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第2話「10年越しの恋人」
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とある夏の朝、また俺はいつものように台を拭くなり、掃除をしたりと、また江田さんのような客が来る事を信じて続けていた。
「ふぅ…毎日掃除をするのがやりがいみたいなもんだな…。」
独り言のように言いながら、掃除を済ませた後、俺は朝刊の新聞を読むために店裏の玄関にある郵便受けに向かった。すると、新聞の他にもう一つ何やら手紙のような物があったのだ。
「手紙だと?」
俺は新聞を読むや否や、早速手紙の事が気になり始め、『990-1312 山形県東村山郡山形市八日町1-2-1 BAR ゴトウ様 山形県北村山郡新庄市沼田町1-16 高宮 志奈(たかみや しな)』とB5長形4号サイズの薄茶色い封筒の表面に82円切手と共に手書きで書かれていた。
「高宮 志奈?」
俺はその人物に見覚えは無かった。江田さんの時と同じで、思い出すのに時間がかかりそうだ。なにせ、ここ数十年客が来ないもんだから時間がかかるに決まっている。
「とりあえず、読んでみようか。」
俺は思い出す事が出来ないまま、その封筒の中の手紙を読んでみる事にした。手紙を読むことで何か手がかりを掴めるかもしれない。
『後藤 清一さんお元気ですか? 10年前、ここに来た高宮と申します。 また貴方とお話がしたくなりましたので、近々来ます。 覚えていてくれますと幸いです。』
「こんな人居たっけかなぁ…。」
清一は悩むことで精一杯だった。
------------------------------------------
新庄駅には、黒のブラウスを身にまとい、イヤリングをつけた清楚な30代ほどの女性が山形行(ゆ)きの16:14発の電車を待っていた。
「まさか10年振りとはね。」
その女性は清一と再会する事を心から楽しみにしていた。そして16:12ほどに電車が到着し、彼女は車内へと乗り込んだ。
「(後藤さん、覚えていてくれているかな…)」
ガタン…ゴトン…と小刻みに揺れる車内の中で彼女は、清一さんの事を考えながらも昔の事を思い出していた。
私は中学校を卒業した後、地元の高校には通わず山形市にある『県立山形東高等学校』に通う事になった。私は学力のレベルに見合っていて行くことには問題は無いと感じたものの両親は反対した。電車や時間などの問題があるからだ。朝は一番乗りの電車に乗らなければならない上に帰りも遅くなり、家族との団欒の時間が減ってしまう。それが両親にとっての反対の理由だったのだ。そんな事は解っていた自分は将来の夢のために仕方なく反対を押し切り、受検し入学する事を決意した。
『まもなく、村山駅です。』
そして、晴れの日も、雨の日も、蒸し暑い日も、豪雪の日も、私はめげずに行った。それも高校で出来た仲間が居たからかもしれない。だからたとえ困難が立ちはだかるデメリットが生じようとも、私には乗り越える事が出来たのだ。
『まもなく、東根駅です。』
10年振りに電車に乗った、この感じ。その思いと共に後藤さんにも会える…あの日のように…。
------------------------------------------
当時高校1年生の私は、入学してから4ヶ月ほど経った時ふと気になった店を見つけた。
「何これ…『BAR ゴトウ』?」
ネオンが輝く街中の中にただ一つ、物静かに店を構えているのが私の眼中に焼きついた。そのただ一つだけ目立つ不思議な光景に惹かれて酒も飲めない歳だというのに入ってしまった。
「あっ…すみません…間違えました…。」
私は無意識にその店に入ってしまった事を後悔の上で謝罪し、この店を立ち去ろうと考えていた。すると、店長の後藤さんは私に向かって微笑みを浮かべ『大丈夫ですよ』とテレパシーを伝わらせた。
「間違いは誰でもありますよ。ゆっくりしていってください。」
「私、お酒飲めないんです…」
「お酒は良いですよ。頼まなくても。」
私は思わず、何度も礼をしながらテーブルの椅子に腰かけた。
「どうしてこの店に?」
後藤さんが私にグラス一杯に注いだ水を差し出した。
「なんとなく…です。」
「やっぱりか。」
他の建物よりも目立っていたなんて言えそうにも無かった。
「その容姿、高校生ですか?」
「はい。今年入ったばかりで…」
「その制服、東高のものですかな?街中でちょっとだけ見かけた事があってね。」
