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第62話 ただの食事
しおりを挟むしかし『巨乳』に感化されて常識が欠けていたな。
普通の女の子は胸なんて簡単に触らせない。
皆が触らせてくれたり、揉んだりパフパフをしてくれるのは、それが嫌われ、醜い象徴だからだ。
『汚い、醜い部分も嫌わない』でくれる。
その意味あいだ。
そこに愛を感じていたんだと思う。
だが、お尻は違う。
胸を自由に触れるからって…勘違いしていた。
今度からは気をつけないとな…
「それで、レイラ…この前の事だけど?」
「えっ、もう自分で気がついたみたいですが? まだ、私に聞きたい事がありますか?」
「まぁ、特にはないな」
まぁ巨乳『化け乳』の扱い以外は、殆ど『普通』そういう事だ。
「そうですか? あと私に対しては何も気にする必要はありませんから、お好きな事をして下さって良いんですよ!」
そう言いながら指を噛むレイラは凄くセクシーに見える。
「え~と、それはな」
「私サキュバスですよ? しかもクィーンです! そう言った行為その物が…好きですので」
確かにそうだけど…うん?食事はどうしているんだ?
『精』が食事で、今までの話だと、もう随分長い事、食べて無いんじゃないのか?
「確かにそうですね? ですが、食事はどうしているんですか?」
「うふふふっ、正直言いまして少し飢えていますので…貰えませんか?」
そういうとレイラは俺ににじり寄って来た。
「それは吝かではないですが…あの他の仲間が…その手前、それにまだ明るいし…」
不味いな、このまま押し倒されたら、後で3人が怖い。
「はっ? 誤解させちゃいましたか? 流石に近くに3人が居るのに、押し倒したりしませんよ?」
そう言うと俺の指を口に含んだ。
「え~と…何故俺の指を舐めているんですか?」
「あら? お食事ですよ! お食事…別に卑猥な物じゃありませんから…」
「痛っ!バンパイア…」
レイラは俺の指先を犬歯で傷つけ血を吸い始めた。
「バンパイアじゃありません。私はサキュバスですよ?だからあくまで吸うのは『精』まぁ『精気』とも言いますね? うふふっ、勿論、あれをしたり、濃厚なキスで頂いても良いのですが、皆に悪いでしょうから、指先の傷から頂きますね…それじゃ…うん、美味しい!」
血を吸われていた?状態で話を聞くと『穴』さえあれば、そこから精気や精を吸えるらしい…毛穴からも吸う事は可能だが、加減が難しいので、指からにしたのだとか。
そう考えるとキスも性交も全部食事なんだな。
しかし『精』を吸われたおかげか…スッキリしてきた。
確かに胸を揉んでパフパフばかりしていたら、ムラムラするのも仕方ないよな。
「なぁ、精って一体なんなんだ?」
「正直私にも解りませんね! まぁ性欲や欲みたいな物ですね…」
「それで、そろそろ良いかな?」
気のせいか、少し疲れた気がする。
「あらっ? うふっ!ごめんなさい。余りに久しぶりだし、美味しかったのでつい…ごめんなさい」
「味なんてあるんだ」
「人間の感情による物だと思います。自分に対して好意が無い人間の物は苦くて、不味いんですよね。英雄リヒトの物は…凄く美味しかった…好意の現れですね…思わず顔が赤面しちゃいます…あっ…それじゃ英雄リヒト、それじゃぁ」
急に慌てて出て行った…どうしたんだ?
後ろを振り返った俺が見た物は…
「ああっ!」
「リヒトー――っ、今度はレイラに指を舐めさせて何をしているのかな?」
「リヒトさんって…結構スケベなんですね」
「リヒト様…そのなんて言えば良いのか、解りませんわ…そういう事がしたいのであれば付き合いますわ」
なんで皆、生暖かい目で俺を見るんだ。
「いや、これは違うんだ! レイラに食事として『精』をだな…」
俺がいいわけを始めると部屋のドアが開いた。
「はいはい、流石に可哀そうだから説明しますね? 私、サキュバスですから、普通の食事だけじゃ不満なんです! それで『精』を分けて貰っていたんです!私にとってはただの食事です…皆さん何を考えていたんですか?」
「「「うっ」」」
「うふふふふっ、皆さんも結構スケベなんですね!そう思いませんか?英雄リヒト」
恥ずかしそうな目で睨む三人を他所にレイラはまた部屋から出て行った。
どうするんだ…これ。
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