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事件の後に...
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流石に此処までの事件だから警察が呼ばれ、直ぐに綾子は警察に連れていかれた。
担任の五所川原は綾子では無く、徹夜に付き添って救急車に乗っていった。
現場には片目が落ちていたという事だから...多分徹夜は少なくとも失明は免れないだろう。
《頑張ったな綾子ちゃん...きっと上手くいく》
僕はほくそ笑んだ...クズが一生目が見えなくなっても問題無い。
ゴミなんだから、苦しめば良いんだ...僕にはそうとしか思えない。
学校の中は蜂の巣を突っついた様に大騒ぎとなった。
結構な不良が居て、しょっちゅう暴力騒ぎや万引きで補導された生徒が出ているのに...今日は何時もと違った。
確かにそうだ...目が見えなくなれば、ある意味一生が終わる。
今迄の事件とはケタが違うのだろう。
授業は中止となり代わりにホームルームが開かれた。
内容が殆ど無い話し合いが行われた。
グダグダと長い話だが...簡単に言うなら
「警察に聞かれても、不用意な話をするな」
それだけだった。
ストレートに話せば良いのに...まぁ教師だからオブラートに包まなければならないのは解るけどね。
担任が居なくなりクラスの皆が話している。
徹夜と綾子の話しが中心に自然となっていった。
話しは徹夜側と綾子側の半分半分。
「幾ら犯されたからって目まで潰す事は無いよな...徹夜もう目見えなくなるんじゃないか?」
そういう風に弁護しているのが...男子が多く、更に少し不良ぽい奴に多い。
「男子、最低..レイプする様な奴殺されても文句言えないと思うわ」
こっちが女子に多い話...
少し、此処で爆弾を投入して置こう。
「あのさぁ、男子でそういう事言う奴って徹夜の仲間が多くない? 自分達が同じ事していたから弁護するんじゃないのか」
この一言で良い。
これで、徹夜と同類と思われたくない男子は次第に女子の話に同調していく。
徹夜が「強いまま」で居たら、その取り巻きやら、仲間やらが絡んでくる...だがもう徹夜は方輪だ...味方についても美味しくも何ともない。
何が男の友情なんだかな...とうとう悪口のオンパレードだ。
「まぁ犯罪者予備軍だから仕方ない」
「徹夜は異常だからな」
見捨てるのも凄く速いな。
学校に来た警察に幾つか質問されたが、僕は「レイプされていたのを知っているし、それで脅しているのも知っている...ただ怖くて話せなかった」そう伝えた。
それを、わざと周りに聞こえる様に話した。
周りは僕の声が聞こえると黙っていた生徒も話し始めた。
これで良い。
次の日、僕は綾子と会った。
「どうだった?」
「泉くんの言う通りだったよ...お巡りさんも同情的で怖かっただろうって優しかった」
「だろうね」
「しかも、弁護士さんの話では確実に無罪で、逆に相手を訴えて慰謝料もとるってさぁ」
「普通はそうなるよね...あの画像とかは?」
「警察が押収したから多分、大丈夫だと思う..」
「それじゃ...安心だな...ごめんな、こんな方法しか思いつかなくて」
「ううん、良いんだよ! 少なくとも泉くんは、私を見捨てなかった...まぁやり方は過激だけど最後まで味方でいてくれた..本当の友達だよ」
「そうか」
「うん、それでね、流石にこの学校には居づらいから引っ越すんだ...」
「そうか、あんな事があったんじゃ仕方ないな...一層の事、「目を潰すぞ」って脅して女王みたいに君臨したらよいのに」
「あはははっ私には出来ないよ」
「それじゃ元気でね」
「泉くんも」
綾子はその後学校には来なかった。
なんでも、遠くの中学に引っ越して行ったんだと...もう知っているけどね。
徹夜は両目の失明の他に頭をしこたま殴られた後遺症があるようだ。
偶に、近くの盲学校に通っている姿を見るが...別人の様に静かだ。
まぁ、盲目になって一人じゃ生きられないのに...「レイプ野郎」の噂まであるんだから生きていくのは凄く辛いだろうな。
