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聖来篇 召喚~初めての殺人
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気が付くと僕たちは全く違う場所に居た。
まだ気が付いているのは僕だけみたいだ。
近くに、真理と高貴がいる。
他の生徒は巻き込まれていないようだ。
暫くすると騎士の様な者が現れて周りを取り囲んでいる。
どうやら危害を加えてくる様子が無いので僕はまだ気が付いてない振りをした。
暫くすると高貴、真理と起き始めた。
すると騎士の一人が大きな声をあげた。
「起きたな、とりあえずついて来い。」
明らかに高貴、真理に動揺は走っているが、訳が分からないのでついて行った。
「ようこそ、勇者の皆様方、私はこの国の第二王女マリーナと申します」
「勇者? 勇者って何ですか? ここは一体?」
「それについては儂から話そう」
「お父様、ではお任せ致します。」
「うむ、儂はこの国の国王リュウト四世じゃ。今この国は魔王に進行を受けている。そこで勇者の諸君にはこの魔王と戦って欲しいのじゃ」
「解りました。俺はこの国を救う為に戦わせて貰います」
「私も解りました」
「おや、もう一方はどうなさったんですか?」
「僕は、適性があったらで良いですか?」
「適正とは何でしょうか?」
「そちらの二人は多分本当の勇者だと思うんです。ですが僕は近くに居ただけで多分巻き込まれただけだと思います。だから、僕にその才能があったらという事で許して頂けないでしょうか?」
「解りました。それではステータス次第という事で宜しいでしょうか?」
「はいお願い致します。それでステータスとは何でしょうか?」
「この世界に呼ばれた者には最初から普通では考えられない力が与えられています。そしてその力は数字として見る事が出来ます。それがステータスです。」
「そうですか」
「はい、それでは皆さんステータスを見せて下さい」
「どうすれば良いのでしょうか?」
「ステータスオープンと言えば見えます。」
「では俺から行きます。ステータスオープン」
高貴
LV 1
HP 1800
MP 1650
クラス 勇者
スキル:鑑定.異世界言語、光魔法
「流石は異世界者、最初から勇者が出るとは」
「次は私ね、ステータスオープン」
真理
LV 1
HP 600
MP 3650
クラス 聖女
スキル:鑑定.異世界言語、光魔法
「聖女、これも素晴らしい」
「それじゃ、最後に僕だね」
聖来
LV 1
HP 80(2200)
MP 65(3200)
クラス 一般人(卑怯者)(運命と戦う一族)
スキル:鑑定.異世界言語(隠ぺい)
( )の中は他の人からは見えません。
「これほは本当に巻き込まれたみたいですね。貴方はどうしますか?」
「これでは二人の邪魔になるので出て行きます。暫くの間の生活費と身元保証はお願い出来ますか?」
「解りました。それでは、銀貨3枚と身元の仮保証証を渡します。それで良いですか?」
「はい、有難うございます」
「ちょっと待ってくれ、聖来も一緒にいさせて貰えないでしょうか」
「そう、お願いします。一緒に居させて下さい」
「いいって二人とも、僕には素質は無いんだから、もし外で冒険者でもして力を付けたら戻ってくるよ。まぁ無理だったら、どうにか暮らしてみるさ」
「そうか」
「でも聖来、本当に大丈夫なの?」
「僕からしたら二人の方が心配だよ。魔王と戦うんだから、頑張ってね」
「じゃあね」
「では聖来さんはこちらへ」
「はい」
世来はお金と仮の身分証とナイフを貰い城から出された。
「もう二度とここには来るなよ」
さっきとは違って態度は冷たい。
そうだよな。勇者召喚で力の無い者を呼び出したら歓迎何てされない。
放り出されるよな。
まぁいいや。もうここに戻る気はない。
僕が居なければ、高貴と真理は旨く行くだろう。
高貴は真理の事が好きだった。
真理は恐らく、僕の事が好きだったと思う。
