25 / 76
第25話 魔王と四天王ララア
しおりを挟む
『新たなる魔神、もしくは邪神が誕生する』
そんな話が余の耳に入った。
この世界には憎き女神が居て、それに対になる様に邪神様ゾーダス様が居る。
他に神は居ないし、新たに生まれない。
それは魔王にのみ口伝で伝わるこの世界の秘密じゃ。
無論、外の世界には他の神々がいるがこの世界には関与しないはずじゃ。
だが、幾人かの魔物から『器』の報告が上がってきている。
悪魔神官と共に祈りを捧げゾーダス様より降りた神託では『知らない』という事だった。
では、その人間の器に宿る存在は何なのか?
聖なる存在なら、魔物たちは襲うだろう。
禍々しい存在、そして圧倒的な力を秘めているからこそ『器』と報告してきたのだ。
ただのゴブリンやオークなら兎も角、キング種やナイトクラスが認める存在…少なくとも彼らの目には余以上の存在として目に映ったという事じゃ。
第二の邪神様がもし誕生するのであれば、その目的を知らねばならぬ。
敵では無いであろうが、味方であるかどうかは解らぬ。
どんな存在か見極める必要がありそうだ。
「おい変化のララアを呼べ」
「はっ」
「お呼びでございますか、魔王ゾルベック様」
「お前も噂で聞いておるだろう『器』の話を」
「最近、ゴブリンやオークが騒いでいるお話しですね…私は眉唾だと思いますが…」
「それが、かなりの者の間で伝わっておるのだ…一度、お前の方で、どのような存在でるのか見て来てくれ」
「魔王様がおっしゃるのであれば、このララアが見て参ります、必ずや真偽を見極めてまいります」
「頼むぞ」
◆◆◆
「此処に、その器が薬草をとりに来るわけね?」
「はい、ララア様」
私はもう一人邪神様が居るなんて信じられない。
魔王様程偉大な存在ですら1人しか知らない。
ましてやその上の邪神様等、二人と居るわけが無い。
大方、魔人の勘違いだろう。
私だって『魔族』『魔人の一人だ』 いつも気を抑えている。
四天王では一番弱く『偵察向き』だが、それでも単騎で街の一つや二つ破壊尽くせる。
私が本気で気を放てば、ゴブリンやオークどころかオーガキングですら恐怖を感じる筈だ。
だから想像はつく。
恐らくは『魔人クラス』それが宿った器なのだろう…
いずれにしても私がこの目で見れば解かる事だ。
この目で見れば…
嘘だ…体が凍り付くように寒い…
恐ろしい存在が近づいてくる…
「ララア様?」
ああっ此奴らには此処迄の恐怖が解らないのか…
まだ姿を見てないが恐ろしい…
魔王様が怒りに震えると四天王の我らですら身震いする。
だが、この気配はそんな物とは比べられない。
化け物…いや、この世界の恐怖が全て詰め込まれた様な存在。
もし『怒らせたら』死ぬだけで済まない…
近づかれるだけで、全ての幸せが奪われる…まるで邪気で体が犯され腐っていくような錯覚すら覚える。
「ああっあああー-っうわぁぁぁぁぁー――」
「ララア様」
「ハァハァ 大丈夫です」
そしてとうとう問題の『器』を目にしました。
此処までで解ってしまったわ…あの方は魔王様なんて比べられない位の恐怖を纏っています。
あれが神という領域の存在なのだと…
しかも…恐らくは今魔王様が仕えている邪神様より上の存在だ。
本当に怖い…だけど『これはチャンスだ』
この恐ろしい程の存在にまだ魔王様も他の四天王も気が付いていない。
もし、この器を守ってあげたら、感謝されるのではないか?
