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2 この学校の片隅に
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高等学校、それはけして学力を向上するために行くのではない。ならなぜ皆揃いも揃って高校などと言う忌々しい場所へ行くのだろうか?
答えは簡単である。それは高卒という資格を手に入れるためだ。
なら通信高校でも良いでは無いか。
でもほとんどの人が全日制の学校に行く。なぜか?
友達ができなさそう。皆と違って恥ずかしい。自分で勉強できるか不安。様々な理由があるだろう。
しかし俺の場合、そもそも友達がいない。常に一人なので皆とか気にしてない。学校に行っても授業を聞いておらず、馬鹿なので意味が無い。
......何で俺、この高校通ってんだろ。
そんな詭弁を反芻していると、あっという間にチャイムが鳴り昼休みに入る。
昼休みはぼっちにとって地獄である。
まずクラスから孤立しているので共に昼食を食べる相手がいない。かといって静かに過ごせるわけでもなく皆騒がしくなる。
だが最近の俺はそこらのぼっちとは違う。
心を躍らせながらいつものベストプレイスに向かう。
場所は校舎裏、そこに唯一俺を待ってくれているやつがいる。
「元気か?」
すると「ニャーン」と猫がよってくる。首輪はついてるので飼い猫なのだろう。
「ちょっと待ってな」
ささみを取り出そうとしていると、早く出せと訴えかけてくる。
「そう急かすなしっかり俺が食べてしまう」
そこはうっかりだろ、とかササミをもしゃもしゃしながら不毛な事をしていると「シャーッ!ウゥゥーー…」と猫が鳴いている。どうやらご立腹らしい。
「そう怒るなよ、あれだ......カルシウムとったらいいらしいぞ......猫は知らんが」
そう言いながらささみをあげると機嫌をを直しすり寄ってくる。
「ちぇっ......げんきんなやつめ」
いつもの日常を堪能していると後ろに人の気配がする。
ここは校舎裏......つまりあまり大勢に見られたくない行為をする輩もすくなからずいる。
......いやべつに意味深なことではなくプロポーズとかそういった類いのことだ。なので人が来た場合即座に逃げることにしているのだ。
しかしけしからん事だ、時々教室で「俺、彼女とエッ○したわ~ww」とかいってるやつがいるが学生なのだからもう少し、清く、正しく、美しく、プラトニックな恋愛をするべきではないだろうか。
しかし猫が脚にまとわりついてるため転倒してしまう。
「コンニチハ」
こんな恥ずかしい体制で挨拶をしたのは初めての事である。
「先輩......私はそんなアクロバティックな挨拶をした人を初めて見ました」
この学校で俺の事を知っている人間は少ない。
一体誰だろうと顔を見てみると、そこにはキリリとした顔立ちのショートヘアで黒髪の乙女がいた。
しかしながら俺にこんな美人な知り合いはいない。というか知り合いがそもそも少ない。
「合うのはこれで三度目のはずですが覚えていないのですか?」
はて......そんなことがあったかな?と頭の中で反芻してみる。
すると一つの思い出が頭の中に蘇ってきた。
「思い出したよ、君が本屋でバイトしてるときだったかな?」
そうあれは少し遠出して小倉の本屋に行ったときの出来事だった。バイトの先輩らしき人が彼女に「普段暇なとき、何してんの?」とへらへらと訪ねた。
すると彼女は相手な顔も見ずに答えた。
「なんでそんなことあなたに言わなくちゃならないの?」
その後、バイトの先輩らしき人は戦慄し、彼女から距離をとっていた。その光景を見て俺は「そのまま君の道をひた走れ」と心の中で暑いエールを送った。
しかしながら俺が彼女に会ったのはその記憶しかない。
「それは二回目の時です。最初に合ったのは私が中三......つまり先輩が高一の文化祭の時です」
「ああ......あれか」
俺が高一......つまり一年前の文化祭の出来事である。
答えは簡単である。それは高卒という資格を手に入れるためだ。
なら通信高校でも良いでは無いか。
でもほとんどの人が全日制の学校に行く。なぜか?
友達ができなさそう。皆と違って恥ずかしい。自分で勉強できるか不安。様々な理由があるだろう。
しかし俺の場合、そもそも友達がいない。常に一人なので皆とか気にしてない。学校に行っても授業を聞いておらず、馬鹿なので意味が無い。
......何で俺、この高校通ってんだろ。
そんな詭弁を反芻していると、あっという間にチャイムが鳴り昼休みに入る。
昼休みはぼっちにとって地獄である。
まずクラスから孤立しているので共に昼食を食べる相手がいない。かといって静かに過ごせるわけでもなく皆騒がしくなる。
だが最近の俺はそこらのぼっちとは違う。
心を躍らせながらいつものベストプレイスに向かう。
場所は校舎裏、そこに唯一俺を待ってくれているやつがいる。
「元気か?」
すると「ニャーン」と猫がよってくる。首輪はついてるので飼い猫なのだろう。
「ちょっと待ってな」
ささみを取り出そうとしていると、早く出せと訴えかけてくる。
「そう急かすなしっかり俺が食べてしまう」
そこはうっかりだろ、とかササミをもしゃもしゃしながら不毛な事をしていると「シャーッ!ウゥゥーー…」と猫が鳴いている。どうやらご立腹らしい。
「そう怒るなよ、あれだ......カルシウムとったらいいらしいぞ......猫は知らんが」
そう言いながらささみをあげると機嫌をを直しすり寄ってくる。
「ちぇっ......げんきんなやつめ」
いつもの日常を堪能していると後ろに人の気配がする。
ここは校舎裏......つまりあまり大勢に見られたくない行為をする輩もすくなからずいる。
......いやべつに意味深なことではなくプロポーズとかそういった類いのことだ。なので人が来た場合即座に逃げることにしているのだ。
しかしけしからん事だ、時々教室で「俺、彼女とエッ○したわ~ww」とかいってるやつがいるが学生なのだからもう少し、清く、正しく、美しく、プラトニックな恋愛をするべきではないだろうか。
しかし猫が脚にまとわりついてるため転倒してしまう。
「コンニチハ」
こんな恥ずかしい体制で挨拶をしたのは初めての事である。
「先輩......私はそんなアクロバティックな挨拶をした人を初めて見ました」
この学校で俺の事を知っている人間は少ない。
一体誰だろうと顔を見てみると、そこにはキリリとした顔立ちのショートヘアで黒髪の乙女がいた。
しかしながら俺にこんな美人な知り合いはいない。というか知り合いがそもそも少ない。
「合うのはこれで三度目のはずですが覚えていないのですか?」
はて......そんなことがあったかな?と頭の中で反芻してみる。
すると一つの思い出が頭の中に蘇ってきた。
「思い出したよ、君が本屋でバイトしてるときだったかな?」
そうあれは少し遠出して小倉の本屋に行ったときの出来事だった。バイトの先輩らしき人が彼女に「普段暇なとき、何してんの?」とへらへらと訪ねた。
すると彼女は相手な顔も見ずに答えた。
「なんでそんなことあなたに言わなくちゃならないの?」
その後、バイトの先輩らしき人は戦慄し、彼女から距離をとっていた。その光景を見て俺は「そのまま君の道をひた走れ」と心の中で暑いエールを送った。
しかしながら俺が彼女に会ったのはその記憶しかない。
「それは二回目の時です。最初に合ったのは私が中三......つまり先輩が高一の文化祭の時です」
「ああ......あれか」
俺が高一......つまり一年前の文化祭の出来事である。
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