を吐いた。

 その一拍のあいだに、魔物が動く。

 黒い瘴気を撒き散らしながら、アゼルめがけて飛びかかってきた。
 爪が空気を裂き、土が爆ぜる。

 けれど、アゼルの姿は、そこにはもういなかった。

「——遅い」

 耳元で声がしたように感じた。
 次の瞬間、アゼルの足が魔物の脇腹にめり込んでいた。

 蹴り、という動きだったはずなのに、空気そのものが衝撃を受けて震える。
 地面の土が、衝撃波でざわりと波打つ。

 魔物の巨体が、あっさりと横に吹き飛んだ。
 木の柵をいくつか巻き込み、そのまま畑の方まで転がっていく。

「ひっ……!」

 村人たちが息を呑む。

 アゼルは追い打ちをかけるように、一歩、二歩と前に進んだ。
 その背中から、竜の影がふと見えた気がする。

 人の姿のはずなのに、そこに立っているのは「竜」だった。

 魔力が空気を揺らし、目に見えない重圧となって魔物を押し潰す。
 魔物の赤い目に、恐怖の色がはっきり浮かんだ。

 逃げ出そうとした瞬間、アゼルが指を鳴らす。

 小さな音なのに、雷みたいに空気が震えた。

 足元から蒼い光が噴き上がり、魔物の脚を縛る。
 逃げようとしても、地面ごとその場に釘付けにされてしまう。

「腐った魔力で生まれたくせに、生きることには必死だな」

 アゼルの声には、どこか哀れみすら混じっていた。

「だが——ここでお前を放っておけば、この村の均衡が崩れる」

 彼は右手を軽く振り上げる。
 手のひらに、小さな蒼い光が集まっていく。

 それは炎でも雷でもなく、「純粋な魔力」の塊だった。
 竜の核のかけら、とでも言うべきもの。

「眠れ」

 その一言とともに、光が魔物に降り注いだ。

 黒い瘴気が、一瞬だけ暴れ狂う。
 けれどすぐに、その輪郭は崩れ、空気に溶けていく。

 衝撃音も、悲鳴もない。
 静かに、ただ、存在そのものが「なかったこと」にされていく。

 残されたのは、焦げた土と、かすかな黒い灰だけ。

「…………」

 村人たちは、誰一人声を出せなかった。

 恐怖と、圧倒と、理解の追いつかない現実。
 空気がぎゅっと縮こまっている。

 その静寂の中で、アゼルはふう、とほんの少しだけ息を吐いた。

「少し力を出しすぎたかもしれんな」

「“少し”の基準もっと人間寄りにしてください……」

 リラの声は、かろうじて皮肉になっていた。

 足はまだ震えている。
 でも、不思議と腰は抜けていない。

(恐かったけど……)

 同時に、見惚れてしまった自分もいる。

 圧倒的で、容赦がなくて、でも無駄に荒らさない。
 必要なだけ力を使って、必要なものだけ壊す戦い方。

 そこにあるのは、ただの破壊衝動じゃなく、「守るための暴力」だった。

「アゼル……」

 そう呼びかけようとしたとき、背後からうめき声が聞こえた。

「あ……!」

 さっき吹き飛ばされた男だ。
 腕からの出血はさっきよりひどくなっている。
 頬には擦り傷、胸にも打撲の跡が見える。

「リラ!」

 マリアがすぐに駆け寄る。

「魔物はあっちでアゼルがどうにかすんでしょ! こっち!」

「はい!」

 リラは慌ててしゃがみ込み、男の腕に手をかざした。
 血でぬれた皮膚は冷たく、傷口は赤黒く開いている。

「ごめんなさい、すぐ……」

「い、いや……悪いな、リラちゃん……」

 男の声は弱いが、まだしっかりしている。
 このまま放置すれば危ないが、間に合わないほどではない。

 深呼吸を一度。
 胸の奥の泉に意識を沈める。

 魔力を手元に引き上げ——ようとしたところで。

 肩に、そっと何かが触れた。

「……っ」

 触れた瞬間、胸の奥の泉が、ぐわっと広がる。

 いつもの「じんわり」じゃない。
 堤防が一瞬だけ外れて、魔力があふれ出した感覚。

 思わず息を呑む。

「このまま」

 耳元で、低い声が囁いた。

「我が魔力を、少し貸そう。お前の流れに合わせる」

 アゼルだ。

 何の前触れもなく、当然のように背後に回ってきている。
 その手が、リラの肩に置かれていた。

 掌から伝わってくる熱が、直接泉に注ぎ込まれてくる。

(あ……)