寵愛を受ければ、次の魔王は私…
それにこの存在が目覚めたら勇者等きっと鼻くそだ。
恐怖を振り払え、このチャンスを逃すな。
「魔王様に連絡してくれ」
「ララア様?」
「ハァハァ…間違いなく邪神様、だが今仕えている邪神様には及ばない、だが上手く成長すれば勇者位なら簡単に倒せる存在になる…だから私が傍で器を守ると」
「解りました、間違いなく伝えます」
もう引き戻せない。
私は『変化のララア』姿は自由自在。
とびっきりの美女になって『器』に近づき虜にして見せる。
そう誓った。
そんな話が余の耳に入った。
この世界には憎き女神が居て、それに対になる様に邪神様ゾーダス様が居る。
他に神は居ないし、新たに生まれない。
それは魔王にのみ口伝で伝わるこの世界の秘密じゃ。
無論、外の世界には他の神々がいるがこの世界には関与しないはずじゃ。
だが、幾人かの魔物から『器』の報告が上がってきている。
悪魔神官と共に祈りを捧げゾーダス様より降りた神託では『知らない』という事だった。
では、その人間の器に宿る存在は何なのか?
聖なる存在なら、魔物たちは襲うだろう。
禍々しい存在、そして圧倒的な力を秘めているからこそ『器』と報告してきたのだ。
ただのゴブリンやオークなら兎も角、キング種やナイトクラスが認める存在…少なくとも彼らの目には余以上の存在として目に映ったという事じゃ。
第二の邪神様がもし誕生するのであれば、その目的を知らねばならぬ。
敵では無いであろうが、味方であるかどうかは解らぬ。
どんな存在か見極める必要がありそうだ。
「おい変化のララアを呼べ」
「はっ」
「お呼びでございますか、魔王ゾルベック様」
「お前も噂で聞いておるだろう『器』の話を」
「最近、ゴブリンやオークが騒いでいるお話しですね…私は眉唾だと思いますが…」
「それが、かなりの者の間で伝わっておるのだ…一度、お前の方で、どのような存在でるのか見て来てくれ」
「魔王様がおっしゃるのであれば、このララアが見て参ります、必ずや真偽を見極めてまいります」
「頼むぞ」
◆◆◆
「此処に、その器が薬草をとりに来るわけね?」
「はい、ララア様」
私はもう一人邪神様が居るなんて信じられない。
魔王様程偉大な存在ですら1人しか知らない。
ましてやその上の邪神様等、二人と居るわけが無い。
大方、魔人の勘違いだろう。
私だって『魔族』『魔人の一人だ』 いつも気を抑えている。
四天王では一番弱く『偵察向き』だが、それでも単騎で街の一つや二つ破壊尽くせる。
私が本気で気を放てば、ゴブリンやオークどころかオーガキングですら恐怖を感じる筈だ。
だから想像はつく。
恐らくは『魔人クラス』それが宿った器なのだろう…
いずれにしても私がこの目で見れば解かる事だ。
この目で見れば…
嘘だ…体が凍り付くように寒い…
恐ろしい存在が近づいてくる…
「ララア様?」
ああっ此奴らには此処迄の恐怖が解らないのか…
まだ姿を見てないが恐ろしい…
魔王様が怒りに震えると四天王の我らですら身震いする。
だが、この気配はそんな物とは比べられない。
化け物…いや、この世界の恐怖が全て詰め込まれた様な存在。
もし『怒らせたら』死ぬだけで済まない…
近づかれるだけで、全ての幸せが奪われる…まるで邪気で体が犯され腐っていくような錯覚すら覚える。
「ああっあああー-っうわぁぁぁぁぁー――」
「ララア様」
「ハァハァ 大丈夫です」
そしてとうとう問題の『器』を目にしました。
此処までで解ってしまったわ…あの方は魔王様なんて比べられない位の恐怖を纏っています。
あれが神という領域の存在なのだと…
しかも…恐らくは今魔王様が仕えている邪神様より上の存在だ。
本当に怖い…だけど『これはチャンスだ』
この恐ろしい程の存在にまだ魔王様も他の四天王も気が付いていない。
もし、この器を守ってあげたら、感謝されるのではないか?
寵愛を受ければ、次の魔王は私…
それにこの存在が目覚めたら勇者等きっと鼻くそだ。
恐怖を振り払え、このチャンスを逃すな。
「魔王様に連絡してくれ」
「ララア様?」
「ハァハァ…間違いなく邪神様、だが今仕えている邪神様には及ばない、だが上手く成長すれば勇者位なら簡単に倒せる存在になる…だから私が傍で器を守ると」
「解りました、間違いなく伝えます」
もう引き戻せない。
私は『変化のララア』姿は自由自在。
とびっきりの美女になって『器』に近づき虜にして見せる。
そう誓った。
21
あなたにおすすめの小説
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる