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第三章 異世界にいっても虐めないで下さい...もし虐めるなら殺すよ 黒木聖来篇
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僕の名前は黒木 聖来(せいれ)。
どこにでもいる普通の高校生。
ただ、一つ違うのは変な拳法の伝承者なんだけど、かっこ悪くて使えないんだよね。
学校ではとにかく目立たないようにモブに徹している。
何しろ、うちの黒木の一族はよく虐めにあう家系だから。
巻き込まれないように、目立たないようにしなくてはいけない。
だから、クラスで何でも真ん中になる様に努力している。
成績は20人中間の10番。体力測定も10番。
何でも真ん中になるように頑張っている。
そして、活躍もしないように、かといって悪すぎもしないそんな立ち位置を目指していた。
ただ、友人関係を除いて。
「おはよう聖来、相変わらず眠そうな顔をしているわね」
この挨拶をしている女の子は高月真理。小さい頃からの幼馴染。何故か僕に付きまとってくる。
学校では猫みたいに可愛いと結構人気がある。
「本当に聖来は朝は弱いなぁ、もう少しシャキッとしろよ」
この挨拶をしているのが神代高貴。まさにリア充を地で行く人。
スポーツ万能にしてイケメン、、但し成績は余り良くない。だがその事で逆に好感が持たれている。
僕のクラスに他に17人生徒はいるが仲が良いのはこの二人だけだ。
別に虐められている訳ではない。
ただ、関心がない。それだけだ。
多分、相手も僕のことは関心がないだろう。
いや、関心を失わせた。それだけだ。
聖来篇 よくある床が光る話し
うちの家系は良くトラブルに巻き込まれる。
実際に親類ではその事が元で死んでしまった人も多い。
だから、僕は人とは極力関わらない生活をしている。
それでも、真理や高貴は構ってくるのだが、それ以外の人間とは距離を置いている。
この距離の置き方が実に難しいのだ。
余りに無視していると虐められる対象となる。
逆に仲良くしすぎると友人となってしまう。
だから、僕は適当に会話をしながら、極力、本を読んでいる。
こうしていれば、余り話しかけてくる人は少ない。
最も、真理や高貴はそんな、本を読んでいるから話しかけて来ないでバリアーを壊して話しかけてくるんだけど。
僕の読んでいる本はライトノベルが多い。
最も僕は普通には読んでいない。
どうやって主人公を倒すか? そこに重点を置いて読んでいる。
例えば、僕が魔王だったら、まずはヒロインを人質に必ずとるだろう。
「よく来たな勇者よ」なんて言わない。直ぐに攻撃だ。
それ以前に、強くなる前のレベル1の時に幹部クラスに殺させる。
それだけで終わるのだ。
だから、勇者が魔王に勝てるのは物語の中だけだと思う。
そして、今日も、本を読んでいるから話しかけて来ないでバリアーを無視して真理が話しかけてくる。
「また本読んでいるの、良く飽きないね」
「本読むのは楽しいからね」
「だけど、本ばかり読まずに少しは友達でも作った方が良いんじゃない?」
「僕は静かなのが好きなんだ」
「真理の言う通りだ。少しはだな、男の付き合いもした方がよいぞ」
「巨乳と貧乳どっちが好きかとか?」
「何の話だ」
「いや、高貴がこの間話していた内容だと思うけど?」
「高貴、そんな事話していたのサイテー」
そう言いながら真理は自分の胸を隠すようにして話している。
「聖来、お前覚えていろよ」
いつもの様にじゃれあって居ると急に床が光りだした。
これって、もしかしたら異世界召喚なのか?
僕は自分の家系のトラブル体質を心から呪った。
どこにでもいる普通の高校生。
ただ、一つ違うのは変な拳法の伝承者なんだけど、かっこ悪くて使えないんだよね。
学校ではとにかく目立たないようにモブに徹している。
何しろ、うちの黒木の一族はよく虐めにあう家系だから。
巻き込まれないように、目立たないようにしなくてはいけない。
だから、クラスで何でも真ん中になる様に努力している。
成績は20人中間の10番。体力測定も10番。
何でも真ん中になるように頑張っている。
そして、活躍もしないように、かといって悪すぎもしないそんな立ち位置を目指していた。
ただ、友人関係を除いて。
「おはよう聖来、相変わらず眠そうな顔をしているわね」
この挨拶をしている女の子は高月真理。小さい頃からの幼馴染。何故か僕に付きまとってくる。
学校では猫みたいに可愛いと結構人気がある。
「本当に聖来は朝は弱いなぁ、もう少しシャキッとしろよ」
この挨拶をしているのが神代高貴。まさにリア充を地で行く人。
スポーツ万能にしてイケメン、、但し成績は余り良くない。だがその事で逆に好感が持たれている。
僕のクラスに他に17人生徒はいるが仲が良いのはこの二人だけだ。
別に虐められている訳ではない。
ただ、関心がない。それだけだ。
多分、相手も僕のことは関心がないだろう。
いや、関心を失わせた。それだけだ。
聖来篇 よくある床が光る話し
うちの家系は良くトラブルに巻き込まれる。
実際に親類ではその事が元で死んでしまった人も多い。
だから、僕は人とは極力関わらない生活をしている。
それでも、真理や高貴は構ってくるのだが、それ以外の人間とは距離を置いている。
この距離の置き方が実に難しいのだ。
余りに無視していると虐められる対象となる。
逆に仲良くしすぎると友人となってしまう。
だから、僕は適当に会話をしながら、極力、本を読んでいる。
こうしていれば、余り話しかけてくる人は少ない。
最も、真理や高貴はそんな、本を読んでいるから話しかけて来ないでバリアーを壊して話しかけてくるんだけど。
僕の読んでいる本はライトノベルが多い。
最も僕は普通には読んでいない。
どうやって主人公を倒すか? そこに重点を置いて読んでいる。
例えば、僕が魔王だったら、まずはヒロインを人質に必ずとるだろう。
「よく来たな勇者よ」なんて言わない。直ぐに攻撃だ。
それ以前に、強くなる前のレベル1の時に幹部クラスに殺させる。
それだけで終わるのだ。
だから、勇者が魔王に勝てるのは物語の中だけだと思う。
そして、今日も、本を読んでいるから話しかけて来ないでバリアーを無視して真理が話しかけてくる。
「また本読んでいるの、良く飽きないね」
「本読むのは楽しいからね」
「だけど、本ばかり読まずに少しは友達でも作った方が良いんじゃない?」
「僕は静かなのが好きなんだ」
「真理の言う通りだ。少しはだな、男の付き合いもした方がよいぞ」
「巨乳と貧乳どっちが好きかとか?」
「何の話だ」
「いや、高貴がこの間話していた内容だと思うけど?」
「高貴、そんな事話していたのサイテー」
そう言いながら真理は自分の胸を隠すようにして話している。
「聖来、お前覚えていろよ」
いつもの様にじゃれあって居ると急に床が光りだした。
これって、もしかしたら異世界召喚なのか?
僕は自分の家系のトラブル体質を心から呪った。
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