勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう！

第24話 ドルマンの真実

ようやく街に着いた。

「よう、待っていたぜ、それじゃ行こうか？」

「ああっ」

「「「…」」」

流石にセシリア達3人は話さないな。

まずは4人を連れて教会に行った。

「これは勇者パーティじゃないですか？　…大丈夫ですか？」

「詳しい事はリヒトに聞いてくれ」

清々しい丸投げ…

「大丈夫な訳あるか！　見て解るだろう…状況を説明する。戦闘訓練で、セシリア、イザベルが大きく負傷　今や立つ事も出来ない状況に、エルザは腕を負傷、その戦力は騎士並みに低下…よって3人の勇者パーティ離団を届けに参りました。それに伴い3人の年金の申請に参りました」

「なっ、鑑定を掛けさせて頂いても宜しいでしょうか？」

「どうぞ…」

司祭が鑑定の魔法を掛けた。

「まさか、信じられない…3人とも戦闘不能だなんて、一体なにがあったって言うんですか？」

「戦闘訓練で力が入って、そうしたら急にドルマンの聖剣が輝きだして、その一撃でこれです…恐らく聖剣が訓練で覚醒した物かと思います…それを受けてしまい…」

真実を隠し、ごまかしが効かない所だけ真実を織り交ぜ…話をし…何回か通信水晶で教皇様と話、どうにか3人の離団が決まった。ちなみに俺は教会は関係なく冒険者ギルドだけの手続きで大丈夫だ。

「気を落とさずに頑張って下さい…残りの人生に幸ある事を…それで勇者様の今後の魔王討伐はどうされるのですか？」

「これが私の最後の仕事ですが、ヒーラーは教会から派遣して頂き、残りの仲間を奴隷で賄って、魔王討伐を目指すそうです…その為教会の力を借りたいのですが」

「そう言う事なら、奴隷の代金は教会にまわすようにして頂いて構いません」

「ありがとうございます」

結局、誰も話すさず…全部俺任せかよ。

◆◆◆

外で待っていたサキュバと合流して、今度は奴隷商に来た。

「俺は嘘は言わない…本当に入れるからな」

「だから、良いって言っているじゃない？　さっさと頼みなさいよ」

「私も良いからね」

「僕も…」

「解ったよ、済まないが、三人に奴隷紋を刻んでくれないか？」

「あの…勇者パーティが宜しいんですか？」

「さっきパーティは解散、あそこでドルマンが奴隷を漁っているのが証拠だ、勿論、勇者の仲間も購入予定だ」

「そう言う事なら入れさせて頂きます…リヒト様血を…」

俺は差し出された皿に血を垂らした。

「それでは、奴隷紋を刻んで…リヒト様、これは」

「ははは、もう三人とももう俺の物なんだ…守秘義務はあるよな」

「それは…英雄色を好むですな…では刻んで参ります」

まぁエルザは顔もだが…この刺青の多さと内容、驚くよな。

◆◆◆

三人に奴隷紋を刻んでいる間、俺はサキュバと話をしていた。

「本当にすいません」

サキュバが頭を下げるから理由を聞いてみたが…

サキュバと性行為をしている間に他の女が邪魔しようとすると、それを排除しに動く行動をするそうだ。

軽い『魅了』状態に相手が掛かるそうだ。

「そう言う事だったのか？」

「ええ…」

だがエルザの時は違うから、元からドルマンにはそういう素養があった…それだけだ。

「それ内緒にして置けよ、それでドルマンとはどうなんだ？」

「最高ですよ、勇者のせいか『精』が凄いんですよ、御馳走です」

ははっ食料として最高な訳ね。

「そうか…あっ、だけど、新しいパーティメンバーはそれなら男の方が良いのか？」

「そうでもないです、男性だと私を求めてくる可能性が高いですから…そこで泥沼になるなら女の方が良いかも知れません」

「そうかもな…だけど、俺には効いた感じはしなかったが」

「う～ん『思い人』が居る場合は効かないんですよサキュバスの魅了ってね…三人が好きみたいですから、そのせいじゃないですか？」

「成程ね」

「サキュバ、リヒト、此奴仲間にしたいんだがどうだ？」

「はーい」

「どれどれ」

今日でドルマンともお別れ、最後位はしっかり付き合いますか…