だけど、多分二番目に好きなのは高貴だ、僕さえ居なければくっつくだろう。
邪魔者は去るのみだ。
森の中を進んで行くと街があり、そこで仕事を探せば良い。との事だった。
高貴や真理が一緒の時に聞いたから嘘はつかれてないだろう。
森の中を歩いていると後から騎士が2人きた。
「どうしたんですか?」
目的は解っている。僕の処分だ。
勇者や聖女に混じって一般人が召喚されたのが気に食わなかったのだろう。
多分、王様か王女の差し金かな。
「いや、お前を処分するように頼まれてな」
「助けて貰えませんか?」
「すまないな、これが俺たちの仕事だ」
「本当にすまん」
思ったより善人だ。気が引ける。
「そうですか、では」
「何をしている?」
「助けて貰えないなら、せめて楽に死にたい。だからしゃがんでいるんです。騎士ならこの状態の首なら一撃で落とせるでしょう?」
「すまない、せめて楽に死ねるようにしてやる」
「お願いします」
そう言いながら、黒木は短剣を見栄あない位置で抜いた。相手からしたら確実に殺せる。しかも自分から死を選んでいる。
その驕りにこそ黒木の技の真骨頂がある。
1人の騎士が全力で剣を振るった瞬間。黒木は右に飛びのいた。
そして騎士の首筋に短剣を当てるとそのまま引いた。
そしてそのまま止まらずにその短刀を二人目の喉に突き刺した。
僕にとっての初めての殺人。
だが、僕はその為の訓練をしていたので別に気にならない。
騎士の装備のうちで使えそうな小手と脛宛を貰った。
流石に紋章つきのフルプレートは纏えない。
売れるかもしれないので剣2本は頂く。
お金は二人合わせて銀貨8枚持っていたのでこれも頂いた。
そして、僕は再び街を目指した。
とりあえず再びステータスを見て見た。
聖来
LV 3
HP 240 (4200)
MP 120 (5200)
クラス 一般人(卑怯者)(運命と戦う一族)
スキル:鑑定.異世界言語(隠ぺい)風魔法
レベルは上がって風魔法を覚えたな。魔法については街についてから調べよう。
とりあえず、街に行かない事には休めない。
僕は再び街を目指した。
まだ気が付いているのは僕だけみたいだ。
近くに、真理と高貴がいる。
他の生徒は巻き込まれていないようだ。
暫くすると騎士の様な者が現れて周りを取り囲んでいる。
どうやら危害を加えてくる様子が無いので僕はまだ気が付いてない振りをした。
暫くすると高貴、真理と起き始めた。
すると騎士の一人が大きな声をあげた。
「起きたな、とりあえずついて来い。」
明らかに高貴、真理に動揺は走っているが、訳が分からないのでついて行った。
「ようこそ、勇者の皆様方、私はこの国の第二王女マリーナと申します」
「勇者? 勇者って何ですか? ここは一体?」
「それについては儂から話そう」
「お父様、ではお任せ致します。」
「うむ、儂はこの国の国王リュウト四世じゃ。今この国は魔王に進行を受けている。そこで勇者の諸君にはこの魔王と戦って欲しいのじゃ」
「解りました。俺はこの国を救う為に戦わせて貰います」
「私も解りました」
「おや、もう一方はどうなさったんですか?」
「僕は、適性があったらで良いですか?」
「適正とは何でしょうか?」
「そちらの二人は多分本当の勇者だと思うんです。ですが僕は近くに居ただけで多分巻き込まれただけだと思います。だから、僕にその才能があったらという事で許して頂けないでしょうか?」
「解りました。それではステータス次第という事で宜しいでしょうか?」
「はいお願い致します。それでステータスとは何でしょうか?」
「この世界に呼ばれた者には最初から普通では考えられない力が与えられています。そしてその力は数字として見る事が出来ます。それがステータスです。」
「そうですか」
「はい、それでは皆さんステータスを見せて下さい」
「どうすれば良いのでしょうか?」
「ステータスオープンと言えば見えます。」
「では俺から行きます。ステータスオープン」
高貴
LV 1
HP 1800
MP 1650