私は私が東高の生徒であるという事を見抜いた後藤さんに心から関心していた。
「凄いですね。店長さんって結構物知りなんですね。」
「何処から来ているのかな?」
「新庄市から、毎朝、毎晩電車で通っているんです。」
「そうか…」
店長は少し顔色を変える。
「毎日忙しくないのか?」
「はい。私には友達や家族が居ますから。そのためにも頑張ろうと思えるんです。」
「悪くはないな。それも、一種の冒険で。」
「冒険?」
「そう、冒険だ。人生の中でのな。今俺が、こうやってバーを運営しているのだって冒険の一つだ。そんな君だって、毎朝早く起きて、毎晩遅く帰る。そんな過酷な条件の中でも、仲間や家族のために頑張ろうと努力する。それだって一種の冒険と言えるのでは無いのかな?」
「…」
「そして、君が高校を卒業してからも冒険は終わらないのさ。もし今の状況が冒険だとは思わないのなら、今は『冒険の準備期間』だと思えばいい。喜んだり、怒ったり、泣いたり、笑ったりするのだって冒険の一つになる。その事を重視していけば君のこれからの学校生活、すなわち冒険は一層楽しくなる。おじさん、こんな事しか言えないけどせめてもの励みになればいいと思ってる。」
「店長さんって…なんだか落ち着くな。」
家族から言われるような安心感が癖になる。いつまでもここに居たい。心からそう思えた。時間も忘れるくらい。
「店長さん、私もう行かなきゃ。」
「またのご利用をお待ちしています。」
「あぁ、それと店長さん!10年待ってくれるかな?10年後にまた来ますから!」
「構いませんよ。名前は?」
「高宮 志奈です!」
------------------------------------------
『終点、山形駅です。車内にお忘れ物が無いよう、お降り下さい。』
私は10年の時を経て山形市内に降り立つ。10年経っても、人の感覚というものは忘れない物なのだろうか?そして、私はヒールをカツ…カツ…と音を立て歩きながら目的の場所へと向かって行く。『BAR ゴトウ』だ。
「ここね。」
日が沈み、ネオンが輝く中でたった一つだけ物静かな店。あの頃と同じだ。そして私は店の扉を開ける。
「いらっしゃい。」
「後藤さん、会いに来ましたよ。」
「待ってましたよ。東高の志奈さん。」
「バカルディ、一杯。」
店長は「フフ…」と笑いながら酒を注ぐ。
「随分と一人前のように頼むものですね。」
「ほどほどに。」
清一と志奈は談笑をしながら、時間を忘れるぐらい冒険の一時を過ごした。
続く
「ふぅ…毎日掃除をするのがやりがいみたいなもんだな…。」
独り言のように言いながら、掃除を済ませた後、俺は朝刊の新聞を読むために店裏の玄関にある郵便受けに向かった。すると、新聞の他にもう一つ何やら手紙のような物があったのだ。
「手紙だと?」
俺は新聞を読むや否や、早速手紙の事が気になり始め、『990-1312 山形県東村山郡山形市八日町1-2-1 BAR ゴトウ様 山形県北村山郡新庄市沼田町1-16 高宮 志奈(たかみや しな)』とB5長形4号サイズの薄茶色い封筒の表面に82円切手と共に手書きで書かれていた。
「高宮 志奈?」
俺はその人物に見覚えは無かった。江田さんの時と同じで、思い出すのに時間がかかりそうだ。なにせ、ここ数十年客が来ないもんだから時間がかかるに決まっている。
「とりあえず、読んでみようか。」
俺は思い出す事が出来ないまま、その封筒の中の手紙を読んでみる事にした。手紙を読むことで何か手がかりを掴めるかもしれない。
『後藤 清一さんお元気ですか? 10年前、ここに来た高宮と申します。 また貴方とお話がしたくなりましたので、近々来ます。 覚えていてくれますと幸いです。』
「こんな人居たっけかなぁ…。」
清一は悩むことで精一杯だった。
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新庄駅には、黒のブラウスを身にまとい、イヤリングをつけた清楚な30代ほどの女性が山形行(ゆ)きの16:14発の電車を待っていた。
「まさか10年振りとはね。」
その女性は清一と再会する事を心から楽しみにしていた。そして16:12ほどに電車が到着し、彼女は車内へと乗り込んだ。
「(後藤さん、覚えていてくれているかな…)」
ガタン…ゴトン…と小刻みに揺れる車内の中で彼女は、清一さんの事を考えながらも昔の事を思い出していた。
