『異世界は貧乳が正義でした』~だから幼馴染の勇者に追放されても問題がない~ざまぁ? しませんよ!マジで!

石のやっさん

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第48話 セカンド

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しかし、この下着カビ迄生えかかっているじゃないか?

マリアンもリラも母親はあそこ迄家事が出来るのに…

勇者パーティという運命が悪いんだな。

おかげで親が家事や一般常識を教える時間が無かったんだ…きっと。

「リヒト、なんで下着なんて洗っているのさ」

「いや、二人のお世話もする、そういう約束だからな!」

「リヒトさんは女物の下着を洗うのに抵抗が無いんですか?」

「そうだな…アイカとエルザのは少し抵抗はあるが、この二人のに限っては無いな!」

まぁ、娘の下着を洗っている哀愁漂う親父…そういう感覚ならあるが、それだけだ。

「リヒト、僕とアイカのには抵抗があるって…酷い、どうせ僕なんて化け乳だよ…」

「やはりリヒトさんも普通のお乳が好きなんですね…どうせ私なんか」

何でも胸のせいにするのは止めて欲しい。

「違うよ! 好きでも無い人の下着なんて只の汚れた布だからな…好きな人の場合は…身に着けていた物という思いがあるから…少しは照れがある…」

「はははっ、僕も下着位は自分で洗おうかな」

「私もそうします…」

「余り気にしないで良いよ? あくまで少しだから」

そう言いながらパンツが皴にならない様に伸ばして干している俺をアイカとエルザは恥ずかしそうに見ていた。

最近、こう言う照れた顔を見るのも…新鮮で楽しい…そう思える様になったんだ。

◆◆◆

洗濯が終わり干し終わった俺は冒険者ギルドに来ている。

別に依頼を受けるわけじゃ無い。

ただ、話したい相手が居たからだ。


その相手が今この街に来ている情報を掴んだからだ。

『オークマンセカンド』

あの伝説の奴隷ハーレムで暮らし、奴隷の女性に囲まれ楽しく生きて死んでいった男オークマン。

そして、その字(あざな)を貰った二代目。

ちなみに血の繋がりはない。

だが、その奴隷に対する絶大な知識、そのハーレムがそれを名乗る事を許している。

そのセカンドが今、この街に来ている。

「なんだ、お前? 奴隷の情報が知りたいのか? あん!いいぜ上等なエルフの情報か?それともダークエルフか? もしかしたら貴族令嬢か? 銀貨3枚(約3万円)で何でも相談に乗るぜ!」

「何でも良いのか? 勿論報酬は払う」

「ああっ良いぜ! お前は凄く運が良いぞ! 今回の俺は開催されている奴隷市に来ているんだぜ! 買える買えないは別にして、最高の情報を提供してやるよ…ほら」

手を出したセカンドに俺は報酬の銀貨3枚を払った。

「さぁ、何でも聞いてくれ!」

「ああっ、実はな…」

俺が知りたい情報は1つ巨乳、この世界で言う『化け乳』の情報だ。

「お前、ふざけているのか? 最高の奴隷の情報を提供する俺に最低の奴隷の情報をくれ! そう言っているんだぞ!」

仕方が無い。

「俺はそのゲテモノ趣味なんだ…」

ハァ~こうでも言わないと揉める事になるからな…仕方ない。

「成程な…それじゃちゃんと教えてやろう。まず『化け乳』は今は普通は流通しない。価値が一切ないから、薬や魔法を使っても胸が大きくなる奴は可哀そうな話だが間引かれてしまうんだ…」

間引く…

「間引くだと…」

「そう睨むなよ…俺がしている訳じゃねーよ! 化け乳なんて真面な人生送れないだろう? だから、薬や魔法を使っても、そうなると解る人間は『安楽死』させているんだぜ!苦しまない様な毒を無償でもらえたり、身内が頼めばギロチンや絞首刑ようの台も貸して貰えるんだよ。惨(むご)くて惨めな人生を歩むよりは…その方がマシってもんだ」

凄く恐ろしい話だ。

アイカが殺されなかっただけ良かった。

そう思うしか無いな。

「それじゃ、化け乳女を探すのは…」

「難しいな!最近では、子供が化け乳になる可能性まで教会の魔法で解るそうだぜ! 技術革新はすげーな。そう言う子には小さい頃から魔法を掛けて薬を飲まして化け乳予防をしている、そうだ…教会は、実質これからは化け乳は0になる。そう言っているそうだぞ!」

「それじゃ、もう手に入らないのか?」

「多分、これから生まれてくる子は百パーセント化け乳は居ない、だが今ならゼロではないな」

「何かあるのかな?」

「ハイエルフの奴隷よりも出会える確率は低いが、奴隷市場の周りには『買い手がつかなかった奴隷』をお金に代えたい業者が居る。そこなら物凄く可能性は低いが居る可能性があるかもな? オークションで値段が付かなかった奴隷や、そもそもオークションにすら出せない劣悪な奴隷を僅かな金に変える為にやっている奴らだ。それでも本物の化け乳は多分難しいが、ゼロではない」

「偽物なんているのか?」

「ああっ、化け乳モドキでデブ乳なら少しは要る…お前みたいなゲテモノ好きは、それじゃ満足できないだろう?」

「まぁな」

「情報はこの程度だ…まぁ人の趣味に文句は言わねーが頑張れよ変態」

「ああっ」

俺はこの世界じゃゲテモノ好きの変態なのか…まぁそうなんだろうな。








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