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第15話 夜這い②

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『本当に仕方のない子ね…もうしょうがないわ、ほら…こっちに来なさい』

『あのね…リヒトくん…私本当に久しぶりだから…そのね優しくしてね』

まだ若い男の子に力強く抱きしめられた。

男の子に抱きしめられなんてどの位ぶりだろう。

困ったわ…私と全然肌が違う。

リヒトくんは初めて…せめて良い思い出にしてあげたいんだけど…どうしよう…

「ルミナスさん…」

もう…受け入れるしかないわ。

せめて受け入れる時位、私から求めるべきだわ。

「リヒトくん…来て」

リヒトくんは優しく私を抱きしめてきた。

「あの、リヒトくん、さっきも話したけど、私久しぶりだし、その経験も少ないの…優しくしてね? やり方は解る?」

頷きながらリヒトくんはキスをしてきた。

「うん、うんうぐっうんうん」

いきなりキスで舌を入れてきた…こんなの私は知らない。

旦那はこんなキスをして来たことはないわ。

本当に初めてなの…なんだか凄く手慣れている気がするわ。

「ハァハァリヒトくん…本当に初めて…可笑しいわ...随分手慣れている気がするわ」

「ハァハァ手慣れてなんてないよ…大好きなルミナスさんに、俺がしたい事をしているだけだよ…」

「ハァハァそう…それならいいわ、ちょっと待って…なんで、そこに口をつけるのよ…いや、そんな所みないで…恥ずかしいわ、そこは、そこは汚いわ、そんな事しなくて良いから、本当に恥ずかしい、本当にそこは、あああー-っ」

そんな所触られた事ないわ…勿論旦那にも…そんな汚い所に口をつけたり、舐めたりなんてなんで出来るの…

初めてとか経験があるとか…そんなのじゃない…こんなのきっと普通は…しないわ。

「ハァハァ…なんでそんなことが出来るのよ…そんな事ハァハァ普通は出来ないし、しないよ…」

「大好きなルミナスさんに汚い所なんてないよ…」

大好きだから汚い所が無いの…

私はおばさんなのに…確かに経験は少ないけど、未亡人なのよ…

恥ずかしいけど…凄く気持ちが良い。

多分、こんな事はリヒトくんしかしない…

少なくとも、こんな愛し方の話は誰からも聞いた事が無いわ。

と言うより…リヒトくんが凄く気持ち良い…これが本当の営みだというなら、今迄のはなんだったの…体が勝手に動き、リヒトくんの頭を掴んで…自ら押し付けてしまう位。

余裕なんて全くないわ…

一生懸命、私を求めてくれるリヒトくん…

愛されているのが解るし…私の体は敏感に反応している…

自分の体が火照りだし、女としてリヒトくんが欲しくて、欲しくて溜まらなくなっていた。

怖い…旦那との思い出が、リヒトくんに上書きされていっちゃう。

若いリヒトくん…あそこ迄好きになってくれたから1度だけ相手してあげる…そういうつもりだったのに…こんなおばさんを好きになってくれたお礼、そういうつもりだったのに…

どんどん私は可笑しくなってくる。

リヒトくんが私に飽きるまで一緒に居たい…

ううん、リヒトくんを…私は手放したくない…

おばさんなのに…年上なんだから、それは望んじゃ駄目…

「お願い、リヒトくん抱きしめさせて…」

気がつくと私は心からリヒトくんを受け入れていた。

今迄の人生で旦那を含んで、こんなにも私に夢中になってくれた人は居ない。

リヒトくんはなんで、こんなおばさんを好きになったのかな…そう考えるのは失礼だわ。

リヒトくんは無我夢中に私を求めてくれる。

なら、私も答えるべきだわ。

より淫らに、腰をつかって舌をつかって…

あそこ迄してくれるなら、私だって答えなくちゃ…

これじゃ私が楽しませて貰っているだけだわ。

「リヒトくん、今度は私がしてあげる」

私はリヒトくんを自分から受け入れ腰を振り続けた。

私は貞淑な女だと思っていた。

旦那相手ではこんなにならなかった。

ただ、穴を使わせてあげていただけ…

だけど違う…リヒトくん相手だと此処迄、 淫らになる。

まるで淫乱な娼婦…いやきっとそれ以上だわ。

気持ち良くて頭がぼうっとしてくる。

もう、リヒトくん以外何も要らない…

旦那との思い出…大切な宿…

そんな物より…リヒトくん…

今は集中して…ただ、ただリヒトくんを貪りたい。

駄目…怖い…意識が薄れてきたわ…

「あれっ、リヒトくん、私…」

目が覚めた私はリヒトくんに抱きしめられていた。

「もしかして、私気を失っていたの?」

「そうみたい…気を失ってそのまま寝ちゃてたよ」

「そう、それでリヒトくんは、どうしていたの?」

「ルミナスさんが可愛らしかったから、そのまま寝顔を見ていた…」

「まさか寝ないで、見ていたの? 恥ずかしいわ」

いやだわ、多分お化粧も崩れて酷い事になってるような気がするわ。

窓の明かりを見るともう明るくなっていた。

寝ないでこんな長い時間していたの…凄い…

起きなきゃ…

私が起きようとすると、リヒトくんに手を掴まれた。

「もしかして、まだする気なの?」

リヒトくんはニコリと笑い無言で私を引き寄せ抱きしめた。

女として求められていると解ると凄く嬉しいし体が答えたくなる。

私はきっともう…リヒトくん無しでは生きていけない。

リヒトくんに本当の女の喜びを教えられたから。

気が付くと…また夜になっていた。

私もリヒトくんもまるで獣のようにそれでも貪るようにお互いを求めあっていた。

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