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第75話 【閑話】この世界はエロゲーですか?
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「理人、いい加減なれて欲しいんだけど?」
「そういうナニカ様だって、すぐに目をそらすじゃないか?」
「私は仕方ないでしょう? 全く、男性と話した事もないんだから」
俺だって慣れていない…仕方ないと思うな。
「俺だって、女性経験が全くないんだから、仕方ないよ」
あの時から数日、俺はナニカ様とどう接して良いか悩んでいた。
本来なら絶対に会えない、夢の中の彼女…それが傍に居る。
一体どうすれば良いんだ?
「それなら、私で練習すれば良いですよ? ほら顔も同じだし、なんなら、この体の方が抱き心地も良い筈です…胸もありますし、私女神でしたから母性が強いですよ」
「イシュタル、貴方私に喧嘩を売っているのかしら?」
「ひぃ…」
「だったら、我れと一緒に寝る事から始めたら良い、我れは妹みたいなもんだから、緊張しないじゃろう」
「はいはい、いい歳したお婆ちゃんが痛いから止めませんか? 理人様、女性とお付き合いしたいなら、お姉さんが教えてあげますよ」
「私が一番良いですよ…これでも未亡人ですから…恋愛の先まで手とり足とりお教えしますわ」
「メアリー、ミランダ、うむむむっ後で…」
「ミランダさん、その前に体が無いじゃない…理人くん、そろそろ長幼馴染を卒業しても良いと思うよ」
「私も…その恋人になっても宜しいですわ」
「それなら、私が好きな方に憑依します…体は女子高生でテクニックは未亡人…凄くお得です」
「悪霊が、ふざけんなよ…理人くん、お姉さんが一番良いと思うよ…健康的だからね」
「ララア、お前」
ハァ~、俺は会話も儘ならない話をしていたのに、何故こんな話になるんだ。
前にイシュタルさんから、月子と塔子以外は種族の違いから『妊娠』しないと聞いた。
それからという物、皆がこういう会話をしてくる。
最近は外を歩いても…男が居ない。
この世界はギャルゲーの世界でもない…恐らくは『エロゲーの世界だ』
だから、戦闘イベントも無い。
もし、この世界の作者は手抜きが凄すぎる…男を書きたくないのか、最近では男が居ない。
「あの…どうせ妊娠しないし…真似事で良ければ相手してあげるわ…理人が私を好きすぎて可哀そうだからね」
なっ…こんなのエロゲーしかないよな。
勘違いは…本当に恐ろしい(BY 作者)
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