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第61話 お尻は別
しおりを挟むガイアは何処かに旅立っていったようだ。
詳しい事情は知らないが、国と教会の『勇者認定』が外れた状態になってからこの街から出て行ったらしい。
冒険者ギルドに
『リヒト、今迄悪かった!お前も頑張れよ』
という意味不明な俺宛へのメッセージがあった。
俺は正直、ホッとしている。
恐らく、ガイア達勇者パーティの旅の最後に待っている物…それは『死』だ。
レイラに俺が一瞬で殺された。
もし『巨乳好き』で俺が無かったら…あの場所で俺とエルザは死んでいた。
そして…その後はガイアを含む三人も『死』が待っている。
これからガイアが死ぬような努力をしても、恐らく魔王には手が届かない…結果オーライだ。
勇者パーティが解散。
その結果、幼馴染は誰も死なないで済んだ。
ある意味、これこそが偶然とはいえハッピーエンドだ。
『良かった』
◆◆◆
毎日が天国…この良さが解らないなんてこの世界の男は絶対に損をしている…そう思うな!
いつもの日課のパフパフに胸揉みをしていた時に、問題が起きた。
「あー-っ! リヒトが…リヒトがレイラのお尻を触っている!」
「リヒトさん!そういう嫌らしいのはいけないと思います!」
「リヒト様…破廉恥ですわよ!」
え~と!
毎日パフパフをして貰って、生乳を触っている状態なのに…今更何を言っているんだ…
レイラが正面からパフパフをしてくれていた状態で体勢を崩したからお尻を触っただけなんだが…何かまずったのか?
「えー、私は気にしませんから!大体サキュバスなので…そちらは経験済みですから」
「あの…なんで、そんな変な顔で俺を見るんだよ!お尻を触るのって何か不味いのか?」
「まぁ、リヒトは僕の事、好きだし、僕だって好きだから触らせても良いとは思うけど、流石に、いきなりは…恥ずかしいよ」
「私もリヒトさんの事好きですし…そろそろとは考えていますが…その…心の準備が…まだ」
「私も愛されているのは解りますから…そうですね、触って頂いても構いませんわ…ですが初めての時は、人前は避けて欲しいですわ」
どういう事だ。
「俺…何か不味い事しちゃったのか?」
「リヒトはもう、本当に世間知らずだよね!」
「リヒトさん…本当に知らないんですか?」
「リヒト様、そうだったんですの? 私でも知っている事ですのに」
どう言う事だ?
何かあるのか?
「流石『英雄リヒト』本当に昔の男みたいですね? まぁ、私はそんな『英雄リヒト』が好きですけど?」
やはり、村の生活に続いて、勇者パーティ…常識が可笑しくなっていたようだ。
まさか、この世界は『乳よりも尻』だったなんてな。
だが、良く考えて見ればそうだよな。
魔法と薬で胸が『貧乳』になった世界。
性的な物には視覚以外に触覚も必要だ。
胸が『貧乳』なら触り心地は自分の胸と変わらない。
そう考えたら、穴がある以外で男女の違いが出るのは『お尻』だ。
だから、この世界での男はお尻の触感を…あれ、違うぞ。
一番は『貧乳』二番目が『チビ』それが美少女の条件なら…普通は体は『貧相』な筈だ。
お尻だって小さい者が多い筈だ。
「あのさぁ…」
そうだよな…お尻の触感?
「ハァ~本当にリヒトには呆れるよ! 僕たちは『化け乳』だから胸を触られて嬉しいだけだよ!普通に考えてよ…女の子の胸もお尻も本当は触っちゃ駄目なんだから!」
「あっ…ゴメン!」
確かに、普通に考えたら『胸』も『お尻』も触ったらセクハラだ。
三人とも化け乳で『胸が気持ち悪い象徴』だから、触られてコンプレックスが無くなり喜んでいたけど…これが普通の胸ならセクハラだよな。
当然、お尻は…そういう扱いじゃ無いので…確かに違うよな。
「私は、リヒトさんが触りたいなら…触っても良いです!」
「私もそうですわ…良く考えたら私は奴隷ですわ…それに『愛されています』から宜しいですわよ!」
「私はサキュバスクィーンですから…気にしないでじゃんじゃんして良いですよ!」
「いや、確かに俺がデリカシーが無かった…今度から気を付けるよ」
「「「「リヒト」」」」
どちらかと言えば、俺は『乳派』もう少し打ち解けてからで良いだろう。
だが、そうすると少し気になる事がある。
「あのさぁ…エルザに聞きたいんだけど? いつも夜に4人で何をやっていたんだ?」
良く考えたら可笑しくないか?
ガイアとマリアン、リラ、エルザは4人でテントに居てイチャついていた筈だ。
それなのに…ガイアは『エルザの化け乳』を知らなかった。
まさか、服を着たまま『していたのだろうか?』
「リヒト、それ僕に聞く? まぁ焼きもちだと受け取って置くよ!マリアンとリラは、胸位は触らせていたみたいだけど、僕は『化け乳』だから、バレると不味いから、サラシの上から触られた位かな? 流石のガイアも横のテントや部屋でリヒトが寝ているのにヤル勇気はなかなか出なかったみたいだね…まぁマリアンが一度押し倒された時に『責任取れるならどうぞ』と言ってそれきり。後はただイチャついているだけだったよ」
「責任?」
「四職だから、流石に『避妊紋』なんて恥ずかしくて入れられないし、もし妊娠でもしたら、子供が生まれるまで旅は続けられないから、大変な事になるよね?」
確かにそうだが…本来なら最後の一線を越えなくても出来る事は幾らでもある筈だ。
「英雄リヒト…顔に出ていますよ! 何となく言いたい事は解りますが『貧乳聖女』と『貧乳女神』の影響で、そっちの方も淡泊らしいですよ?」
「そういう物なのか?」
「多分だけど!英雄リヒトが思っている事は今の時代では『変態行為』になりますよ…まぁ私は大歓迎ですが」
「別に…何も考えて無いよ」
今度、レイラに詳しく話を聞いた方が良いかもしれないな。
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