元SSSランク冒険者の大魔導師、冒険者を引退しお店を開く

ks9232

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少女

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 「あ~、暇だな~~」
 「そりゃ、こんな天気の日にはあんまり出歩かないだろう」

 カガーリンの言う通り今外は大雨が降っている。
確かに雨の日は殆どの人が出歩かないだろう。こんな日に出掛けるのはお金に余裕がない新人冒険者か用事がある人ぐらいだろうな。

 「しかし、客じゃないのは店の前にいるぞ。いると言うか、倒れて動かない感じだが」
 
 そんなことを思っているとカガーリンがなんか言い出した。

 「って、それ結構大変なことだろう!もっと早く言えよ!」

 そう怒鳴りながら店を出てみた。するとドアの横に薄汚れた少女が確かに倒れていた。そのままにしとくのは可哀想だと思いとりあえず店の奥の居住空間にあるベッドに寝かせた。

 「この子、薄汚れて倒れていたけどスラム街の人間ではないよな?」

 スラム街に住んでる人は確かに薄汚れている人は多いがその他にも理由があり、まず身体が細い人が殆どだ。理由は、その日生き抜くことが大切であり食べれる物は取り敢えず食べる。そこに栄養等のことは考えていられないからだ。後は髪を洗ったり身体を拭いたりも基本出来ないから、髪はボサボサになり身体も汚れている。
 それに比べて目の前の少女は確かに薄汚れてはいる。しかし、それは衣服だけであり髪は艶があり肌もきれいなのだ。その衣服も汚れてはいるがスラム街の人では着れないほど上等な物だった。だから、スラムに住んでる子ではないと思えた。

 「確かにスラム街の子ではないようだ。この街にいる精霊に聞いてみたが、どうやらこの子はこの王都で捨てられた様だな」
 「孤児院ではなく街中にか?」
 「孤児院は受け入れを拒んだ様だな。まぁ当たり前だが、孤児ではないからな。親がいるならしっかりと育てて欲しいと言うところか。で、孤児院に入れることが出来なかったからスラム街の近くに置き去りにしたみたいだな」
 「孤児院に入れようと思う位には良識はあったのか。その親は何で捨てていったんだ?」
 「その子の親はどうやら母親だけのようで冒険者だった様だ。ただ借金があり、その借金取りから逃げている最中みたいだな。しかし、その借金も騙されて作ったみたいで借金取り達は最初からこの子が目当てだった様だ。それに気付いた母親が借金取り達に気付かれない様に逃がしたってのが真相の様だな」
 「いつも思うが精霊からの情報的確だな。しかしそうなると、この子の母親は間違いなく奴隷になるな。借金取りが意図的に狙ったってなると奴隷商に送られることなく誰かの奴隷に無理矢理させられる確率が高いな。取り敢えず母親の行方を追えるとこまで追ってみてくれ」
 「わかった」

 俺達の話し合いが一段落ついてお茶を飲みながら様子を見ていると少女が目覚めそうだったのですぐにいつものおばあちゃんになって目を覚ますのをまった。
 
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