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国王陛下との会談
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「お待たせしてしまい申し訳ございません。アルバート皇太子殿下。何か分かった事がありましたか?」
そう言いながら会議室に国王陛下が入室されました。
部屋にいた一同は座ったままの略式で礼を取った後早速話を進めることとなった。
「いえ、大丈夫ですよ国王陛下。こちらこそ無理を言ってしまい申し訳ございません。分かったことというよりは、すべき事が決まったと言うべきですかね?」
「すべき事ですか?」
「はい、まず帝国で起こるとマリア嬢が言っていた地域は資料に丸を付けている範囲だと思われます。ライラロック王国と帝国の境界線に近いこのBランク冒険者以上が入れる森とその近くにある村がスタンピートが起こると考えられます。彼女の発言が本当であれば、この村が全滅するとの事でしたが…それは有り得ません。」
「ありえない?どういう事ですか?」
宰相が声をあげます。
「この村には、2年前からとある魔道具を置いているのです。いえ、この村だけではなく高ランクの魔物がでる地域の村には魔物避けに光属性の結界を張る魔道具が置かれており常に稼働しています。なので、帝国は安全ですが…もし、スタンピートが起きた場合帝国方向に進めない魔物たちは何処に向かうか…それは王国のこの男爵領です。」
そう言ってアルバート様が指を指したのは、帝国の森と繋がった土地…ノルト男爵領でした。
「それが本当なら、ノルト男爵領に兵を派遣しなければならない。だが、まだ起きていないのだから、表立って派遣できない。だからと言って民を見捨てる訳にはいかない…。」
騎士団長がそう言葉にするとアルバート様は、フッと冷笑を浮かべ
「それならば、あの夜会で騒いだもの達を纏めてノルト男爵領に送ればいい。あれでも、一応戦えはするのだろう?人数もそれなりにいたはずだ。それにあの男爵令嬢は私しか助けられないと言っていたではないか。であれば助けて貰おう。自分の家の領地だしな。ただし、あの者たちに帝国に入ってきて貰いたくない。特にあの男爵令嬢は不快でしかない。あの者たちには国内から出られないようにこちらで用意した魔道具を付けてもらう事にする。その魔道具を付ければ、定められた国から1歩も外には出られないようになる。この件はこちら側から言い出した事なので、魔道具の費用は不要だ。あぁ、勿論帝国としても森に高ランクの冒険者の派遣をし、これから定期的に間引きをしてもらう。間引きが上手く行けばスタンピートが起こらない可能性もあるからな。帝国の魔物避けと光属性の結界が付いた魔道具を渡すのも手だか、それでは第三国に迷惑がかかる。そうならない為にもあのもの達に頑張って貰おうじゃないか?」
「しかし、関係のない民に被害が出るのでは「その点は大丈夫だ。こちらで氾濫が起こったらすぐに民が逃げられるように避難所を帝国が責任を持って提供する。まぁ、村にたどり着く前にあの者たちが倒せば何も問題がないんだかな?あの女は自分しか倒せないなんて大見得を切ったんだ。それにあの者たちはそんな女を担ぎあげたんだ。やってもらわねばらなない。そうだろう?」」
アルバート様の圧に対し誰も反論はできなかった。
「それでは、まだ起きておらぬがあの者たちにはノルト男爵領に行ってもらい魔物を倒してもらうこととする。彼らを貴族籍に残しておくかどうかは各家に任せる。除籍するとのことであれば即座に対応しよう。そして、アルバート皇太子殿下、この王国から出られないではなく、ノルト男爵領から出られないよう、魔道具の設定は変えられないでだろうか?」
「なるほど、もう二度と王都にも戻らさないという事だな。設定は可能だ。こちらで調整するのでまた数だけ教えて欲しい。」
「分かりました。よろしくお願いします。あの者たちには明日罪状と罰を伝え即日にノルト男爵領に送り付ける。皆そのつもりで。」
ノルト男爵領に住まう関係のない民は、この罪人達が送られてくる前に転居を希望するものは転居できるようにする事となった。
そして、ノルト男爵領から魔物が漏れ出て来ないように、他の隣接地域には魔物避けと光属性の結界が付与されている魔道具が設置されることとなったのだった。
そう言いながら会議室に国王陛下が入室されました。
部屋にいた一同は座ったままの略式で礼を取った後早速話を進めることとなった。
「いえ、大丈夫ですよ国王陛下。こちらこそ無理を言ってしまい申し訳ございません。分かったことというよりは、すべき事が決まったと言うべきですかね?」
「すべき事ですか?」
「はい、まず帝国で起こるとマリア嬢が言っていた地域は資料に丸を付けている範囲だと思われます。ライラロック王国と帝国の境界線に近いこのBランク冒険者以上が入れる森とその近くにある村がスタンピートが起こると考えられます。彼女の発言が本当であれば、この村が全滅するとの事でしたが…それは有り得ません。」
「ありえない?どういう事ですか?」
宰相が声をあげます。
「この村には、2年前からとある魔道具を置いているのです。いえ、この村だけではなく高ランクの魔物がでる地域の村には魔物避けに光属性の結界を張る魔道具が置かれており常に稼働しています。なので、帝国は安全ですが…もし、スタンピートが起きた場合帝国方向に進めない魔物たちは何処に向かうか…それは王国のこの男爵領です。」
そう言ってアルバート様が指を指したのは、帝国の森と繋がった土地…ノルト男爵領でした。
「それが本当なら、ノルト男爵領に兵を派遣しなければならない。だが、まだ起きていないのだから、表立って派遣できない。だからと言って民を見捨てる訳にはいかない…。」
騎士団長がそう言葉にするとアルバート様は、フッと冷笑を浮かべ
「それならば、あの夜会で騒いだもの達を纏めてノルト男爵領に送ればいい。あれでも、一応戦えはするのだろう?人数もそれなりにいたはずだ。それにあの男爵令嬢は私しか助けられないと言っていたではないか。であれば助けて貰おう。自分の家の領地だしな。ただし、あの者たちに帝国に入ってきて貰いたくない。特にあの男爵令嬢は不快でしかない。あの者たちには国内から出られないようにこちらで用意した魔道具を付けてもらう事にする。その魔道具を付ければ、定められた国から1歩も外には出られないようになる。この件はこちら側から言い出した事なので、魔道具の費用は不要だ。あぁ、勿論帝国としても森に高ランクの冒険者の派遣をし、これから定期的に間引きをしてもらう。間引きが上手く行けばスタンピートが起こらない可能性もあるからな。帝国の魔物避けと光属性の結界が付いた魔道具を渡すのも手だか、それでは第三国に迷惑がかかる。そうならない為にもあのもの達に頑張って貰おうじゃないか?」
「しかし、関係のない民に被害が出るのでは「その点は大丈夫だ。こちらで氾濫が起こったらすぐに民が逃げられるように避難所を帝国が責任を持って提供する。まぁ、村にたどり着く前にあの者たちが倒せば何も問題がないんだかな?あの女は自分しか倒せないなんて大見得を切ったんだ。それにあの者たちはそんな女を担ぎあげたんだ。やってもらわねばらなない。そうだろう?」」
アルバート様の圧に対し誰も反論はできなかった。
「それでは、まだ起きておらぬがあの者たちにはノルト男爵領に行ってもらい魔物を倒してもらうこととする。彼らを貴族籍に残しておくかどうかは各家に任せる。除籍するとのことであれば即座に対応しよう。そして、アルバート皇太子殿下、この王国から出られないではなく、ノルト男爵領から出られないよう、魔道具の設定は変えられないでだろうか?」
「なるほど、もう二度と王都にも戻らさないという事だな。設定は可能だ。こちらで調整するのでまた数だけ教えて欲しい。」
「分かりました。よろしくお願いします。あの者たちには明日罪状と罰を伝え即日にノルト男爵領に送り付ける。皆そのつもりで。」
ノルト男爵領に住まう関係のない民は、この罪人達が送られてくる前に転居を希望するものは転居できるようにする事となった。
そして、ノルト男爵領から魔物が漏れ出て来ないように、他の隣接地域には魔物避けと光属性の結界が付与されている魔道具が設置されることとなったのだった。
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