私は中学校を卒業した後、地元の高校には通わず山形市にある『県立山形東高等学校』に通う事になった。私は学力のレベルに見合っていて行くことには問題は無いと感じたものの両親は反対した。電車や時間などの問題があるからだ。朝は一番乗りの電車に乗らなければならない上に帰りも遅くなり、家族との団欒の時間が減ってしまう。それが両親にとっての反対の理由だったのだ。そんな事は解っていた自分は将来の夢のために仕方なく反対を押し切り、受検し入学する事を決意した。
『まもなく、村山駅です。』
そして、晴れの日も、雨の日も、蒸し暑い日も、豪雪の日も、私はめげずに行った。それも高校で出来た仲間が居たからかもしれない。だからたとえ困難が立ちはだかるデメリットが生じようとも、私には乗り越える事が出来たのだ。
『まもなく、東根駅です。』
10年振りに電車に乗った、この感じ。その思いと共に後藤さんにも会える…あの日のように…。
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当時高校1年生の私は、入学してから4ヶ月ほど経った時ふと気になった店を見つけた。
「何これ…『BAR ゴトウ』?」
ネオンが輝く街中の中にただ一つ、物静かに店を構えているのが私の眼中に焼きついた。そのただ一つだけ目立つ不思議な光景に惹かれて酒も飲めない歳だというのに入ってしまった。
「あっ…すみません…間違えました…。」
私は無意識にその店に入ってしまった事を後悔の上で謝罪し、この店を立ち去ろうと考えていた。すると、店長の後藤さんは私に向かって微笑みを浮かべ『大丈夫ですよ』とテレパシーを伝わらせた。
「間違いは誰でもありますよ。ゆっくりしていってください。」
「私、お酒飲めないんです…」
「お酒は良いですよ。頼まなくても。」
私は思わず、何度も礼をしながらテーブルの椅子に腰かけた。
「どうしてこの店に?」
後藤さんが私にグラス一杯に注いだ水を差し出した。
「なんとなく…です。」
「やっぱりか。」
他の建物よりも目立っていたなんて言えそうにも無かった。
「その容姿、高校生ですか?」
「はい。今年入ったばかりで…」
「その制服、東高のものですかな?街中でちょっとだけ見かけた事があってね。」
私は私が東高の生徒であるという事を見抜いた後藤さんに心から関心していた。
「凄いですね。店長さんって結構物知りなんですね。」
「何処から来ているのかな?」
「新庄市から、毎朝、毎晩電車で通っているんです。」
「そうか…」
店長は少し顔色を変える。
「毎日忙しくないのか?」
「はい。私には友達や家族が居ますから。そのためにも頑張ろうと思えるんです。」
「悪くはないな。それも、一種の冒険で。」
「冒険?」
「そう、冒険だ。人生の中でのな。今俺が、こうやってバーを運営しているのだって冒険の一つだ。そんな君だって、毎朝早く起きて、毎晩遅く帰る。そんな過酷な条件の中でも、仲間や家族のために頑張ろうと努力する。それだって一種の冒険と言えるのでは無いのかな?」
「…」
「そして、君が高校を卒業してからも冒険は終わらないのさ。もし今の状況が冒険だとは思わないのなら、今は『冒険の準備期間』だと思えばいい。喜んだり、怒ったり、泣いたり、笑ったりするのだって冒険の一つになる。その事を重視していけば君のこれからの学校生活、すなわち冒険は一層楽しくなる。おじさん、こんな事しか言えないけどせめてもの励みになればいいと思ってる。」
「店長さんって…なんだか落ち着くな。」
家族から言われるような安心感が癖になる。いつまでもここに居たい。心からそう思えた。時間も忘れるくらい。
「店長さん、私もう行かなきゃ。」
「またのご利用をお待ちしています。」
「あぁ、それと店長さん!10年待ってくれるかな?10年後にまた来ますから!」
「構いませんよ。名前は?」
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「ここね。」
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「いらっしゃい。」
「後藤さん、会いに来ましたよ。」
「待ってましたよ。東高の志奈さん。」
「バカルディ、一杯。」
店長は「フフ…」と笑いながら酒を注ぐ。
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続く
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