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ここにいて
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翌日、緊張しつつもどこか覚悟のあるような表情のエイリークが伯爵邸にやってきた。何故か手には大きな麻袋を持っていた。
「伯爵様は食べるか分からないですが……父さんが持ってけって……昨日帰ってからアレンシカ様を怪我させてしまったって聞きましたから……せめてお詫びにって……。」
「あれは本当に偶然だからいいと言ったのに……。」
「だとしても、ボクは許せないので父さんを叱りました。」
「ええ……。」
義憤に燃えるようなエイリークにアレンシカはフォルマに対して申し訳なく思った。かといってわざわざ重い中持ってきてくれたのを無下にする訳にもいかず、とりあえず受け取った。ライトン伯爵もたまに領民からいただく時はありがたく受け取るという。民とのコミュニケーションは領地を持たないリリーベル家には出来ないことなので少し珍しい光景だ。あとで料理人に渡せば素晴らしい晩餐になって出てくるだろう。
「昨日の今日でわざわざ来てくれてありがとう。」
「いいえ、おそらくボクの家では話せないことだろうと思っていました。……でも貴族様のお屋敷は緊張しますね。」
エイリークは少しだけ困ったようににこりと笑った。
応接室へ案内してエイリークを座らせるとアレンシカとライトン伯爵も机を囲むように座った。
「さっそくだがアレンシカ様の友人として率直に聞きたい。君はアレンシカ様の現状をどこまで知っている?」
「……そうですね……、知っていることは全然ありません。でもたぶん分かったことはあります。」
「それは?」
「アレンシカ様がここにいるのは旅行ではないということ、そしてまだ通学日数があったのに遠く離れたここに来ているのはそれほどすぐに来なければならない理由があったからということでしょうか。」
「ふむ。」
「……本当に旅行なら長期休みに入ってから来ればいいはずです。でもアレンシカ様はもう少しで休みに入るという時に急に休まれました。おそらくその時点ではすでにここへ来るために動いていたのではないでしょうか。休みに入ればアレンシカ様は動けなくなるとか……第二王子殿下も通われていますから、まだ授業日数があれば第二王子殿下は動きにくい……だからまだ学園がある時に動く必要があったのでは。」
「なるほど。」
何も話していないのにエイリークはいろいろなことを分かっていた。アレンシカがそこまで考えが及ばなかったことまで。ここでアレンシカよりも成績がいい理由もハッキリと分かる。実際にここへはまだ休みでは間に来ており、それはエイリークには伝えていない。エイリークも最初に会った時の驚きようでは誰かに聞いている様子はない。エイリークは独自にそこまで辿りついてしまった。
「……貴族のことですから詳しくまでは分かりません。ですが……、ボクはプリム・ミラー様とも学友として仲良くさせていただいております。その縁で聞いてしまいました。夏休みにはアレンシカ様は第二王子殿下のご婚約者として多くの貴族の方々にお会いになる予定があると。」
「確かにその予定だったよ。……今それはどうなってるのか分からないけど……。」
「アレンシカ様は責任感の強い方です。ただそれが嫌で逃げている訳では無いでしょう。それに貴族の方がただ一人で王都から離れたここまで来るとは思えません。もしかすると……それが原因かもしれないと思いました。公爵家のご子息が逃げる相手なんてよほどの高位相手でしょうから。……何か恐ろしいことがあって逃されたのではないでしょうか。公爵様や伯爵様もプリムも手を貸しているんでしょう。」
「なるほど、そこまで理解しているのなら話は早い。」
ライトン伯爵はひとつ深く頷きエイリークからの話を聞いた。
「エイリーク君にも協力をお願いすることになる。これからアレンシカ様のことを向こうに伝えないでほしいんだ。今、公爵家とも情報統制をしている。」
「もちろんです。」
「しかし……協力は拒否することも可能だ。君は平民で王族に対して守る術はない。もちろん私も領主として君と君たち家族を守ると約束しよう。だが君はあまりに知りすぎている。察してしまったというほうが正しいか……。」
「大丈夫です。それにプリムもいろいろ折り込み済みでアレンシカ様をここに送り出したはずなんです。」
エイリークのは小さな薄緑色の封筒を差し出し机の上に置いた。
「ボクが寮を出るときプリムからポケットに入れられたんです。開けたら駄目だと言われて、それならなんで入れたんだと思っていたんですが、アレンシカ様に会ってこのことなんだってハッキリしました。アレンシカ様が開けるべきです。」
アレンシカが封筒を手に取ると松脂でしっかりと隅まで封がされている。宛名がないのはもし見つかっても平気なようにだろう。丁寧に開くとそこには最近侍従教育で文字を美しく書く練習をしているんだと誇らしげに見せながら話していた時と同じプリムの字があった。
「お迎えがくるまで待っていてください……?」
「それだけですか?」
「はい。」
「プリムらしいといえばプリムらしいですが……何これ。」
エイリークが若干呆れたように手元の手紙を見つめている。
「迎えとはなんでしょうね。」
「まさかここで王家……とは言わないでしょう。順当に考えればリリーベル家からでは?」
「そうですね……。」
まだ不可解なことも多いがとりあえずいつまでこのレイシーラ領にいればいいのかという疑問は少しだけなくなった。誰がどこから来るのかは分からずじまいではあるが。
「でも信頼するプリムの文字ですから。……これは信頼できる手紙ですね。」
「そうかも……しれません?」
それにしては内容がなさすぎると思っているのかエイリークは首をかしげ半信半疑な様子だった。
「でも……エイリもここにいるのに居続けていいんでしょうか……。」
すでに面倒を見る必要のないライトン伯爵に面倒をかけさせてしまっている。その上、平民のエイリークがいるのでは取り返しのつかない自体になりかねないと思った。信頼できるプリムの手紙であってもその通りにしていいのか。エイリークに会ってすぐからアレンシカは思い悩む。
「今すぐにでも本当はここを出たほうがいいんじゃ……帰れば何も起きない……。」
「何言ってるんですか!」
「エイリを巻き込みたくなんかなかったのに、僕がここに来てしまったばかりに君に危険があるかもしれない。もし王族が問いただしてきたらエイリがどんな罰を受けてしまうか……!」
「プリムもついてますし、公爵家もついているんでしょう?ボクは何があってもアレンシカ様の味方なんです。それにその迎えがくるまでアレンシカ様を出しません。出て行くなら絶対に止めます。」
「エイリ……。」
「もし王都に帰ったら何かあるんですよね、だからここに来たんですよね。ボクはアレンシカ様に何かあったら嫌です。」
「でも……。」
「平民の僕じゃ何も出来ないかもしれないけど、でもアレンシカ様を皆と一緒に守ります。だからここにいてください。お願いします。」
「アレンシカ様、エイリーク君も考えてくれています。もう少しここで待ってみてもいいのではないでしょうか。」
ライトン伯爵からそう言ってくれていても何が正解なのかわからない。自分が公爵家の人間である以上、平民のエイリークは守らなければいけない。それなのにエイリークから守られなければならない状況に本当にいいのかと戸惑いと、こんなことになってしまった自分の無力さが悔しかった。
エイリークを見つめ返してみればとても澄んだ力強い目をしていて、自分よりも余程頼もしく心が強かった。
「伯爵様は食べるか分からないですが……父さんが持ってけって……昨日帰ってからアレンシカ様を怪我させてしまったって聞きましたから……せめてお詫びにって……。」
「あれは本当に偶然だからいいと言ったのに……。」
「だとしても、ボクは許せないので父さんを叱りました。」
「ええ……。」
義憤に燃えるようなエイリークにアレンシカはフォルマに対して申し訳なく思った。かといってわざわざ重い中持ってきてくれたのを無下にする訳にもいかず、とりあえず受け取った。ライトン伯爵もたまに領民からいただく時はありがたく受け取るという。民とのコミュニケーションは領地を持たないリリーベル家には出来ないことなので少し珍しい光景だ。あとで料理人に渡せば素晴らしい晩餐になって出てくるだろう。
「昨日の今日でわざわざ来てくれてありがとう。」
「いいえ、おそらくボクの家では話せないことだろうと思っていました。……でも貴族様のお屋敷は緊張しますね。」
エイリークは少しだけ困ったようににこりと笑った。
応接室へ案内してエイリークを座らせるとアレンシカとライトン伯爵も机を囲むように座った。
「さっそくだがアレンシカ様の友人として率直に聞きたい。君はアレンシカ様の現状をどこまで知っている?」
「……そうですね……、知っていることは全然ありません。でもたぶん分かったことはあります。」
「それは?」
「アレンシカ様がここにいるのは旅行ではないということ、そしてまだ通学日数があったのに遠く離れたここに来ているのはそれほどすぐに来なければならない理由があったからということでしょうか。」
「ふむ。」
「……本当に旅行なら長期休みに入ってから来ればいいはずです。でもアレンシカ様はもう少しで休みに入るという時に急に休まれました。おそらくその時点ではすでにここへ来るために動いていたのではないでしょうか。休みに入ればアレンシカ様は動けなくなるとか……第二王子殿下も通われていますから、まだ授業日数があれば第二王子殿下は動きにくい……だからまだ学園がある時に動く必要があったのでは。」
「なるほど。」
何も話していないのにエイリークはいろいろなことを分かっていた。アレンシカがそこまで考えが及ばなかったことまで。ここでアレンシカよりも成績がいい理由もハッキリと分かる。実際にここへはまだ休みでは間に来ており、それはエイリークには伝えていない。エイリークも最初に会った時の驚きようでは誰かに聞いている様子はない。エイリークは独自にそこまで辿りついてしまった。