クラス 勇者
スキル:鑑定.異世界言語、光魔法
「流石は異世界者、最初から勇者が出るとは」
「次は私ね、ステータスオープン」
真理
LV 1
HP 600
MP 3650
クラス 聖女
スキル:鑑定.異世界言語、光魔法
「聖女、これも素晴らしい」
「それじゃ、最後に僕だね」
聖来
LV 1
HP 80(2200)
MP 65(3200)
クラス 一般人(卑怯者)(運命と戦う一族)
スキル:鑑定.異世界言語(隠ぺい)
( )の中は他の人からは見えません。
「これほは本当に巻き込まれたみたいですね。貴方はどうしますか?」
「これでは二人の邪魔になるので出て行きます。暫くの間の生活費と身元保証はお願い出来ますか?」
「解りました。それでは、銀貨3枚と身元の仮保証証を渡します。それで良いですか?」
「はい、有難うございます」
「ちょっと待ってくれ、聖来も一緒にいさせて貰えないでしょうか」
「そう、お願いします。一緒に居させて下さい」
「いいって二人とも、僕には素質は無いんだから、もし外で冒険者でもして力を付けたら戻ってくるよ。まぁ無理だったら、どうにか暮らしてみるさ」
「そうか」
「でも聖来、本当に大丈夫なの?」
「僕からしたら二人の方が心配だよ。魔王と戦うんだから、頑張ってね」
「じゃあね」
「では聖来さんはこちらへ」
「はい」
世来はお金と仮の身分証とナイフを貰い城から出された。
「もう二度とここには来るなよ」
さっきとは違って態度は冷たい。
そうだよな。勇者召喚で力の無い者を呼び出したら歓迎何てされない。
放り出されるよな。
まぁいいや。もうここに戻る気はない。
僕が居なければ、高貴と真理は旨く行くだろう。
高貴は真理の事が好きだった。
真理は恐らく、僕の事が好きだったと思う。
だけど、多分二番目に好きなのは高貴だ、僕さえ居なければくっつくだろう。
邪魔者は去るのみだ。
森の中を進んで行くと街があり、そこで仕事を探せば良い。との事だった。
高貴や真理が一緒の時に聞いたから嘘はつかれてないだろう。
森の中を歩いていると後から騎士が2人きた。
「どうしたんですか?」
目的は解っている。僕の処分だ。
勇者や聖女に混じって一般人が召喚されたのが気に食わなかったのだろう。
多分、王様か王女の差し金かな。
「いや、お前を処分するように頼まれてな」
「助けて貰えませんか?」
「すまないな、これが俺たちの仕事だ」
「本当にすまん」
思ったより善人だ。気が引ける。
「そうですか、では」
「何をしている?」
「助けて貰えないなら、せめて楽に死にたい。だからしゃがんでいるんです。騎士ならこの状態の首なら一撃で落とせるでしょう?」
「すまない、せめて楽に死ねるようにしてやる」
「お願いします」
そう言いながら、黒木は短剣を見栄あない位置で抜いた。相手からしたら確実に殺せる。しかも自分から死を選んでいる。
その驕りにこそ黒木の技の真骨頂がある。
1人の騎士が全力で剣を振るった瞬間。黒木は右に飛びのいた。
そして騎士の首筋に短剣を当てるとそのまま引いた。
そしてそのまま止まらずにその短刀を二人目の喉に突き刺した。
僕にとっての初めての殺人。
だが、僕はその為の訓練をしていたので別に気にならない。
騎士の装備のうちで使えそうな小手と脛宛を貰った。
流石に紋章つきのフルプレートは纏えない。
売れるかもしれないので剣2本は頂く。
お金は二人合わせて銀貨8枚持っていたのでこれも頂いた。
そして、僕は再び街を目指した。
とりあえず再びステータスを見て見た。
聖来
LV 3
HP 240 (4200)
MP 120 (5200)
クラス 一般人(卑怯者)(運命と戦う一族)
スキル:鑑定.異世界言語(隠ぺい)風魔法
レベルは上がって風魔法を覚えたな。魔法については街についてから調べよう。
とりあえず、街に行かない事には休めない。
僕は再び街を目指した。
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