 胸の奥の泉の水が、蒼く光る。
 その光が、リラの中の魔力と混ざり合い、色を変え、深さを増していく。

 今までよりもずっと、澄んでいる。
 底が見えないくらいに、深くなっている。

 手のひらからこぼれた光が、眩しいほどに強くなった。

「え……」

 自分でも驚くくらい、治癒の光が濃い。

 柔らかい緑だったはずのそれが、いまは透明な蒼緑に変わっている。
 竜の魔力と、自分の治癒が混ざった光。

 男の傷口に触れた瞬間、その光は音もなく染み込んでいく。
 肉がほぐれ、そこから新しい組織が一瞬で編み直されるような感覚が、手のひらに伝わった。

 血はすぐに止まり、開いていた傷は、まるでなかったかのように滑らかな皮膚に戻る。
 擦り傷も打撲も、跡形もなく消えていく。

「……は?」

 男が、ぽかんと自分の腕を見つめる。

「え、え、痛く……ない……?」

「痛みの信号を、少し遮断した。
 あとはお前の体が、自分で元に戻るように促しただけだ」

 アゼルの声は冷静だった。

「だけって言いました? 今“だけ”って言いましたよね?」

 リラは半分泣きそうな声でツッコむ。

 だって——。

(早すぎる)

 今まで自分がやってきた治癒とは、全然違う。

 神殿でも、「かなり早い」と言われる治癒があるにはあった。
 けれどそれでも、ここまでの重傷が、こんな一瞬で塞がることはなかった。

 今のは、「奇跡」と呼ばれても文句のないレベルだ。

「リラちゃん、すご……!」

 マリアが目を見張る。

「アンタ、本当に何者よ。さっきまで“ちょっと治せます”くらいの顔してたくせに」

「い、いや、今のはその……私だけじゃなくて……」

 うまく言葉が出てこない。
 アゼルの手は、まだ肩に置かれている。

 その手の下で、自分の魔力が静かに渦を巻いている。
 さっきの暴発みたいな勢いは落ち着いたが、それでも泉の深さは元には戻っていない。

「これが——」

 アゼルが口を開く。

「お前本来の出力だ」

「……本来?」

「人間用の測定器に合わせて、自分の力を無意識に抑えていたのだろう。
 “これ以上出せば危ない”と、どこかで思い込んでいた」

「……」

 思い当たりすぎて、言葉が詰まる。

 魔力を使うとき、「ここまで」と勝手に線を引いていた感覚。
 疲れるのが怖くて、周りの評価が怖くて、「やりすぎないように」していた癖。

「だが、お前の器は、その程度で壊れるものではない。
 むしろ、もっと深く、もっと遠くまで届くように作られている」

「作られてるって言わないでください。生まれたんですよ、多分……」

 ぼそっと返す声は、半分冗談、半分本気だった。

 でも。
 「壊れない」と言われたのは、初めてだ。

 神殿では、「無理をするな」「お前の魔力ではそこまで持たない」と言われ続けてきた。
 それに従って、自分でも「そうなんだ」と思い込んでいた。

 だから、こうやって全力を触ってしまうと、怖い。
 でも同時に——。

(……気持ちいい)

 泉の底まで、空気が流れ込んでくるみたいな解放感。
 隠していた声を、ようやく出せたみたいな安堵。

 そんな感覚が、胸の奥に広がる。

「これが、お前の“可能性”だ」

 アゼルの声が、静かに重なった。

「まだ全部は引き出していない。
 だが今見せたのは、お前の力のほんの一端だ」

「“ほんの一端”で、今のって……」

「本気を出せば、小規模な疫病も一度に浄化できるだろう」

「サラッと怖い未来予告しないでください???」

 リラは思わず頭を抱えた。

 可能性の大きさに、めまいがする。
 自分の中に、こんなにも深い泉があったなんて。

(私……)

