69 / 81
69
しおりを挟む
「な、なんの事ですか…?そんな…血の繋がった娘にそんなことするはずがないじゃないですか?」
狼狽えるカルサイト元侯爵を見て、私は確信した。
あれは確実にやったな…。
もう養子に出た後なんだから放って置いてくれたらいいじゃないか!!
何をしようとしてくれているんだ!
「お、お父様!?私はアンリをカルサイト家に連れ戻そうとは言いましたが…暴行は聞いていません!」
おい!キャロット!
誘拐についてはお前も同罪かよ…。
何でそんなにおバカさんなのかな?
そしてここでペラペラと…本当におバカさん…。
「キャロットは黙っておれ。今はお前の時間ではない。さて、カルサイト元侯爵もう調べは付いていると言っているだろう?お前の指示書、闇ギルドの計画書全て確保済みだ。平民になったお前が公爵令嬢の誘拐暴行未遂を企てていたんだ…どうなるか分かるよな?」
国王陛下の発言に対し、カルサイト元侯爵は小さな声で反論した。
「確かに私が依頼していたかもしれません…。しかしその時はまだ貴族でした!伝統あるカルサイト侯爵でした!いや、今も私はカルサイト侯爵だと思っております。臣下としてこの国の為に役に立ちたいと思っております!」
してたかもじゃなくて、していましたですよね?
何ここにきて誤魔化そうとしているんですか!?
そしてもう貴族じゃないから。
何度も言われているのに…。
まだ理解していないの?
いや理解したくないのか…由緒あるカルサイト侯爵家の当主って事を自慢してましたもんね。
それがなくなったら何も誇れる事ないですもんね?
でもね?自分が貴族だと名乗ればそれで貴族になれるなら、皆貴族だって言い張るよ…。
もうため息もでないや…。
そんなカルサイト元侯爵の意見が通るはずもなく、国王陛下は淡々とカルサイト元侯爵への処罰を告げられた。
「カルサイト元侯爵、お主は極刑に処す。カルサイト侯爵であった時に依頼したのでまるで罪はないかのように言っているが、そんなはずないだろう?処罰に関しては今まで行ってきた事全てを鑑みて決めている。この誘拐暴行未遂がなければ鉱山奴隷ぐらいに収めてやっていたかもしれんが、もう遅い。臣下として?お前はなんの役にも立たぬ。生かしておく理由がない。この者は地下牢へ。何直ぐにあの世に送ってやる。その日まで地下牢にて反省していろ。連れて行け!」
国王陛下の指示を受け兵たちがカルサイト元侯爵を運び出した。
カルサイト元侯爵は私に対し罵詈雑言を言っていたが、私はもう聞かない事にした。
だってもう私には関係のない人だもの…。
キャロットが私に対してカルサイト元侯爵の処罰を止めさせるように言ってきてますが、私にそんな力あるはずがないでしょう?
おバカさん…。
「さて、あとは2人の処罰についてだな。まずカルサイト元侯爵夫人。お主は誘拐暴行未遂には関わりがない。そしてアンリ嬢に対して特に何もしていない。そう、何もしていないんだ。意味は分かるか?幼い頃からアンリ嬢を愛を持って育てる事なく、そして親の義務を果たすこともなく…本当に何もしていない。あぁ、多少の罵詈雑言を与えていたぐらいか?そんなお前には、今後は鉱山奴隷として働いてもらう。カルサイト元侯爵はもうアンリ嬢への慰謝料など払うことはできないから、お前一人でアンリ嬢への慰謝料を支払う事を命ずる。この者を北の鉱山へ運ぶように!その前に必ず奴隷紋を刻んでおくように!連れて行け!」
カルサイト元侯爵夫人は力なく兵に連れて行かれた。
特に何も発言することなく、ただ涙を流しながら…。
ここにきても何もしないんですね…。
分かっていたけれど…謝って欲しかったな…。
最後に声を掛けて欲しかった…。
感傷的になってももう終わった事だけど…。
「さて、最後になったな。待たせて悪かったなキャロット。お主への処罰についてなんだが、2つの案があってな?どちらがいいか悩んでいるんだ。そこでアンリ嬢にどちらがいいか決めてもらおうと思っているんだ。いいかな?アンリ嬢?」
うん?
ここで私?
いや何で!?
そんな重要な判断私に任せないでください!!
狼狽えるカルサイト元侯爵を見て、私は確信した。
あれは確実にやったな…。
もう養子に出た後なんだから放って置いてくれたらいいじゃないか!!
