【石のやっさん旧作】ギャルゲーの母親に恋い焦がれて...

石のやっさん

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ゲームの世界へ やっぱり母さんは美人だった。

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車に轢かれて..あれっ俺は何で生きているんだ!

「それは私が助けたからだよ! 鈍いわ、まわり見てみなよ!」

「何もない...ここは何処でしょうか?」

「ここは私の空間、貴方は死に掛けている...そんな所かな?」

目の前の可愛い幼女が言っている...だけど、こんな空間に居るんだから普通の人間ではないだろう。

「確かに、私は車に轢かれる瞬間だったようですね...それで、なんで此処に居るんでしょうか?」

「それはね、私がこの空間に連れ込んだから...お願いがあるの、それを聞いてくれたら生きれるよ!」

「どんなお願いなのでしょうか?」

「それはね、ギャルゲーの主人公になって欲しいの!」

正直、この娘が何を言っているのか解らない...だけど人間で無いのは解る。

「どういう事?」

「実は紙様が作ったギャルゲーの主人公が逃げ出したんだけど...代役が見つからないの...お願い出来ない?」

「えっ神様でなく紙様? ギャルゲーの主人公..」

「やっぱり、そこから教えないと駄目なのね...実は貴方の世界のゲームや小説の半分は紙様が作った物なのよ、簡単に言うと紙様が新しい世界を作るの、そこの光景を一生懸命頑張っているクリエーターの人に夢という形で見せる訳よ!」

「と言うと半分くらいのゲームや漫画のアイディアはその紙様が作った世界が反映されている...そういう訳ですか?」

「ええっ、そういう事です...それで、今回の話しなんだけど、今作っている世界の主人公が逃げ出したのよ...」

「そんな良い話しから逃げる人が居るのかな?」

「確かに良い話しだけど...そこまでの過程で努力が大変なのよね...それを聞いた彼は逃げ出したの?」

「そうなのですか? 勿体ないですね...それでその主人公に俺がなれる...そういう事ですか?」

「ええっ、君が望めばだけどね...そのまま死ぬのと、別の世界で生きるのどっちが良い? しかもその世界に行くなら高校生からスタートだから人生も20年分得するけど...どうかな?」

「家庭環境はどうですか?」

「ギャルゲーの世界なのに家庭?...えーとお父さんは死んでいるわね、34歳のお母さんと二人暮らしで家庭は円満みたいですよ」

「それじゃ行かさせて頂きます」

「そう、ありがとう...小説や漫画じゃなくゲームだから自由に暮らして良いからね..それじゃ送るわよ」

俺は気を失った...そして目を開けると全く違う部屋に居た。

うん、本当に別の世界に来たみたいだ。

ベットがあってパソコンがあって机がある。

良くゲームに出てくるような典型的な部屋だ。

とりあえず、今の季節は春休みらしい、ゲームのスタートは4月の入学式からスタートだろうから、今はゲームスタートの一日前、そんな所かな。

カレンダーと時計を見たら今日は4月2日だった。

入学式が4月5日みたいだからスタートまで3日間ある。

さてとどうするかな...俺の名前の一郎はそのまま、苗字もそのままだ。

そして、俺の母さんの名前は「茜さん」だ。

この辺りは、此処に来た時に自動的に記憶に刻まれたのだろう。

とりあえず、母さんに好かれる為に...

部屋を出てしたに降りた..家自体が結構汚い。

これは仕方ないと思う...母子家庭で茜さんは働いているんだから...

よし、まずは綺麗にしようか?

洗濯機に洗い物を突っ込み洗濯機を回した...下着はおばさんようのでなく紫とかセクシーな物が多く結構生々しい。

俺は変態では無いので柔軟剤と洗剤を入れてまわした。

その間に、部屋を掃除機をかけてまわり、簡単に拭き掃除をする。

これで少しは綺麗になった。

さてと次は洗い物だ...結構、溜まっているな、片っ端から洗い物をして綺麗に磨く。

終わった洗濯ものを室内干しにして風呂掃除...ようやく終わった。

さてと、後は料理だな...冷蔵庫にある物だと、カレーしか作れそうもないな...

仕方ない、今日はカレーとサラダを作って完成。

気分は見た目からとランチョンマットを敷いて茜さん用にワイングラスを置いて完成と。

ついでにお風呂も沸かして置くか。

これで良し。


「ただいま、一郎、今日も疲れたわ..おや、おやおや..今日はどういう風の吹き回し?」

「茜さん、お帰りなさい、疲れたでしょう? お風呂と食事、どっちが良い?」

「もしかして、何か欲しい物でもあるのかな?」

やっぱり、凄く綺麗だ...34歳には到底見えない、どう見ても20代後半下手すればもっと若く見える。

ヒロイン級の女の子が綺麗に年齢を重ねていけばこうなる...そういう俺の理想の女性が目の前に居る。

体は高校生でも精神年齢は38歳...会ってみないと解らないけど...多分、茜さんの方が俺の好みだと思う。

「別に欲しい物なんてないよ! いつも頑張っている、茜さんになにか返してあげたくて...」

「そう? だけど、どうしたの? 何時もは「母さん」...機嫌が悪いと「おばさん」なんて言うくせに「茜さん」ってどういう風の吹き回し?」

「いや、それは...ちょっと反省したからかな..」

「反省? どういう事?」

「一生懸命働いて、家事迄やってくれて..本当に茜さんに世話になりっぱなしだなと思って...これからは少しは協力しようって」

「そう、有難う..だけど「茜さん」ってどうして他人行儀に呼ぶのかな?」

《やばい、目が涙ぐんでいる》

「あの..母さんって、よく見ると凄く美人だなと思って...そう考えたら「母さん」って呼ぶよりしっくりくるかなって思って」

「それならいいわ..ようやく一郎も、母さんの魅力に気が付いたのね!」

そう言いながら、茜さんが抱き着いてきた。

香水と汗の混じった良い匂いがした。

「それで、茜さん、お風呂と食事どっちを先にするの?」

「それじゃ一郎にしようかな?」

「....」

「嘘よ、お風呂に先に入っちゃうわ...驚かされたお返し!」

《まずい、若返ったせいか体が反応して立ってしまったよ》

お風呂に入っている間にカレーを温め直した。

出てくるまでの間にどうしてもいけない妄想をしてしまう。

いつも茜さんはワインを飲むから準備した方が良いだろう。

俺も本当は飲みたい所だけど...この世界では未成年だから我慢だ。

「一郎、今上がったわ..いいお湯だった...態々、掃除してお湯をはり直してくれたのね...ありがとう!」

《しかし、目のやり場に困る...なんでギャルゲーの母親って寝間着じゃなくバスローブを羽織っているんだろう...教育上良くないよな》

「そう...それは良かった、ご飯も温めて置いたから食べて..と言ってもカレーライスだけど..」

「本当に貴方どうしたの? ここまでして貰った事、今迄無かったわ...それに二つあるって事は一緒に食べるって事よね..まぁいいわ、早く食べましょう!」

「うん!」

一緒に食事をした。

茜さんは俺が話すとコロコロと可愛らしい笑顔で笑ってくれる。

笑顔も可愛いいし、凄い美人だ..今はとりあえず、「良い息子」と思われるように頑張ろう。

こんなに綺麗な母親がいたら、誰だってマザコンになるに違いない...正直言って、ヒロインや他の女の子の事なんか考えられないな。


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