 “基準以下”どころか、
 “測れないくらい深い”魔力を持っていた。

 それを、竜王がはっきりと断言している。

 目の前で、救えなかったはずの命が、ちゃんと救われている。

 村人たちの視線が集まっていることに、ふと気づいた。

「リラちゃん……」

「リラ、助かったよ」「本当にありがとう」「すげえ……」

 口々に飛んでくる言葉。
 その全部が、まっすぐに胸に刺さる。

 前は、その言葉を受け止めきれなかった。
 「そんなことないです」と笑って、受け取る前に自分から離していた。

 でも今は——。

「……どういたしまして」

 小さく、でもはっきりそう答えた。

 ちゃんと受け取る。
 それが、今の自分にできる一歩な気がしたから。



 魔物の残骸を片付けて、家畜の状態を確認して、怪我人の治療も終えた頃には、空には星が出ていた。

 村人たちはまだざわついていたが、「とりあえず今夜は大丈夫そうだ」という空気が、少しずつ広がっていく。

「ふー……」

 マリアの家に戻ると、リラはその場にぺたんと座り込んだ。
 さすがにどっと疲れが出た。

「おつかれ、私……」

「よくやったわよ、アンタは本当に」

 マリアが湯気の立つスープを差し出してくる。
 手が少し震えているのを見て、リラは苦笑した。

「マリアさんの方が、疲れてるじゃないですか」

「そりゃそうでしょ。
 魔物は出るわ、竜王だわ、うちの納屋で変身するわ、心臓に悪いにもほどがあるわよ」

「最後のは私も思います……」

 アゼルは、いつの間にかまた猫の姿に戻っていた。
 窓際の椅子の背にちょこんと乗って、尻尾を揺らしている。

 マリアは一瞥したあと、「アンタもよくやった」とぼそっと言った。

「にゃ」

 返事だけは立派だ。

 マリアが外へ出て行ったあと、リラはシロ——アゼルをじっと見つめた。

「……ねえ、アゼル」

「にゃ?」

「人の姿で返事してください」

「仕方ないな」

 小さく光が瞬き、猫が青年へと変わる。
 何度見ても慣れない光景だ。

「なにか聞きたいことが?」

「聞きたいことだらけなんですけど……とりあえず、一つだけ」

 リラはスープのカップを両手で包み込みながら、ゆっくりと言葉を選ぶ。

「今日みたいなこと、また起こりますか?」

「魔物の襲撃か?」

「うん」

 アゼルは少し考えるように目を閉じてから、正直に答えた。

「——起こるだろうな」

「……やっぱり」

 予想はしていた。
 でも、はっきり言われると、胃のあたりに重石が乗る。

「王都の結界が歪み始めている。
 その余波は、中心から離れた場所ほど、形を変えて現れる」

「じゃあ、この村も、王都も」

「繋がっている。
 そして、お前も、そこに巻き込まれる」

「……」

 重い現実。
 でも——。

 リラはカップを持つ指に力を込めた。

「それでも、放っておけないって言うんだろうな、私」

「だろうな」

 アゼルは少しだけ笑う。

「お前は、そういう顔をしている」

「どんな顔ですか」

「“怖いけど、それでも手を伸ばしたい”顔だ」

 図星すぎて、視線をそらした。

「……見ないでください」

「見る」

「見るなって言ってるのに!」

 いつもの軽口が交わされる。
 さっきまでの張りつめた空気が、ほんの少しだけ緩む。

 でも、胸の奥では、何かが変わり始めていた。

 魔物を前にしても、逃げずに前に出た自分。
 竜王の魔力を借りて、本来の出力を触ってしまった自分。

 もう、「基準以下」の箱には、戻れない。

(戻らない)

 リラはスープを飲み干しながら、小さくそう決意した。

 たとえこの先、もっと大きなものに巻き込まれることになっても。
 自分の手で救える命があるなら、手を伸ばす。

 そして——その背中には、きっといつも、竜王の片鱗を隠した猫が乗っているのだろう。

 そう思うと、不思議と心強く感じた。
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