何をしようとしてくれているんだ!
「お、お父様!?私はアンリをカルサイト家に連れ戻そうとは言いましたが…暴行は聞いていません!」
おい!キャロット!
誘拐についてはお前も同罪かよ…。
何でそんなにおバカさんなのかな?
そしてここでペラペラと…本当におバカさん…。
「キャロットは黙っておれ。今はお前の時間ではない。さて、カルサイト元侯爵もう調べは付いていると言っているだろう?お前の指示書、闇ギルドの計画書全て確保済みだ。平民になったお前が公爵令嬢の誘拐暴行未遂を企てていたんだ…どうなるか分かるよな?」
国王陛下の発言に対し、カルサイト元侯爵は小さな声で反論した。
「確かに私が依頼していたかもしれません…。しかしその時はまだ貴族でした!伝統あるカルサイト侯爵でした!いや、今も私はカルサイト侯爵だと思っております。臣下としてこの国の為に役に立ちたいと思っております!」
してたかもじゃなくて、していましたですよね?
何ここにきて誤魔化そうとしているんですか!?
そしてもう貴族じゃないから。
何度も言われているのに…。
まだ理解していないの?
いや理解したくないのか…由緒あるカルサイト侯爵家の当主って事を自慢してましたもんね。
それがなくなったら何も誇れる事ないですもんね?
でもね?自分が貴族だと名乗ればそれで貴族になれるなら、皆貴族だって言い張るよ…。
もうため息もでないや…。
そんなカルサイト元侯爵の意見が通るはずもなく、国王陛下は淡々とカルサイト元侯爵への処罰を告げられた。
「カルサイト元侯爵、お主は極刑に処す。カルサイト侯爵であった時に依頼したのでまるで罪はないかのように言っているが、そんなはずないだろう?処罰に関しては今まで行ってきた事全てを鑑みて決めている。この誘拐暴行未遂がなければ鉱山奴隷ぐらいに収めてやっていたかもしれんが、もう遅い。臣下として?お前はなんの役にも立たぬ。生かしておく理由がない。この者は地下牢へ。何直ぐにあの世に送ってやる。その日まで地下牢にて反省していろ。連れて行け!」
国王陛下の指示を受け兵たちがカルサイト元侯爵を運び出した。
カルサイト元侯爵は私に対し罵詈雑言を言っていたが、私はもう聞かない事にした。
だってもう私には関係のない人だもの…。
キャロットが私に対してカルサイト元侯爵の処罰を止めさせるように言ってきてますが、私にそんな力あるはずがないでしょう?
おバカさん…。
「さて、あとは2人の処罰についてだな。まずカルサイト元侯爵夫人。お主は誘拐暴行未遂には関わりがない。そしてアンリ嬢に対して特に何もしていない。そう、何もしていないんだ。意味は分かるか?幼い頃からアンリ嬢を愛を持って育てる事なく、そして親の義務を果たすこともなく…本当に何もしていない。あぁ、多少の罵詈雑言を与えていたぐらいか?そんなお前には、今後は鉱山奴隷として働いてもらう。カルサイト元侯爵はもうアンリ嬢への慰謝料など払うことはできないから、お前一人でアンリ嬢への慰謝料を支払う事を命ずる。この者を北の鉱山へ運ぶように!その前に必ず奴隷紋を刻んでおくように!連れて行け!」
カルサイト元侯爵夫人は力なく兵に連れて行かれた。
特に何も発言することなく、ただ涙を流しながら…。
ここにきても何もしないんですね…。
分かっていたけれど…謝って欲しかったな…。
最後に声を掛けて欲しかった…。
感傷的になってももう終わった事だけど…。
「さて、最後になったな。待たせて悪かったなキャロット。お主への処罰についてなんだが、2つの案があってな?どちらがいいか悩んでいるんだ。そこでアンリ嬢にどちらがいいか決めてもらおうと思っているんだ。いいかな?アンリ嬢?」
うん?
ここで私?
いや何で!?
そんな重要な判断私に任せないでください!!
1,023
あなたにおすすめの小説
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
レイブン領の面倒姫
庭にハニワ
ファンタジー
兄の学院卒業にかこつけて、初めて王都に行きました。
初対面の人に、いきなり婚約破棄されました。
私はまだ婚約などしていないのですが、ね。
あなた方、いったい何なんですか?
初投稿です。
ヨロシクお願い致します~。
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる