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第21話 死体処理とカギ
しおりを挟む俺はどうしても……カッとなると歯止めが効かなくなる。
流石に殺す気は最初は無かったが……
なんだかな……つい殺しちまった。
省吾との約束だからか……解んねーけど。
今迄、殺しは殆どしなかったのに……こうもあっさり殺してしまうとは……
まぁ、死体の処理は何回か手伝ったから解るが……どうするか……
浄化槽にぶち込むか……
今どきは、ちょっと掘った位だと掘り返されちまうからな。
此処には半分廃墟になっている別荘がある。
ちょっと歩くだけで、屋根が壊れている別荘が幾つかあった。
そこに転がすのも良いが…...何かの拍子に廃墟好きに見つけられても困る。
廃墟の浄化槽はまず開けられない……
俺は、死体を担ぎながら近くの廃墟の浄化槽にいきぶち込んだ。
あとは……念のため別荘の中の血液を拭きとり、指紋を拭きとった。
これで大丈夫なはずだ。
金は全員から集めたら、最初の100万円も含んで合計250万を超えた。
殆どの金は沢木が持っていた物だ。
時計や貴金属は……足がつきそうだからやめた。
クロムハーツも断腸の思いで諦めた。
さて……駅の近くまで行き車を乗り捨てたら……ようやく今回の話も終わりだ。
本当にめんどくさい……
◆◆◆
最初に弘毅の家に行ってきたが、まだ入院中だとお手伝いさんが教えてくれた。
まだ、入院しているなんて随分呑気なやつだな。
と、いう訳で山上慈愛病院。
今は夜、当然面会時間は過ぎているが……そんなの関係ねー。
個人病院だからか、今回も随分警備は甘く、堂々と入っていけば咎められなかった。
「弘毅てめーふざけんじゃねーぞ!」
小声で弘毅を脅した。
弘毅はナースコールを押そうとするが……そんなの許すわけねー。
ナイフでナースコールに手を伸ばした腕を刺し口を押さえた。
「痛っっうぐっ……ううん」
「お前、洒落にならねー事したな、折角金で手打ちにしてやったのによーーっ! 大人に頼んで半グレ使いやがって絶てぇぇぇ許せねーな! 大きな声出したら殺す……」
「うんぐっ……解った……」
「お前、親父か誰かによぉー泣きついて良くも俺を殺そうとしてくれたなぁ……もうお前は金じゃ許さねぇーー」
「待て! いや待ってくれ……俺はそんな事してないー……半グレやヤクザの話も俺は関わってないんだ……信じてくれ」
「お前の何を信じろって言うんだぁーーっ!あん! 散々、いたぶって金を巻き上げたあげく、手を出さない約束の祥子に手を出してよぉ~この状況でお前の何を信じろって言うんだよぉ~弘毅くんよぉ~そこの所じっくり説明してくれねぇーか? なぁ」
山上建設の人間が俺を襲う。
それは此奴以外ありえねー。
「本当に俺は知らない……本当だ」
「そうか……それは置いておいて……それじゃ最初の誠意の金は? 幾らか用意したのか?」
「……してない……」
「お前ふざけるなよ! そんなお前の何処に俺が信じる要素があるって言うんだ……なぁ、教えてくれよぉーーなぁ」
「それは……」
俺はナイフを取り出した……
「もういいや……金は諦めた、お前は俺を舐め過ぎだ……金の代わりに命で償ってもらうか……はぁ~無駄……」
俺がナイフを振り上げると……
「待って! 待ってくれ……」
そうだ……
「お前さぁ、ゲーム機やPC持っているか?」
「……ある」
「それなら、一度チャンスをやるよ! お前の家の鍵を貸してくれ……今回の支払いの一部は、お前のゲーム機やPCを俺が貰う事で、勘弁してやんよぉ」
「そんな……」
「そんなじゃねーよ! お前は俺が金を持って来ないって理由で良くリンチにかけたじゃねーか? 仕方ねぇな、それも出来ねーなら」
俺は弘毅の右手人差し指を掴み、思いっきり勢いをつけ逸らした。
ボギッ……
「ぎゃぁぁーーうぐっ」
俺は手を離し口を塞ぐ。
まぁ指を折られたら痛い……当たり前だ。
「俺はよぉーーヤクザじゃねーから指を詰めないでやったけど! 折らしては貰ったよ……何回も裏切られたんだ……悪いが両手の指を全部折るか、両耳を貰うか? それとも片目を貰うか? その三つから選ばせてやるよ! どれが良い? ほらっ! 選べよなぁ」
「ううっ……ハァハァ……カギはそこの引き出しに入っている……俺の物を渡せば、暫くは待ってくれるんだよな……」
「ああっ良いぜ、だけど、誰かに俺の事を話したら......殺すかんな」
「......」
これで取り敢えずは用事はねーなぁー
カギさえ貰えば……色々と出来る......
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