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「まず1つ目の案は極刑。まぁ、これだけの罪を重ねたんだ。普通ならカルサイト元侯爵と共に極刑に処すものだろう。しかしこの者を極刑で簡単に罰して終わらしていいものか悩んでな?カルサイト元侯爵も極刑すら生ぬるいと思っているぐらいだ。そこで2つ目の案。こいつを鉱山奴隷とし慰謝料を取り立てる。この際声を出せぬよう処置をさせてもらうがな。さてどちらがいいと思う?」
どちらがって…どっちもエグイな…。
別に死んで欲しいとか思っていなかったしな…。
ただ関わらないで欲しかっただけなんだけどな…。
「ん?まだ足りなかったか?ならば3つ目として10年間鉱山奴隷として働かせた後極刑に処すか?」
いやいや違う!
そういう意味で悩んでいた訳じゃない!
より酷い刑になりかけてるじゃないか!!
「国王陛下、私はそこまでの刑を求めておりません。ただ私と関わりを持たぬようしていただければ結構なのです。命を奪いたいなどと考えたことがありません。」
「なるほど…。それでは2つ目の案ということで良いか?命はとらない事だけは守ろう。鉱山奴隷として二重に働いてくれ。あぁ、お主のせいで身を滅ぼした子息達も同じ鉱山で働くことになっているから精々仲良くやってくれ。それではこの者は東の鉱山送っておいてくれ。キャロット、昼も夜もしっかり働くようにな?」
国王陛下の発言を聞いたキャロットは私を睨んできた。
いや睨まれてもどうしようもないよ?
それに私何も悪くない。
「こんなの全てアンリのせいじゃない!貴女が黙って私に従っていたら…。」
兵に連れられ去っていく元お姉様に私は最後の声をかけた。
「元お姉様。私は貴女に何度か伝えましたよ?私は欲しがっていないと。それを聞こうともしなかった。誰が人が使った後の物を欲しがるのですか?ドレスも宝飾品も私と元お姉様では系統が違うので似合うはずがないですよね?それにレポートなんて欲しがる人いませんよ。今後は貴女の物、つまり仕事を欲しがる人…正確には代わりに仕事をしてくれる人なんて現れません。自分の力のみで頑張って生きていってください。さようなら、私の血の繋がった家族だった人。」
私の声を聞きキャロットは何か言おうとしたがそれは兵によって塞がれた。
猿轡をされ連れていかれるキャロットの後ろ姿をみて私はやっと本当の自由を手に入れた気持ちになった。
「さて、今日の夜会はこれで閉会とする。各家毎明日からの人事の書類を受け取り次第帰宅するように。また、今回処罰された者とよろしくない関わりのあった家にはそれぞれ明日早馬にて処罰を告げる。今から心しておくように。尚処罰対象者には見張りがついている。逃げられるなどと思わないように。以上、解散。」
王族が退出後、家毎に分厚い封筒を受け取りそれぞれが帰路についた。
私もトパゾライト公爵家の馬車に乗りトパゾライト公爵家へと家路を急いだ。
血が繋がっていただけの家族だった人達は今日断罪された。
もう会うことはないだろう。
最後の最後まで元お父様と元お姉様は全てを私のせいにしてきた。
元お母様はいつもと同じで私に何も言わなかった。
今日の事を振り返ってみたが本当に私って愛されていなかったんだな…その現実が私の心を締め付けてきて、私は涙を抑えることができなくなってしまった。
自分の中でもう家族ではないと区切りをつけていたはずなのに…。
どこかで諦めきれていなかった部分があったのだろう。
今日で終わりにしよう。
今日で本当にカルサイト元侯爵家とはさようならをするんだ。
明日からまた笑えるように…。
どちらがって…どっちもエグイな…。
別に死んで欲しいとか思っていなかったしな…。
ただ関わらないで欲しかっただけなんだけどな…。
「ん?まだ足りなかったか?ならば3つ目として10年間鉱山奴隷として働かせた後極刑に処すか?」
いやいや違う!
そういう意味で悩んでいた訳じゃない!
より酷い刑になりかけてるじゃないか!!
「国王陛下、私はそこまでの刑を求めておりません。ただ私と関わりを持たぬようしていただければ結構なのです。命を奪いたいなどと考えたことがありません。」
「なるほど…。それでは2つ目の案ということで良いか?命はとらない事だけは守ろう。鉱山奴隷として二重に働いてくれ。あぁ、お主のせいで身を滅ぼした子息達も同じ鉱山で働くことになっているから精々仲良くやってくれ。それではこの者は東の鉱山送っておいてくれ。キャロット、昼も夜もしっかり働くようにな?」
国王陛下の発言を聞いたキャロットは私を睨んできた。
いや睨まれてもどうしようもないよ?
それに私何も悪くない。
「こんなの全てアンリのせいじゃない!貴女が黙って私に従っていたら…。」
兵に連れられ去っていく元お姉様に私は最後の声をかけた。
「元お姉様。私は貴女に何度か伝えましたよ?私は欲しがっていないと。それを聞こうともしなかった。誰が人が使った後の物を欲しがるのですか?ドレスも宝飾品も私と元お姉様では系統が違うので似合うはずがないですよね?それにレポートなんて欲しがる人いませんよ。今後は貴女の物、つまり仕事を欲しがる人…正確には代わりに仕事をしてくれる人なんて現れません。自分の力のみで頑張って生きていってください。さようなら、私の血の繋がった家族だった人。」
私の声を聞きキャロットは何か言おうとしたがそれは兵によって塞がれた。
猿轡をされ連れていかれるキャロットの後ろ姿をみて私はやっと本当の自由を手に入れた気持ちになった。
「さて、今日の夜会はこれで閉会とする。各家毎明日からの人事の書類を受け取り次第帰宅するように。また、今回処罰された者とよろしくない関わりのあった家にはそれぞれ明日早馬にて処罰を告げる。今から心しておくように。尚処罰対象者には見張りがついている。逃げられるなどと思わないように。以上、解散。」
王族が退出後、家毎に分厚い封筒を受け取りそれぞれが帰路についた。
私もトパゾライト公爵家の馬車に乗りトパゾライト公爵家へと家路を急いだ。
血が繋がっていただけの家族だった人達は今日断罪された。
もう会うことはないだろう。
最後の最後まで元お父様と元お姉様は全てを私のせいにしてきた。
元お母様はいつもと同じで私に何も言わなかった。
今日の事を振り返ってみたが本当に私って愛されていなかったんだな…その現実が私の心を締め付けてきて、私は涙を抑えることができなくなってしまった。
自分の中でもう家族ではないと区切りをつけていたはずなのに…。
どこかで諦めきれていなかった部分があったのだろう。
今日で終わりにしよう。
今日で本当にカルサイト元侯爵家とはさようならをするんだ。
明日からまた笑えるように…。
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