しかも頭が痛いらしく偶にさすっている。
白い杖をつきながら歩いている姿を見たら...何かしてやろうって気は失せた。
担任の五所川原は綾子では無く、徹夜に付き添って救急車に乗っていった。
現場には片目が落ちていたという事だから...多分徹夜は少なくとも失明は免れないだろう。
《頑張ったな綾子ちゃん...きっと上手くいく》
僕はほくそ笑んだ...クズが一生目が見えなくなっても問題無い。
ゴミなんだから、苦しめば良いんだ...僕にはそうとしか思えない。
学校の中は蜂の巣を突っついた様に大騒ぎとなった。
結構な不良が居て、しょっちゅう暴力騒ぎや万引きで補導された生徒が出ているのに...今日は何時もと違った。
確かにそうだ...目が見えなくなれば、ある意味一生が終わる。
今迄の事件とはケタが違うのだろう。
授業は中止となり代わりにホームルームが開かれた。
内容が殆ど無い話し合いが行われた。
グダグダと長い話だが...簡単に言うなら
「警察に聞かれても、不用意な話をするな」
それだけだった。
ストレートに話せば良いのに...まぁ教師だからオブラートに包まなければならないのは解るけどね。
担任が居なくなりクラスの皆が話している。
徹夜と綾子の話しが中心に自然となっていった。
話しは徹夜側と綾子側の半分半分。
「幾ら犯されたからって目まで潰す事は無いよな...徹夜もう目見えなくなるんじゃないか?」
そういう風に弁護しているのが...男子が多く、更に少し不良ぽい奴に多い。
「男子、最低..レイプする様な奴殺されても文句言えないと思うわ」
こっちが女子に多い話...
少し、此処で爆弾を投入して置こう。
「あのさぁ、男子でそういう事言う奴って徹夜の仲間が多くない? 自分達が同じ事していたから弁護するんじゃないのか」
この一言で良い。
これで、徹夜と同類と思われたくない男子は次第に女子の話に同調していく。
徹夜が「強いまま」で居たら、その取り巻きやら、仲間やらが絡んでくる...だがもう徹夜は方輪だ...味方についても美味しくも何ともない。
何が男の友情なんだかな...とうとう悪口のオンパレードだ。
「まぁ犯罪者予備軍だから仕方ない」
「徹夜は異常だからな」
見捨てるのも凄く速いな。
学校に来た警察に幾つか質問されたが、僕は「レイプされていたのを知っているし、それで脅しているのも知っている...ただ怖くて話せなかった」そう伝えた。
それを、わざと周りに聞こえる様に話した。
周りは僕の声が聞こえると黙っていた生徒も話し始めた。
これで良い。
次の日、僕は綾子と会った。
「どうだった?」
「泉くんの言う通りだったよ...お巡りさんも同情的で怖かっただろうって優しかった」
「だろうね」
「しかも、弁護士さんの話では確実に無罪で、逆に相手を訴えて慰謝料もとるってさぁ」
「普通はそうなるよね...あの画像とかは?」
「警察が押収したから多分、大丈夫だと思う..」
「それじゃ...安心だな...ごめんな、こんな方法しか思いつかなくて」
「ううん、良いんだよ! 少なくとも泉くんは、私を見捨てなかった...まぁやり方は過激だけど最後まで味方でいてくれた..本当の友達だよ」
「そうか」
「うん、それでね、流石にこの学校には居づらいから引っ越すんだ...」
「そうか、あんな事があったんじゃ仕方ないな...一層の事、「目を潰すぞ」って脅して女王みたいに君臨したらよいのに」
「あはははっ私には出来ないよ」
「それじゃ元気でね」
「泉くんも」
綾子はその後学校には来なかった。
なんでも、遠くの中学に引っ越して行ったんだと...もう知っているけどね。
徹夜は両目の失明の他に頭をしこたま殴られた後遺症があるようだ。
偶に、近くの盲学校に通っている姿を見るが...別人の様に静かだ。
まぁ、盲目になって一人じゃ生きられないのに...「レイプ野郎」の噂まであるんだから生きていくのは凄く辛いだろうな。
しかも頭が痛いらしく偶にさすっている。
白い杖をつきながら歩いている姿を見たら...何かしてやろうって気は失せた。
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