「……貴族のことですから詳しくまでは分かりません。ですが……、ボクはプリム・ミラー様とも学友として仲良くさせていただいております。その縁で聞いてしまいました。夏休みにはアレンシカ様は第二王子殿下のご婚約者として多くの貴族の方々にお会いになる予定があると。」
「確かにその予定だったよ。……今それはどうなってるのか分からないけど……。」
「アレンシカ様は責任感の強い方です。ただそれが嫌で逃げている訳では無いでしょう。それに貴族の方がただ一人で王都から離れたここまで来るとは思えません。もしかすると……それが原因かもしれないと思いました。公爵家のご子息が逃げる相手なんてよほどの高位相手でしょうから。……何か恐ろしいことがあって逃されたのではないでしょうか。公爵様や伯爵様もプリムも手を貸しているんでしょう。」
「なるほど、そこまで理解しているのなら話は早い。」
ライトン伯爵はひとつ深く頷きエイリークからの話を聞いた。
「エイリーク君にも協力をお願いすることになる。これからアレンシカ様のことを向こうに伝えないでほしいんだ。今、公爵家とも情報統制をしている。」
「もちろんです。」
「しかし……協力は拒否することも可能だ。君は平民で王族に対して守る術はない。もちろん私も領主として君と君たち家族を守ると約束しよう。だが君はあまりに知りすぎている。察してしまったというほうが正しいか……。」
「大丈夫です。それにプリムもいろいろ折り込み済みでアレンシカ様をここに送り出したはずなんです。」
エイリークのは小さな薄緑色の封筒を差し出し机の上に置いた。
「ボクが寮を出るときプリムからポケットに入れられたんです。開けたら駄目だと言われて、それならなんで入れたんだと思っていたんですが、アレンシカ様に会ってこのことなんだってハッキリしました。アレンシカ様が開けるべきです。」
アレンシカが封筒を手に取ると松脂でしっかりと隅まで封がされている。宛名がないのはもし見つかっても平気なようにだろう。丁寧に開くとそこには最近侍従教育で文字を美しく書く練習をしているんだと誇らしげに見せながら話していた時と同じプリムの字があった。
「お迎えがくるまで待っていてください……?」
「それだけですか?」
「はい。」
「プリムらしいといえばプリムらしいですが……何これ。」
エイリークが若干呆れたように手元の手紙を見つめている。
「迎えとはなんでしょうね。」
「まさかここで王家……とは言わないでしょう。順当に考えればリリーベル家からでは?」
「そうですね……。」
まだ不可解なことも多いがとりあえずいつまでこのレイシーラ領にいればいいのかという疑問は少しだけなくなった。誰がどこから来るのかは分からずじまいではあるが。
「でも信頼するプリムの文字ですから。……これは信頼できる手紙ですね。」
「そうかも……しれません?」
それにしては内容がなさすぎると思っているのかエイリークは首をかしげ半信半疑な様子だった。
「でも……エイリもここにいるのに居続けていいんでしょうか……。」
すでに面倒を見る必要のないライトン伯爵に面倒をかけさせてしまっている。その上、平民のエイリークがいるのでは取り返しのつかない自体になりかねないと思った。信頼できるプリムの手紙であってもその通りにしていいのか。エイリークに会ってすぐからアレンシカは思い悩む。
「今すぐにでも本当はここを出たほうがいいんじゃ……帰れば何も起きない……。」
「何言ってるんですか!」
「エイリを巻き込みたくなんかなかったのに、僕がここに来てしまったばかりに君に危険があるかもしれない。もし王族が問いただしてきたらエイリがどんな罰を受けてしまうか……!」
「プリムもついてますし、公爵家もついているんでしょう?ボクは何があってもアレンシカ様の味方なんです。それにその迎えがくるまでアレンシカ様を出しません。出て行くなら絶対に止めます。」
「エイリ……。」
「もし王都に帰ったら何かあるんですよね、だからここに来たんですよね。ボクはアレンシカ様に何かあったら嫌です。」
「でも……。」
「平民の僕じゃ何も出来ないかもしれないけど、でもアレンシカ様を皆と一緒に守ります。だからここにいてください。お願いします。」
「アレンシカ様、エイリーク君も考えてくれています。もう少しここで待ってみてもいいのではないでしょうか。」
ライトン伯爵からそう言ってくれていても何が正解なのかわからない。自分が公爵家の人間である以上、平民のエイリークは守らなければいけない。それなのにエイリークから守られなければならない状況に本当にいいのかと戸惑いと、こんなことになってしまった自分の無力さが悔しかった。
エイリークを見つめ返してみればとても澄んだ力強い目をしていて、自分よりも余程頼もしく心が強かった。
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