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「あの…何故ここにベリル侯爵子息がここに?」
定期のお茶会の為に王宮へ向かうとそこには婚約者のリカルド殿下の他にもう一人…私の推し(の声の持ち主)であるルドビック・ベリル侯爵子息様がいた。
ブルーグレーの瞳と髪の美少年!
私とリカルド殿下の様子を見て苦笑しているその顔も素敵です!
まぁ、姿より何より声が好きなんですが!?
「初めまして。私はルドビック・ベリルと申します。私の名前を知っているようですが…どこかで会ったことがありましたか?」
「いえ…その…見て…いや聞いたことがあるので…。申し遅れました。私はロザリア・トリフェーンと申します。どうぞよろしくお願いいたします。」
そう言って私はカーテシーをした。
推しの声変わり前ってこんな声だったのね!
声変わりするとあのイケボになるのね…あぁ…もう今の声も素敵です…。
カーテシーの状態から姿勢を戻した私が目を閉じて胸の前で手を合わせ物思いにふけていると、
「ロザリア?君の婚約者は私だよ?」
という声が耳元で聞こえた。
慌てて目を開くと目の前に素敵な笑顔のリカルド殿下がいた。
そうだった…。
リカルド殿下とのお茶会の日でした…。
ってリカルド殿下なぜこんなに近いんですか!?
耳元で話すとかそれは卑怯です!!
耳が赤くなるのを感じた私は両手で自分の耳を隠した。
そんな私の姿を見たリカルド殿下は、
「ロザリアは耳が弱いみたいだね?覚えておこう。」
そう言って私に席に座るように促してきた。
…そうですよ!
私は耳が弱いですよ!
というかイケボに弱いんですよ!
耳元で囁かれたりしたら…倒れるかもしれない…。
いや、こんな所で倒れる訳にはいかない。
大人しくリカルド殿下の指示に従い私はテーブルについた。
前方にはリカルド殿下、横には推し(の声の持ち主)…これはどういう状況?
差し出された紅茶を有難く飲んでいると、リカルド殿下が急に推し(の声の持ち主)に声を掛けた。
「ロザリアがね、ルドビックの声が好きだから婚約破棄したいって言ってきたんだけど、ルドどう思う?」
私は飲んでいた紅茶を吹き出しそうになった。
なんで今言うの!?
しかも本人に!?
私がギロッとリカルド殿下を睨むも彼は知らん顔で紅茶を飲んでいる。
こんちくしょう!!
今言わなくてもいいじゃないか!
私はひっそり聞いていたかっただけなのに!
こんなことをリカルド殿下から言われたら推し(の声の持ち主)に距離を置かれるかもしれないじゃないか!!
リカルド殿下のバカー!!
私が心の中でリカルド殿下に文句を言っていると、推し(の声の持ち主)が首を傾げた。
「私の声ですか?なぜそれで婚約破棄を?」
「さぁーね?とりあえず今は俺の声よりルドの声が好きみたいだから…今からちょっとルドの声の研究とかしようかなと思ってね?」
いや研究とかしなくて大丈夫です!
婚約破棄してくれればそれだけでいいんですよ!
婚約破棄された後は推しの声を存分に聞いて暮らすんです。
婚約破棄されなかったら、学園卒業の時に断罪されて処刑されることになる…。
いや死にたくないけど…多分無理だろうし…。
少しでも生存率上げるために婚約破棄を!!
婚約破棄と声の関係について根掘り葉掘り聞かれ、どんな声が好きなのか、どんなことを言われたいのかなどの恥ずかしい質問を2人に次々とされた私は帰る頃にはぐったりとしてしまっていた。
推し(の声)についていうんじゃなかったとこの日私は深く後悔するのだった。
定期のお茶会の為に王宮へ向かうとそこには婚約者のリカルド殿下の他にもう一人…私の推し(の声の持ち主)であるルドビック・ベリル侯爵子息様がいた。
ブルーグレーの瞳と髪の美少年!
私とリカルド殿下の様子を見て苦笑しているその顔も素敵です!
まぁ、姿より何より声が好きなんですが!?
「初めまして。私はルドビック・ベリルと申します。私の名前を知っているようですが…どこかで会ったことがありましたか?」
「いえ…その…見て…いや聞いたことがあるので…。申し遅れました。私はロザリア・トリフェーンと申します。どうぞよろしくお願いいたします。」
そう言って私はカーテシーをした。
推しの声変わり前ってこんな声だったのね!
声変わりするとあのイケボになるのね…あぁ…もう今の声も素敵です…。
カーテシーの状態から姿勢を戻した私が目を閉じて胸の前で手を合わせ物思いにふけていると、
「ロザリア?君の婚約者は私だよ?」
という声が耳元で聞こえた。
慌てて目を開くと目の前に素敵な笑顔のリカルド殿下がいた。
そうだった…。
リカルド殿下とのお茶会の日でした…。
ってリカルド殿下なぜこんなに近いんですか!?
耳元で話すとかそれは卑怯です!!
耳が赤くなるのを感じた私は両手で自分の耳を隠した。
そんな私の姿を見たリカルド殿下は、
「ロザリアは耳が弱いみたいだね?覚えておこう。」
そう言って私に席に座るように促してきた。
…そうですよ!
私は耳が弱いですよ!
というかイケボに弱いんですよ!
耳元で囁かれたりしたら…倒れるかもしれない…。
いや、こんな所で倒れる訳にはいかない。
大人しくリカルド殿下の指示に従い私はテーブルについた。
前方にはリカルド殿下、横には推し(の声の持ち主)…これはどういう状況?
差し出された紅茶を有難く飲んでいると、リカルド殿下が急に推し(の声の持ち主)に声を掛けた。
「ロザリアがね、ルドビックの声が好きだから婚約破棄したいって言ってきたんだけど、ルドどう思う?」
私は飲んでいた紅茶を吹き出しそうになった。
なんで今言うの!?
しかも本人に!?
私がギロッとリカルド殿下を睨むも彼は知らん顔で紅茶を飲んでいる。
こんちくしょう!!
今言わなくてもいいじゃないか!
私はひっそり聞いていたかっただけなのに!
こんなことをリカルド殿下から言われたら推し(の声の持ち主)に距離を置かれるかもしれないじゃないか!!
リカルド殿下のバカー!!
私が心の中でリカルド殿下に文句を言っていると、推し(の声の持ち主)が首を傾げた。
「私の声ですか?なぜそれで婚約破棄を?」
「さぁーね?とりあえず今は俺の声よりルドの声が好きみたいだから…今からちょっとルドの声の研究とかしようかなと思ってね?」
いや研究とかしなくて大丈夫です!
婚約破棄してくれればそれだけでいいんですよ!
婚約破棄された後は推しの声を存分に聞いて暮らすんです。
婚約破棄されなかったら、学園卒業の時に断罪されて処刑されることになる…。
いや死にたくないけど…多分無理だろうし…。
少しでも生存率上げるために婚約破棄を!!
婚約破棄と声の関係について根掘り葉掘り聞かれ、どんな声が好きなのか、どんなことを言われたいのかなどの恥ずかしい質問を2人に次々とされた私は帰る頃にはぐったりとしてしまっていた。
推し(の声)についていうんじゃなかったとこの日私は深く後悔するのだった。
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